冬の暖房器具はつけっぱなしの方が電気代を節約できるのか?

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一昨年くらいから、SNSで「夏場のエアコンは24時間つけっぱなしのほうがお得」という情報が出回り話題になりました。

エアコンが1番電力を使うのは、運転開始から部屋を設定温度にまで冷やす時が

最も消費電力が大きくなるので、こまめにON/OFFを繰り返すなら

エアコンはつけっぱなしの方がお得だと言われているのです。

そして、今回のトピックでもある

「冬の暖房器具に対してもつけっぱなしの方がお得なのか?」

について詳しくみていきましょう。

目次

冬の暖房器具をこまめに消すデメリトット

 

冬の暖房器具をこまめに消すデメリットは

室温外気温の差にあります。

例えば、夏の外気温が35度の場合、過ごしやすい26~28度まで下げても

室内と外気温の差は10度もありません

しかし、冬の場合は外気温が7度の場合、快適に過ごせる20度以上まで上げようとすると

室温との差は10度を大きく上回ります

この結果、冬のほうが多くのエネルギーを消費し、冷房運転よりも電気代がかかってしまうのです。

「暖房をつけて部屋が暖かくなったら消す」を繰り返すと

一見節約しているようにみえますが最大消費電力を何度も繰り返すので、かえって電気代が高くなります。

実際統計的に見ても夏場よりも冬場の方が電気代が高くなる傾向にあります。

1世帯(2人以上)

夏の電気代の平均支払額は11000円

冬の電気代の平均支払額は13000円

冬に使う暖房器具一覧

・石油ファンヒーター

・ガスファンヒーター

・エアコン

・オイルヒーター

・セラミックファンヒーター

・遠赤外線ヒーター

・こたつ

・ホットカーペット

これらのつけっぱなしがお得なのか損なのか?

見ていきましょう。

石油ファンヒーターのつけっぱなし

石油ファンヒーターのつけっぱなしのメリットは部屋を比較的早く暖めてくれる点です。

また、エアコンにあるような待機モードは存在しないので、

給油以外は安定して部屋を暖めることができます。送風口が足元付近にあるため、スイッチを入れてからすぐに暖かさを感じます。

デメリットは灯油を自分で購入しなければいけない点です。

我が家は石油ファンヒーター派です。先月(2020年1月)は18ℓ1缶で1480円でした。

寒い中わざわざガソリンスタンドまで買いに行くのが面倒です。

そのほかにも空気の入れ替えを3時間おきにしなければいけない

(酸素不足による不完全燃焼で、一酸化炭素中毒を防ぐため)

臭いが気になるなどがあります。

つけっぱなしには向いていない暖房器具です。

ガスファンヒーターのつけっぱなし

ガスファンヒーターのつけっぱなしのメリットは、石油ファンヒーターのように灯油の補給が必要ないので、

購入に関する一切の手間がかからないのがとても便利です。

水蒸気が出るから空気も乾燥しません。灯油の独特の臭いもありません。

コスト面も8時間運転したとして約150円ほどです。音もつけているのかわからないほど静かです。

デメリットは、ガス管がない場合にはガス管設置の工事をしないといけない点です。

設置した後もガス管があるので、気軽に設置場所を替えられません。

石油ファンヒーターと同様に換気も必要です。

水蒸気が出るから空気が乾燥しないのをメリットにあげましたが、その水蒸気で窓の結露に繋がります。

つけっぱなしをする中ではコスパは比較的高いですが、契約しているガス会社が省エネ性能の付いた最新モデルなのか?

によっても値段が大きく変わります。

ただ、石油ファンヒーター同様つけっぱなしにすることは

火事に繋がる暖房器具なのでお勧めはできませんね。

エアコンのつけっぱなし

 

エアコンのつけっぱなしのメリットは常に室内が一定温度なので

「寒くて朝起きられない」

「家に帰ってから暖房が効くまでの間、体が凍えてしまう」

といったストレスからの解放!快適な温度で過ごせて、ストレスフリーです。

つけっぱなしにしても火事になる心配もないのでオススメですね。

ただ、デメリットは空気の乾燥です。

冬場はのどを痛めやすく風邪にかかってしまうリスクも大きくなります。

ウイルスなども乾燥した場所を好むので、加湿器との併用がマストです。

また、電気代が比較的かかる器具なので一番いいとは言えませんね。

オイルヒーターのつけっぱなし

 

オイルヒーターのつけっぱなしのメリットは安全性が高いところです。

チャイルドロックの機能がついている商品もあるので、

子供のいる家庭で誤って操作することが防げます。

表面温度が約60度と他の暖房器具より低いので本体に触れてやけどをおこすといった面でも安心です。

パネルから放熱することで部屋を暖めることから、風を出すこともなく臭いもなく空気も乾燥しません。

ですが、デメリットは電気代の高さです。

1時間当たり1200Wで約32円かかります。

そして部屋全体が暖まるまで30分~1時間かかります。

電気代を覚悟するなら、オイルヒーターのつけっぱなしはオススメです。

セラミックファンヒーターのつけっぱなし

 

セラミックファンヒーターのつけっぱなしのメリットは

スイッチをつけるとすぐに温まる点です。

現在ヒートショックの問題がTVで取り上げられています。

耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

ヒートショックとは

ヒートショックとは

屋内外の気温差が大きく、家の中でも

脱衣所やトイレなどで20度近くの温度差があります。

このような急激な温度変化により血管を縮め血圧が急上昇します。

この結果意識を失ったり、心筋梗塞、脳梗塞の引き金になることがあります。

セラミックファンヒーターは簡単に持ち運びができるので、

キッチンで足元が寒い時や寝る前の寝室をスイッチ1つで

簡単に素早く暖めることができます。

また、最近のモデルだと加湿器機能が付いた製品もあるので

トイレなどに置いてつけっぱなしで運転しておけば快適です。

デメリットは広い部屋全体を暖めるには暖房能力が劣ります。

あくまでも狭い場所向きの暖房器具となります。

赤外線ヒーターのつけっぱなし

赤外線ヒーターのつけっぱなしのメリットは、赤外線が身体の表面を暖め、

芯まで暖めてくれる点です。

すぐに暖まり、空気も乾燥しません。

コンセントのスイッチがあれば、どこでも使えます。

空気も乾燥しない点もgood!

デメリットは部屋全体を暖めることには不向きです。

暖かいので近づきすぎると熱が放射されずに中央に集中するため、低音やけどをおこす恐れがあります。

こたつのつけっぱなし

こたつのつけっぱなしのメリットはなんと言っても安心感ではないでしょうか?

昔はどこの家庭でも冬になるとコタツがありましたよね。

私も幼いころはこたつに入って、TVを見ながらおやつを食べる時間が何よりの幸せでした。

電気代も1時間使用して4.4円です。これは最新型のエアコンの半分の値段です。空気も汚れず家族みんなで暖まれます。

デメリットは1度入ったら出られなくなる(笑)

そのまま朝まで寝てしまった経験は誰でもありますよね。

こたつで寝ると風邪を引きます。

下半身のみ暖められて上半身は冷たくてエネルギーを使い、体温調節がうまくいかなくなるからです。

さらに怖いのは脱水症状に陥ることです。

人間は普通に寝ていても意識はしなくても、1晩でコップ1杯分以上の水を呼吸の息や皮膚から排出しています。

こたつで寝ると体温が上がり、大量に汗をかきます。便秘につながることもあるので要注意です。

つけっぱなしにしたいところですが体のことを考えるとオススメできません。

ホットカーペットのつけっぱなし

ホットカーペットのつけっぱなしのメリットは安全性です。

他の暖房器具と違い火災等による事故がないことから、

小さな子供や年配者のいる家庭でも安心して使うことができます。

常に全力で暖める必要はなく、ある程度暖まったら出力を「強」から「小」に落としましょう。

ホットカーペットの上から毛布をかけるとさらに暖かくなり節電にもなります。

デメリットはうっかり寝てしまうと、低音やけどをおこすことがあります。暖かいのでダニが発生しやすく注意が必要です。

お金をかけずに暖まる方法

ずばり体を動かしましょう。

子供のころ冬に外で遊んでいると寒いので「おしくらまんじゅう」をして暖まった経験がありませんか?

短時間でも体が温まりましたよね。座りっぱなしは体に良くないです。

WHO(世界健康機構)の研究で座りっぱなしだと寿命が縮まるとの報告がありました。

1時間座り続けると22分寿命が縮むのです。

タバコやアルコールよりも健康被害があると警鐘を鳴らしています。

日本は世界的に見ても座っている時間が長いとのことです。

(世界20カ国の平均は約5時間に対し日本人は約7時間。アメリカや中国は平均約4時間)

平日の座りすぎを休日の運動でカバーできないかというと、

休日に多少運動したとしても健康リスクは簡単には下がらないという調査報告もあります。

こまめに体を動かしましょう。

最低でも1時間に1回は動きましょう。

大げさに考えなくても大丈夫。軽くストレッチをしたり、2~3メートル歩くだけでもOK!

トイレに行くだけでもいいです。

それすら難しい時は座りながら足を動かすだけでもいいです。

お勧めは「その場ダッシュ」です。

やり方は簡単。腰を落として左右の手足を動かし、その場で10秒間ダッシュをします。

簡単ですが意外と疲れます。ダイエットにも効果がありますよ♪

まとめ

いかかでしたか?

暖房器具にも様々な機能があることが分かりました。

・すぐに部屋を温める石油ファンヒーター

・狭い空間を温めるのに使えるセラミッファンヒーター

・安全性は高いが部屋の暖を取ろのに時間がかかるオイルヒーター

などなど。

筆者がお勧めするつけっぱなし運転はエアコンです。

電気代も省エネモデルを選ぶなどして対策することが可能です。

また、エアコンを使う場合は+サーキュレーターを使うとさらにお得になります。

夏の冷房にも節約効果があります。

サーキュレーターには部屋の空気を循環させる効果があるので

・部屋を早く冷ます

・部屋を早く温める

と万能なグッズです。

ただ、ちょっと使わないとホコリが溜まりやすく

掃除するのが大変なのが難点ですが….

一台持っておく部屋全体を温める暖房器具とコラボできます。

値段も¥3,000~ありますし、コンパクトで場所もとりません。

それぞれのライフスタイルに合わせてより良い暖房器具を選ぶのが大切ですね。

ただし、つけっぱなしが危険な暖房器具はくれぐれもつけっぱなしで寝ないように

注意してください。

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