タクシーを利用される方の中には
「いつもと同じルートなのに料金が高い」
「そもそもタクシーメーターを早く上がるように改造できないの?」
と疑問に思っていることも多いと思います。
そこで、今回は実際のタクシーメーターについている不正防止の対策が
どうなっているのかについて写真を交えてご説明します。
その前に私がメーター不正を実際にお客様に疑われた事案から
Contents
お客様にメーターの不正操作を実際に疑われた出来事(実体験)
六本木交差点付近でお乗せしたお客様
男性1名女性1名でお互い60代以上の方でした。
そして、行き先が勝鬨橋を渡らないで一本手前の道を左折と言われました。
私は「ご指定のコースはございますか?」と聞くと
六本木交差点→飯倉左折(桜田通り)→マッカーサー通りでトンネルを抜ける→築地の前を通る(新大橋通り)→築地4丁目を右に曲がり
(晴海通り)に出て勝鬨橋を渡らないで直前で左折。
これがお客様に実際に言われたルートです。
このナビのルートはちょっと違いますが、距離感的にはこんな感じです。
そして、お客様のルート通り走行していてメーター金額が1850円でした。
なのに、お客様はいつもは1690円でこれるのに!!と文句をブーブー
でも、私はお客様の指定のルートで走行してこの値段になったので
折れることなくキッチリ料金を回収させてもらいました。
そして、降りるときにこの会社はメーターをいじってるのよ!!
最悪!と言いながら友人と降りていきました。
他にも、エンジンを吹かす(アクセルを強く踏むこと)でメーターが早く上がると
勘違いされている方もいました。
なので、今回は余計なトラブルに巻き込まれないように
普段からタクシーを使う方はメーターがどのような仕組みで不正はないのかについて
理解していきましょう。
そもそもタクシーメーターは改造することはできるの?
タクシー運転手がメーターを改造することは
結論から言えば可能です!!
ただ、やってもすぐにバレるしやるメリットが少ない。
詳しく見ていきましょう。
タクシー運転手がメーターを改造するのは簡単だが、一瞬でバレる!
まず、こちらの写真をみてください。
これは実際のタクシーメーターについている物です。
タクシーメーターは会社で点検や調整をするのではなく
タクシー計量検定所や検査場という正式な場所でしかできない仕組みになっています。
そして、この鉛には刻印が打ってあり一度溶かしてメーターを不正に調整しても
次の検査の時に鉛の刻印がなければ不正を疑われることになります。
つまり、一度溶かしたり外したりすれば二度と同じようには戻せない仕組みになっています。
なので、メーター検査場とタクシー会社がグルにならない限り不正や改造は成立しません。
また↓
メーターを改造してもお客様にバレるリスクも高い
タクシーを普段から使う人の中には毎日同じルートを走る方がいます。
そのような方に対して極端にメーターが上がっていればお客様がおかしいと思うはずです。
タクシー業界で一人がそれをやるならお客様が「いつもより高いな」と思うだけかもしれませんが
一人ではなく大勢の人間や会社ぐるみで不正をすればメーターがおかしいと思うお客様も増えます。
そうなれば、警察やタクシーセンターにクレームが入り調査されて一発アウトです。
また、現在は237メートルごとに80円加算で時速9キロ以下の時は90秒ごとに80円加算されます。
それを200メートルで上がるようにしたり、60秒で上がるようにしたところで
利益に対してリスクが高すぎるのでどの会社も不正をしようとは思わないです。
それよりも真っ当に会社経営をしてお客様の信用を勝ち取る方が絶対にいいのは明らかです。
それでもメーターを上手く利用して不正をしている輩を発見したことがあります。
私が目撃した衝撃的なメーター不正の瞬間はこれだ
外国人相手に高速ボタンを使った不正
メーターをいじることでの不正はできませんが
私が目撃した衝撃的な不正が2つあります。
1つ目は高速走行なのに、スーパーサインが高速表示になっていない
スーパーサインとは表示板のことです。
高速道路の時は高速ボタンを押して、高速道路表示にしなくてはいけません。
その理由は高速走行の時はメーターは距離でしか加算されないので
渋滞にハマっていてもメーターが上がらない仕組みになっています。
そして、私が目撃した不正がこの仕組みを使ったものでした。
それは、高速道路でレインボーブリッジが大渋滞していて
何気なく隣のタクシーを見たら賃走になっていたのです。
「あれ!ここ高速道路だよな?」と自分でも少し混乱しました。
で、何回か追い抜いたり抜かされたりしながら隣のタクシーを見ると
恐らく外国人(インド系)の方が3人か4人で乗車されていた模様。
助士席に一人後部座席に何人座っていたのかまでは夜で見えなかったです。
ちなみに、私はお客様を羽田に送った帰りなので空車でした。
恐らく運転手の心理は
高速走行は止まっている時メーターが上がらないので
止まってる時間損するのが嫌だから賃走に戻して渋滞でもメーターが上がるように
していたのだと思います。
てか、これしか理由はない!
それができたのは恐らく外国人だったからでしょうね。
このような不正を目撃したのは初めてでした。
外国人さんが非常に可哀想だなと思いましたね。
高速道路で蛇行運転して距離を稼ぐドライバー
これを行うことで、どのくらいメーターが上がるのか想像つきませんが
私が関越道を走行していると意味もなく何回も車線変更をしている
タクシーを発見。
恐らく、お客さんは酔っ払って寝ているんだと思います。
そして、その運転手は蛇行運転を繰り返し
距離を稼ごうとしていました。
タクシー運転手がメーターを改造・不正使用まとめ
いかかでした?
基本的にタクシーのメーターが改造や不正に利用されていることはありません。
それよりも、遠回りをしたり高速道路なのに高速走行のボタンを押さなかったりというような
不正のやり方しか運転手は基本的にできません。
なので、いつもと同じルートでも信号に引っかかったり
渋滞にハマったりで料金が前後することはあります。
遠回りして料金を稼ぐよりも、稼いでいるドライバーは効率よくお客様を運送して
次のお客さんを早く乗せた方が結果的に稼げることを知っています。
なので、私も意図的に遠回りしようと思ったことは一度もありません。
いかに決められた時間と距離の中で効率よくお客様を見つけて運べるかを
常に追求しています。
確かに、遠回りするせこい運転手も実際にいますがみんながみんなそうでは
ないことだけ覚えておいて欲しいと思います。
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