念願の一戸建て住宅での生活がスタート!
ですが、「一戸建ての電気代って高いの?」「集合住宅の時とは違うの?」など
疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?
今回は一戸建ての電気代や、節電方法をご紹介します。
一戸建ての電気代はどれくらい?
一戸建て住宅の1ヵ月の電気代平均は10,223円となっています。
マンションなどの集合住宅では1ヵ月の平均が9,010円となっているため、
一戸建て住宅の方が約1,000円高くなっています。
1ヵ月の平均電力消費量は一戸建て住宅が404.6kWh、
マンションが350.8kWhと一戸建て住宅の方が15%程消費量が多いという結果が出ています。
電力消費量とは、電気をどれだけ消費したのかを表す数値で、単位はkWh(キロワットアワー)を使用します。
電気代は契約している電力会社によって異なりますが、この電力消費量が大きく影響しているんです。
電気料金が決定する要素について詳しく説明していきましょう。
そもそも電気代ってどういう仕組みなの?
先述した通り、電気代は契約している会社によっても異なります。
まずは電気代を決定する5つの要素を説明していきましょう。
電気代が決定する要素は
②電力量料金
③燃料費調整額
④再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
この5つです。
➀基本料金
毎月固定で支払う必要のある料金です。
基本料金は契約容量(AやkVA)によって変動しています。
契約容量は大きければ大きいほど電力使用量が増加しますが、基本料金も高くなります。
一戸建ての場合、契約容量を少なくしてしまうと
電子レンジやオーブンなど消費電力の大きいものを同時に使ってしまうことでブレーカーが落ちてしまいます。
家庭に見合った契約容量を選ぶ必要がありますが、
この基本料金は電力会社によっても異なりますので、見極めて決定する必要があります。
②電力量料金
電力量料金とは先述した消費電力量に対する料金です。
電力量料金単価は1kWhあたり〇円という風に設定されていますので、
消費電力量が大きければ大きいほど電気代も高くなってしまいます。
電力量料金も電力会社によって異なりますが、基本的には3段階に分けられている会社が多いです。
消費電力量が多ければ多いほど、電力量料金も高くなってしまう仕組みになっているため、電気の使用量には注意が必要です。
③燃料費調整額
燃料費調整額とは、発電に使用している燃料費の変動を、電気料金に反映している要素です。
過去3か月分の平均燃料価格を2か月後の電気料金に反映しているという仕組みになっています。
例えば、4~6月の平均燃料価格を9月に反映するという形です。
燃料費調整額は基本的に各地域で同一になってます。
④再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
これは再生可能エネルギーによる発電を促進するため、電気使用者が負担するべき料金になっています。
これは、単価×1ヵ月の電気使用量で算出されています。
単価は、経済産業省が毎年全国一律単価になるよう算定しているため、どの電力会社であっても違いはありません。
⑤割引など
電力会社によって、ガスとのセット割やWeb明細割などを行っている場合があります。
割引サービスも電気代の要素の1つとなっていますので、お得な割引を行っている電力会社を選べば得になります。
つまり、この電気代の要素の中で、各家庭で減らすことが出来るのは消費電力量ということになります。
消費電力量を抑える事によって、毎月の電気代を安くすることが可能になるんですね。
一戸建ての方がマンションよりも電気代が高い理由
なぜ一戸建ての方がマンションよりも1ヵ月の電気代が高くなってしまうのでしょうか?
一戸建て住宅とマンションなどの集合住宅の違いを比較しながら説明していきます。
家の専用面積が広いので空調の消費電力が高い
一戸建て住宅と集合住宅の大きな違いは専用面積の違いです。
マンションによっても様々ですが、基本的に1フロアの中での生活になる為、専用面積はさほど広くありません。
ですが、一戸建て住宅となると複数のフロアに分かれている家も多く、実際の専用面積はかなり広くなっています。
その中で特に暖房や冷房などの空調を使用する際、
設定温度に達するまでに時間がかかってしまうため、電気代が余計にかかってしまうことが考えられます。
さらに詳しく
空調が設定温度に達するまでに時間がかかることがなぜ電気代に関係するのでしょう?
エアコンは家庭内の家電の中で最も電力消費量が大きくなっています。
エアコンが最も電力を使用するのが、室温を設定温度にするまでの時間です。
全力で電力を使うことで設定温度まで変化させるため、その時間が長くなることで電気代が高くなってしまうんです。
詳しくはこちらのページをご参照ください。
一戸建て住宅は断熱性能がそんなに高くない
一戸建て住宅はマンションなどの集合住宅と比べて断熱性能があまり高くありません。
そのため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいという特徴があります。
高気密高断熱の施された住居もありますので、全てがそうだとは言えませんが、
マンションから一戸建て住宅に移り住んだ際に断熱性能の低さを感じる方が多いようです。
マンションは気密性も高く、エアコンがききやすいことや、冬でも比較的暖かく過ごせる物件も多くなっています。
エアコンがききやすいことや断熱性能が高いことは節電に繋がりますよね。
こういった理由から、一戸建て住宅の電気代が高くなってしまう場合があります。
一戸建ての契約アンペアの基本料金が高い
一戸建て住宅に住む場合は、同時に使う家電数や1度の電力消費量が高い家電を使う機会が増えるでしょう。
そういった場合は、マンションのように低いアンペア数での契約だと、ブレーカーが落ちる機会が増えることがあります。
一戸建て住宅の場合はある程度高いアンペア数での契約をすることが多いため、電気代の基本料金も上がってしまいます。
結果的にマンションよりも電気代が高くなってしまうんです。
一戸建ての電気代を節約する方法
一戸建て住宅に住みながらも電気代を節約する方法はたくさんあります。
節約技術を駆使すれば、効率よく節電することができますよ。
1つずつ確認していきましょう。
電球をLED照明に変えることで節約
家庭内の電球が白熱電球や蛍光灯の場合は、LED電球に変えることがおすすめです。
白熱電球や蛍光灯に比べると、消費電力量が異なるため、1ヵ月にかかる電気代がかなり安くなります。
またLED電球は他の電球よりも寿命が長く、1日8時間使用しても11年間持ちます。
一戸建て住宅の場合は、長く住み続けることがほとんどだと思いますので、
LED照明にする方が買い替えの頻度も少なくなりお得にすることができますよ。
詳しくはこちらのページをご参照ください。
窓やカーテンの断熱性能を高めることで節約
住宅を建設する際に断熱性能の高いガラスを使用した窓を作ることが可能であれば、
一番手っ取り早く効率的に家の断熱性能を高めることが出来るでしょう。
そうでない窓ガラスの場合でも、断熱性能を高めるシートや、カーテンなどを使用すれば、
冷暖房を効率的に使用することができるため、節電に繋がります。
断熱シートは100円ショップなどでも売っていますし、最近のカーテンは断熱性能の付いたものが多いので
買い物の際に選ぶことがオススメですよ。
トイレやお風呂はランタンを使って節約
トイレやお風呂など、短い時間の点灯のみで、使用頻度が少ない場合などは、ランタンを代用することもオススメです。
LED照明を購入するよりもコストが低く、また電池持ちもいいのでお得になります。
ランタンの中にはソーラー充電式のものもありますので、そういったものを選べば、電池のコストも必要ありません。
詳しくはこちらのページをご参照ください。
エアコンを効果的に使って電気代を節約する
エアコンを効果的に使用することも大切です。
先述した通り、エアコンは家庭内で使用する家電のなかで電力消費量が最も多い為、
エアコンの電気代を節約することが大切になってきます。
エアコンの設定温度は常に自動運転にしておきましょう。
エアコンは室温を設定温度に上下させるまでが電力消費のピークです。
短い時間で素早く設定温度にするためには、自動運転が一番省エネな方法といえるでしょう。
また、エアコンはできるだけ新しいものに買い替えておくことも重要です。
10年前のエアコンと現在のエアコンは電力消費量もかなり違います。
買い替えるだけで電気代がかなり安くなることもありますので検討してみると良いでしょう。
詳しくはこちらのページをご参照ください。
電気料金プランを見直す
一番最初に説明したように、会社によって電気料金プランが異なります。
電力会社や選択するプランは自分の生活に合ったものを選ぶ必要があります。
例えば、夜間の電気料金が安いプランや、ガス会社とセットで使用することで大きく割引がきくプランもあります。
そういった点から、今の電力会社を見直すことで、電気代を安くすることができますよ。
太陽光発電や蓄電池を導入して節約
太陽光発電とは、その名の通り太陽光を使用して発電を行うシステムです。
一戸建て住宅であれば、屋根にソーラーパネルを設置することで、自宅でも太陽光発電をすることができます。
自宅の電気に使用することも可能ですし、余った電気エネルギーは電力会社に売却することも可能です。
蓄電池とは、太陽光発電と一緒に使用するといいと言われている電池です。
充電と放電を繰り返すことで、繰り返し使用可能な電池です。
太陽光発電で自家発電をする場合は、蓄電池を併用することで効率的な充電が行え、電気代も節約できます。
初期費用はかかりますが、今後も住み続ける家であれば、
こういったものを導入することで長い目で見ると電気代を節約することが可能ですよ。
古い家電を節電効果の高い家電に買い換える
基本的に10年以上前の家電製品は、電力消費量が大きくなっています。
特にエアコンや冷蔵庫などは、現在の家電と比較すると、かなり電気代が高くなっています。
最近の家電は省エネ性能を施した家電が多く、電力消費量は少ないまま効率的に機能を発揮するものがほとんどですので、
古い家電を使用している場合は積極的に買い替えを検討すると良いでしょう。
まとめ
一戸建て住宅はマンションなどの集合住宅と比較すると電気代が高くなってしまいますが、
電気代の節電方法の知識を持っていれば、効率的に節電することが可能です。
今回記載した節電方法を組み合わせお得に生活をしていくようにしましょう。
ココがポイント
・電球をLED照明に変える
・窓やカーテンで断熱性能を高める
・トイレやお風呂はランタンを使用する
・エアコンを効果的に使う
・太陽光発電や蓄電池を導入する
・古い家電を買い替える
お得で快適な生活を送って下さいね。