タクシーは基本的に一期一会の出会いですが
お客様の中には
「この運転手さんの接客がいいからまた乗りたいな」
「この運転手さんの運転が安心できるからまた乗りたい」
「女性のお客様なら女性が運転するタクシーがいいな」
などなど、様々な理由があると思います。
この運転手さんのタクシーにまた乗りたい
けど、そもそもタクシー運転手を指名することはできるの
でしょうか?
結論を先に言うと
指名制度に関してはタクシー会社によってルールが異なり
できる会社とできない会社があります。
詳しく見ていきましょう。
Contents
個人タクシーを指名できる?できない?
個人タクシーは個人事業主なので指名できます。
ただし、個人の方はの多くは長距離(1万円以上)
乗ってくれるお客さんじゃないと基本的に
連絡先を交換しないと仰っていました。
個人タクシーの場合は法人に比べると
業務のルールなどが緩いので、連絡先を交換するもしないも
運転手次第な部分が大きいです。
先ほど、長距離しか交換しないと言っていた
個人の運転手さんと私は連絡先を交換できたので
結局、運転手次第なのです。
その後、3回ほどお世話になりました。
法人タクシーは指名できる?できない?
法人タクシーに関しては会社によって
指名できる会社もあればできない会社もあるというのが結論です。
実際、私が乗務しているとお客さんから
「名刺とかないの?」
と聞かれることがありますが
弊社では指名は受け付けていません。
その理由にトラブルがあった際に
会社側が面倒を見れないという理由でした。
でも現状、連絡先を交換したりして
指名を受けている運転手は大勢いると思います。
次に会社的に指名がOKの場合は
運転手が名刺を持っている場合が
ほとんどですので、名刺をもらって
電話で指名する事ができます。
タクシー運転手にとって指名のメリットとデメリット
私が勤めいてる会社は指名制度というのがありません。
会社からも原則指名はNGとなっていることと
指名に関してあまり私はメリットを感じないので
いつも断っています。
タクシー運転手にとっての指名のメリット
タクシー運転手は歩合給が基本なので
お客様をたくさん乗せられれば、給料が上がります。
なので、指名をたくさん貰えれば
固定客が増えるので、売り上げが上がるのは大きなメリットでしょう。
タクシー運転手にとっての指名のデメリット
指名は固定客が増えるので一見メリットしかないように思えますが
固定客がいることで、そのお客様に対応する時間を捻出しないといけません。
地方のタクシーの場合、指名はメリットしかないと思いますが
東京でのタクシーだと指名はあまりメリットになりません。
なぜなら、指名のお客さんが新宿にいたとして
自分が品川にいた場合、お客さんを迎えに行くのに
約20〜30分かかることになります。
その間、お客さんが道路に立っていても
指名客のためにスルーしないといけません。
これは、非常に効率が悪いです。
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その指名客が長距離乗ってくれるなら
話は別ですが、近距離なのに指名されると
営業時間を奪われることに繋がります。
タクシー運転手は1回の乗務で仕事のできる時間が
限られているので、その限られた時間の中で
効率よく乗せて降ろしてを繰り返すことの方が
指名客を乗せるよりも稼げる場合が多いからです。
指名される運転手にはどんな特徴があるのか?
地方のタクシー運転手に取って指名はメリットしかなく
売り上げを上げる良い方法です。
東京に関しては街中を走らせればお客さんが立っているので
指名がデメリットになる場合もありますが
将来的に個人タクシーで固定客を中心に
仕事をしたいと考えている方もいると思うので
ここでは、指名される運転手にはどんな特徴があるのか?
見ていきましょう。
話上手
お客さんによっても異なりますが
話が面白い人やその土地の歴史や観光名所などを多く知っていて
様々なジャンルに対応できる運転手は指名を貰える可能性が高いです。
例えば、普通のタクシーに乗ったはずが
いつの間にか観光タクシーのように
その土地や観光名所の説明などをされたら
お客さんの中には、このままこのタクシーで観光名所を
回ってみようか?となる可能性もあります。
聞き上手
お客さんの中には何かを運転手に相談をしたいお客さんもいます。
一期一会だとお客さんも思っているのか
酔った勢いで悩みをぶっちゃけてくるお客さんもいました。
そんな方に対して親身に話を聞いてあげることができれば
また、この人に相談したいと思い
指名客獲得に繋がる可能性もあります。
運転が上手い
運転手によって波長が合う運転手っていますよね。
ずっと同じ車線にいて全く車線変更しない人もいれば
空いている車線に積極的に車線変更する人もいます。
どちらが正解というわけではありませんが
同じ波長のお客さんに当たれば、固定客になってくれる
可能性があります。
適切なルートや裏道を知っている
適切なルートや裏道を使って、早く安く目的地に
到着できれば、お客さんからの満足度は高いでしょう。
満足してくれたお客さんから名刺や連絡先の交換を
求められることもあるでしょう。
指名されるように営業をかけている
お客さんの中には指名するほどタクシー使わないし
けど、「この運転手さんのタクシーにまた乗りたい」と
思っている可能性もあります。
指名の営業をしつこくするのは良くないですが
適度に営業を掛けるのも効果的です。
指名客を獲得できてもお客様の維持が非常に難しい
指名が獲得できたら、それで終わりではありません。
本当に大変なのは指名を獲得した後です。
個人タクシーなら出勤時間などを自由に決められるので
お客さんからの要望にすぐに対応できるかもしれませんが
法人タクシーの場合は難しいかもしれません。
電話に出られない
固定客のお客さんから電話がかかってきても
お客さんが乗っていれば、対応することが難しいです。
何日も前から予約してくれていればいいですが
急な電話での対応は、難しい場合も多いです。
自分のいる位置からお客様の所が遠い
これは先ほど紹介したように
自分が長距離のお客さんを乗せた後に電話がかかってくれば
お客さんを拾うまでにかなりの時間を要することになります。
居酒屋などにいるお客さんなら待ってもらえる可能性もありますが
待ってくれない場合もあるでしょう。
そのようなミスマッチが何回も続けば
「もういいや!」
とお客さんが思ってしまう可能性もあります。
自分が明け番で休みの可能性
個人タクシーならお酒を飲んでいなくて
家で待機しているような状況なら電話があれば
すぐに固定客を迎えに行くことができますが
法人の場合だと自分が休みの場合
固定客の対応ができなくなります。
自分のシフトを事前に固定客に送っておく手間などが
必要になってくるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
固定客の獲得も難しいですが
東京のように街を走らせればお客さんがいるような
エリアは指名客がいない方がいい場合もあります。
地方や無線でしか仕事がないようなエリアの場合は
固定客は大変ありがたい存在ですが
法人の場合は固定客の維持をすることが
とても大変だということが理解できたと思います。
なので、多くの場合は固定客を複数人で回すというのが
一般的になっています。
運転手は変わってしまいますが、複数人で回すことで
自分が休みでも、同僚にその固定客のお客さんを担当して
もらう事で固定客の維持が可能です。
ただ、話を聞いていると同僚の人に固定客を担当させたら
その同僚と意気投合して固定客を奪われた!なんて話もあるので
固定客の維持というのはとても大変だという事です。