今回はタクシー運転手になりたいけど
「道が全然分からなくて不安」
「一部のエリアの道は知ってるけど、他のエリアは分からない」
というように「地理」に関する悩みを現役運転手がお答えします。
結論を先に言ってしまうと
「誰にだって初めてはあるし、経験を積めば地理の不安は問題無しです」
その理由と地理を覚えるためにはどんな努力をする必要があるのか?
また、私が普段知らないエリアでお客様を乗せた時どのように対応しているのかも
交えてご説明していきます。
それでは早速見ていきましょう。
Contents
道を知らないなんて当たり前、最初はしょうがないって話
冒頭でも言いましたが最初は誰だって道を知っている人はいません。
何かを初めて始めるときは誰だって初心者で何も分からないのは当たり前の話です。
個人タクシーの人にも聞いたことありますが
東京都内の道を全て記憶している人なんて絶対いないと言っていました。
その方はタクシー業界27年の超ベテランの方でしたが、分からない道だらけだよと笑っていました。
私もタクシー運転手になって1年ですが、1年前と比べるとかなり成長したと思います。
特定のエリアだったらナビを使わなくても大丈夫なってきましたが
江東区や世田谷区などなど分からない道だらけです。
ある程度経験を積んでいくとお客様から言われる場所もパターン化されていきます。
この辺で乗せたらこの辺で降りるのかな?みたいな感じです。
もちろん例外だらけですが、要するに経験(都内を走りまくる)を積めば自然と道が繋がっていきます。
だから、正直今地理の心配をする必要は全くありません。
ドアを開けた最初の印象で全てが決まる
最初のうちは道を知らないのは当たり前ですが
「俺新人だから道わからないよ」という舐めた態度はいけません。
よく言われるのがタクシー運転手で道を知らないならお客様に聞け
お客様に聞くことも大事ですが、その状況を作り出すのに一番効果的で有効なのが
ドアを開けた最初の印象です。
無愛想な運転手で新人なんで道教えてください!
と聞くよりも爽やかで好印象な方に道を教えてください!と
聞かれたらどちらが気持ちよく道を教えてくれるかなんて想像はつきますよね。
ですので、新人で道が分からないうちは特にドア開けの印象からお客様への挨拶を徹底することで
9割以上のお客様は優しく教えてくれます。
1割のお客様は世の中の厳しさを教えてくれる
先ほど9割のお客様と言ったのは残りの1割の方は残念ながら
きついことを言ってきますので覚悟してください。
「お前が道知らないのは俺には関係ないから」
「プロなら知ってて当たり前だろ」
「道知らないなら金取るなよ」
「車に初心者マーク貼っとけよ」
私はこれを全部言われた経験があります。
内心、そんな冷たいこと言わないでよ〜と思っていましたが
お客様は別のタクシーで同じように運送して貰えるのに道を教えることで
その人に迷惑をかけているので説教されても無理はないです。
でも、そんな時だからこそ地理が不安な状態で発進しないこと。
なぜなら、もう既にあなたが道を知らないことでお客様はイライラしてるから。
地理が不安でそのお客様に対して道を間違えたら確実にクレームや
最悪お金を貰えない事態になりかねません。
そのようなお客様は特に注意が必要です。
じゃーそんな時はどうするのか?
今の時代はカーナビが優れいるから大丈夫
ここでいうカーナビは車に付いているカーナビではなくスマホのカーナビです。
なぜなら、車のカーナビは動きがとにかく遅いからです。
私の場合、車のカーナビで道が分からなくて一々打ってたら30秒から1分くらいはかかると思います。
これがスマホのナビなら3〜5秒で目的地をセットできます。
私が使っているのは「ナビタイム」月額600円かかります。
無料のGoogle Mapやyahooのカーナビを使いましたが
やっぱり使い勝手はナビタイムがダントツでいいのと
基本的なナビは道幅4m以上の道を推奨するので遠回りのルートになりますが
ナビタイムは狭い道を通るルートで案内してくれるのでお客様の満足度が高いです。
600円払ってでも絶対ナビタイムを使った方がいいです。
その理由として
道が分からないならお客様に聞け!が時代遅れだって話
会社からは道が分からないならお客さんに聞けばいいと教えられますが
私は聞くオプションはあるけど可能なら聞かない方がいいと思っています。
なぜなら、一昔前まではケータイやパソコンを持ち運ぶことは少なく
車内の中は基本的に暇だったはずです。
二人で乗って来たり、ミーティングの資料に目を通すなどは例外としてありますが..
今の時代はスマホで暇つぶしやノートパソコンを使って車内でカチカチやって仕事をする時代です。
そんな方に道を教えてもらうということはその人の時間を奪っていることになります。
今の時代スマホのナビが優れているのだからスマホのナビを使いこなせるように
運転手も努力するべきだと思います。
私の場合は人を見て分からなければ判断することが多いですね。
年配の方で急いだりしていなそうな方には素直に聞いたり
この辺あまり得意ではないので、ナビの方をセットしてもいいですか?
みたいな感じで聞いて5秒もあればセット完了です。
なので、お客様とのトラブルを避ける意味でもスマホのナビを使い倒せるようにスキルアップしておいた方がいいですよ。
少なからず、現役運転手の私はそのように幾度となく地理が分からない場所を乗り越えて来ました。
ナビタイムの画面はこんな感じです。
道を知らないのはいいけど道を知る学ぶ姿勢は絶対に必要
ナビを使うと道を覚えないと言われていますが
ハッキリ言ってそれは間違だと私は思います。
ナビを使ったって道は覚えられますよ。
だって同じようなところを何十回何百回と走るんですから!
覚えられないわけないです。覚えようと意識することは大事ですが
ナビを使って道を覚えられないなんてありえないですね。
それでも最初は私も早く道を覚えられるように努力しました。
走った道を振り返る
お客様を乗せて走った道をナビでイメージトレーニングして振り返ったり
地図を開いて裏道を探したりしていました。
お客様に道を聞く最大のメリットは裏道を教えてくれることです。
そんな裏道は貴重な資産なので絶対に忘れないようにメモしています。
休みの日に仕事で走った道を実際に自家用車やバイクで走ってみる
これは一週間くらいしかやらなかったですが、実際に都内を自分の車やバイクで
グルグル走り回るのが一番効果的です。
自分で東京駅から六本木までルートを決めて走ってみたり。
それでも仕事で嫌ってくらい同じところを走るので主要道路は自然と繋がっていくので
覚えようとする意識さえあれば大丈夫です。
私がどのようにして道を覚えたのかについては下記の記事をご覧ください。
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タクシー運転手の道の覚え方!現役運転手の私はこうやって覚えました
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タクシー運転手で道を覚え始めると仕事がめちゃめちゃ楽になるよって話
道を覚えてくると言えるのが
「ご指定のコースはございますか?」
初心者の頃はご指定のコースをお客様に聞かなきゃいけないけど
そのコースを聞いたって自分が道を知らないので聞けませんでした。
でも、最近ではコースを聞くことができるようになって仕事がラクになりました。
道が分かればナビをテンパって打たなくてもよくなったり
あの交差点、右折できたっけと心配することも少なくなります。
また、お客様の中でコースを聞いてコース指定して来た場合もラクです。
なぜなら、お客様の言ったコース通り走ればいいだけですからね。
渋滞が起きても気まずくなりませんし、「遠回りされた」とお客様が感じることもないので
クレームも減ります。
お任せで!と言われた方が運転手の力量を試されている感じで緊張します。
要するに道が分かればメンタル的にもかなり余裕ができて、効率的な営業の仕方を覚えようと
マインドが自然とシフトしていきます。
そこから売り上げを見据えてもいいと思います。
お互いに無事故無違反で頑張りましょう^^
色々1年ぽっちの新米ドライバーが偉そうなことを書いて来ましたが
少しでも参考になってくれれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。