電気代を節約

古いエアコンと新しいエアコンの電気代の差はいくら?

今年もあの暑い夏が、すぐそこまでやって来ています。

皆さん、もうエアコン使っていますか?

エアコン使うと、便利で快適に過ごしやすくなりますよね。

でも、使っているとやっぱり電気代が気になりませんか?

そのエアコン使用して何年目でしょうか?エアコンの製造年月は?

古いエアコンと新しいエアコンの電気代の差はいくらなのでしょうか?

そんなエアコンを使う誰もが気になる素朴な新旧エアコンの電気代の差

に関する疑問に答えるため、今回調査しました。以下、結果を報告します。

古いエアコン?新しいエアコン?(新旧の定義付け)

古いエアコンと新しいエアコンの電気代の差を調べるに際して、先ず

最初に、古いエアコンと新しいエアコンについて、その定義付けをしたく、

本記事内におけるエアコンの新旧は、簡単に以下の2項目とします。

新旧エアコンの定義

 エアコンの配管内に使用される冷媒の種類がR32のエアコンが新しいエアコン

それ以外(R410AやR22など)は古いエアコンとします。尚、冷媒R32は、2012年に

ダイキンが世界初の市場投入開始した地球にやさしい高性能な新冷媒になります。

 エアコンの省エネ性能を比較する際に使われるAPF(通年エネルギー消費効率)が、

6.8以上※を新しいエアコンとして、未満は古いエアコンとします。※このAPF値は、

ダイキンが2012年に新冷媒R32を市場投入する前の2011年当時の値を参考としました。

上記の「エアコンの電気代」つまり省エネ性について焦点を絞った時、

そのエアコンの電気代を大きく左右する主な重要要因で、エアコン購入前に

誰でもチェックできる仕様は、上記の2点になります。

では、なぜそうなるのか?この理由については、以下に説明していきます。

エアコンに使用される冷媒と省エネ(電気代)の関係

さて、エアコンの冷媒と省エネの関係についてですが、実は別の記事にまとめて

いまして、下記参照願います。

エアコンと省エネの仕組みを解説!電気代とどう関係している?

エアコンは今や多くの家庭に浸透し、その快適性と便利さから 現代では必要不可欠なものになっています。 実際、近年の日本では、毎年毎年の猛暑や酷暑と言った暑い日々が 増えていく中で、エアコンのない生活なん ...

続きを見る

ここでは、上記記事内容の簡単なおさらいとさせて頂きます。

「冷媒(れいばい)」とは、室内の熱を外に出す仕組みのこと!

打ち水をするとその場で熱が気化して涼しくなる原理を

エアコンでは冷媒という仕組みを使って行われています。

「冷媒」はエアコンの配管の中にあり、人間で言えば血液に相当し、

この血液がエアコン性能、強いては省エネ(節約)につながります。

また、現在の「冷媒」はフロン系が主流です。

この「冷媒」が何を使っているかによって、エアコンの性能、

つまり省エネ(電気代の節約)は大きく変わります。

その昔の冷媒はR22、R410A、そして最新はR32

使われています。(各冷媒の種類や性質や歴史など詳細は、

先に紹介した記事を参考願います。)

当然、最新の「冷媒」の方が性能は向上していますので、

常に最新エアコンの冷媒が何なのかは、エアコンの省エネを

語る上で、最重要キーワードになる訳です。

エアコン省エネ性能APFと省エネトップランナー

次に、エアコンの省エネ性能を表示するAPFのこと、そして、そのAPFが

トップの製品が省エネ基準になって行く省エネトップランナー方式について、

説明していきます。

最初にエアコンの省エネを表示するAPF「通年エネルギー消費効率」について

ですが、こちらも先述紹介した下記記事に詳細記載していますので参考願います。

エアコンと省エネの仕組みを解説!電気代とどう関係している?

エアコンは今や多くの家庭に浸透し、その快適性と便利さから 現代では必要不可欠なものになっています。 実際、近年の日本では、毎年毎年の猛暑や酷暑と言った暑い日々が 増えていく中で、エアコンのない生活なん ...

続きを見る

ここでも上記記事から抜粋した内容を簡単に説明します。

APFとは「通年エネルギー消費効率」と呼ばれるJIS規格値で、

年間で使われる冷暖房試験条件でエアコンを運転した時に決められた

計算方法で算出した各性能の総和を、年間消費電力量で割った値です。

このAPFの値が大きいほうが高性能で、省エネ(電気代が節約できる)

エアコンになります。

続いて、エアコンの省エネトップランナー方式について説明します。

日本では1999年の省エネ法改正で、自動車や電気機器等のエネルギー消費効率

の改善推進、つまり、機械器具製品に関わる省エネ措置の強化がなされました。

この法律では、各々の機器における省エネ基準を、エネルギー消費効率が、

現在商品化されている製品のうち、最も優れている機器の性能以上にする

と言ういわゆる「省エネトップランナー方式」の考え方が導入されており、

併せて、現行の勧告に加えて、勧告に従わない場合の公表、罰則・罰金と

言った担保措置の強化が行われています。

今では、コンプライアンス遵守などとも呼ばれていますが、我が国は法治国家、

故に、法律は最強で好きだ嫌いだ関係なく従わざるを得ないのです。

この1999年の省エネ法改正以降、エアコン業界においても、毎年毎年、当初は

冷凍年度とも呼ばれ、エアコン各社がこぞって性能向上競争を行っていて、

年ごとに性能トップメーカーは、省エネ大賞受賞とCMで叫んでいました。

そして、その性能向上競争は若干飽和してますが、2020年現在も続いています。

この省エネ改正による省エネトップランナー方式をきっかけとした約20年に

渡る長い間の過酷な性能向上競争と言うべきエアコン性能サバイバルレースに、

現在も勝ち残っているのが、以下に紹介するメーカー5社となっており、

最終的には各企業の資本力と先を見通す経営本気力で差が出た形です。

エアコン大手5社の最新モデル調査解説

ここで、現在のエアコン最新モデルがどうなっているのか?

改めて確認する意味も含めて、ルームエアコン国内市場シェアの高い順に上位5社

の最新フラグシップモデルを調査していきましょう。

フラグシップモデルは、そのメーカーの最新最高機種なので、各主要メーカーの

最新フラグシップモデルを調査することによって、最新エアコンの性能状況を

把握することができます。

ちなみに、下記5社で市場シェア8割超えになり、調査対象として十分と考えます。

1)パナソニック(市場シェア22.4%)

それでは最初に、国内ルームエアコンシェアNo.1のパナソニック最新フラグシップ

モデルEoLia Xシリーズを紹介します。

パナソニックは、お掃除ロボットを市場に投入した最初のメーカーで、最近では

ナノイーと呼ばれる空気洗浄機能や外気温度-20~50℃対応、AI快適おまかせ機能や

通信機能でつながるを前面にPRしていますが、その辺は省エネとは直接関係しないので

省略します。

今回、省エネに直接関係する冷媒が最新R32、APFを確認していきます。

パナソニック最新モデルの冷媒は当然R32でした。

又、APFは7.2(年間消費電力586kWh)でした。(6畳用CS-X220D)

2)ダイキン(市場シェア18.1%)

次に、空調世界No.1のダイキンの最新フラグシップモデルうるさらⅩを紹介します。

こちらも省エネ以外の技術に関しては省略します。(以下同様)

最新モデル代表AN22XRS-W(6畳用)において、 冷媒は当然、このR32冷媒を

生み出したメーカがダイキンですから、冷媒はR32でした。

又、ダイキンのAPFは6.7(年間消費電力量630kWh)でしたので、

パナソニック7.2には負けていますし、最新省エネと言う観点から言えば、

ちょっと遅れている感じと言うか、今回定義したエアコンでは、APFが

6.8以上でないので、古いエアコンになります。最新なのに・・・

これもどちらかと言えば、ダイキンは昔から業務用に主軸を置いている

メーカなので、家庭用はそこそこと言った感じなんだと思います。

でも、空調機専門メーカとして底力があるのは間違いありません。

3)三菱電機(市場シェア15.1%)

続いて業界第3位の三菱電機における最新フラグシップモデル霧ヶ峰を紹介します。

驚いたのは、家庭用100V機種は完全にフラグシップFZシリーズにありませんでした。

もう現状ベースを変更させていくだけで100V機種の省エネを推進させていくには、

限界を感じているのではないのでしょうか。何が何でも省エネ大賞感が否めず、

大能力分野のマニアック機種で受賞を取りに行ってる方針が見えていますが、

それにしても見切りが早いです。

なので、フラグシップとは言えませんが、プレミアムモデルと言うことで、

Zシリーズの10畳用MSZ-ZW2220で確認しました。その結果は、冷媒R32はOK、

APFは7.0(年間消費電力594kWh)でした。

  4)日立(市場シェア14.9%)

業界第4位は日立です。日立の最新フラグシップモデル白くまくんを紹介します。

日立の家電はあくまで子会社に丸投げで、日立製作所の本体がやっている訳でないので、

参考レベルですが、日立ブランドでAPF死守してきて、無茶苦茶やってくるので、

どんなことして来るのかも見所であります。さぁ、それでは確認していきましょう。

機種名は、RAS-X22K です。冷媒は当然ですが最新冷媒R32、

APF7.5(年間消費電力555kWh)でぶっちぎりの業界トップであり、

省エネだけなら間違いなく日立であり、「省エネ大賞受賞」を大きく謳っていました。

何年経っても変わらない、日立のプライドですね。さらに技術うんぬんまで調べ出すと

書ききれないので、ありえへんほど力づくな日立の技術詳細は下記HP参照願います。

 5)富士通ゼネラル(市場シェア10%)

最後に業界第5位の富士通ゼネラルの最新フラグシップモデル

「ノクリア」を紹介します。

こちらのメーカーは上位他社を追従するメーカーなので、

今回はあくまで参考です。

製品は最近流行りのダブルAIと気流制御を全面に出してPRしています。

フラグシップ機種6畳用XシリーズAS-X22K

冷媒R32は最新でOK、APFは6.8(年間消費電力量621kWh)で省エネは平凡な値でした。

以上、やはり民需製品は官僚の監視下から離れて自由度が高い

関西の大企業ツートップが市場シェアとしては最強であるのと、

3位以下は、官公庁お膝元の大企業が並び、旧態依然にある国内

エアコン業界のこの序列は、そう簡単に変わりそうもなく、

この状態で画期的な技術や製品が生まれる気配はないのが、

今の日本の残念な現状です。

新旧エアコンの電気代調査結果

長らくお待たせしました。

本記事の目的でした新旧エアコンの電気代調査結果を発表します。

最新機種のAPFは、日立の7.4(555kWh)がトップでした。

古いエアコンと最初に定義した2011年当時のAPF性能は

パナソニックCS-X221CがAPF6.8(年間消費電力量621kWh)

でトップでした。参考サイトは下記になります。

https://www.eakon.jp/model2011/annai/denkidai.html

以上より、最新機種と古いエアコンのAPFの差は

<最新APFトップ機種>

日立RAS-X22KがAPF7.5(年間消費電力量555kWh)

<古いエアコン2011年APFトップ機種>

パナソニックCS-X221CがAPF6.8(年間消費電力量621kWh)

なので、その年間消費電力量の差は、621-555=66kWh

になります。これを平均的な電気代22円/kWhで換算しますと、

新旧エアコンの差による年間消費電力量に対する電気代の節約効果は、

1452円(新旧エアコンの年間電気代節約効果額です。

この金額を見て、読者の皆さんはどう思いますか?

今回調査のまとめと所感

最初に関係者の方々、御免なさい。本来は、最終的な着地点として、

最新モデルに買い替えた方が、お得と言う様な記事をまとめる方針でした。

しかし、年間1452円お得と言う結果より、買い替えた方がお得なのは確かですが、

数万円するエアコンを年間1452円の節約効果でペイできるのかと言えば・・・

もう本当に、御免なさい。読者の皆様に一任します。

私からはオススメとは言えない結果になりました。

今回、改めて最新エアコン機種の省エネ性能を調査して、まだ私自身も

現役バリバリの開発者だった2011年当時のエアコン機種との省エネ比較を

行ってみて分かりました。

やっぱりルームエアコンの省エネ技術はサチって(飽和して)います。

インバータやコンプレッサモータ巻線や磁石等の電気的な進化や、

熱交換器などの巨大化を始めとした2000年代がピークだったと思います。

あとは日立がどこまで無茶して、それに他社が追従するのかだけですが、

それよりも何よりも、もう今あるエアコンと言う発想から抜け出さないと

今以上の画期的な電気代節約は出来ないのかもしれません。

例えば、先般ショップジャパンのCMでやってた「ここひえ」みたいな

スポットクーラーで従来エアコン電気代の約90%減少と言ったフレコミは、

確かに部屋じゃなくて、冷やしたい人だけ冷やせば無駄がなくていいじゃん!

と言った今のエアコン自体に無駄が多いところを改善する新規発想にならないと

ダメなんでしょうね。最後は余談になりましたが、以上になります。

読んで頂き有難うございました。

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