野菜を切って根っこはゴミ箱へ・・・台所でよくある光景ですね。
でも、ちょっと待ってください!
その根っこから、野菜が収穫できますよ。
捨てるはずの野菜を再生させて、食費を節約してみませんか?
再生野菜とは?
再生野菜とは、野菜の成長する力を利用して、根っこからもう一度はやした野菜のことです。
リボーンベジタブル、略してリボべジと呼ぶ人もいます。
テレビで特集が組まれたりしていますから、耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
野菜の根っこから再生させた野菜なんて、ちょっと地味な存在なのに、なぜ特集が組まれたりするのでしょうか?
天候不順で野菜の値段が高くなることはよくありますよね。
近年、ゴミの減量も大きな課題の一つです。
日々を大切に、丁寧に暮らすということにも、世間の関心が向いていますね。
野菜を再生させれば、家計が助かり、ゴミが減ります。
本格的な「丁寧な暮らし」はかなりハードルが高いですが、野菜を再生させるのは、気軽に丁寧な感じを楽しめますよ。
ちょっとの手間で、いいことがたくさんあるから、再生野菜は注目されているのです。
再生野菜の魅力とは?
再生野菜は、いいところがいっぱいあります。
リボべジにはまった筆者が、その魅力をご紹介します。
再生野菜は手軽に始められる
再生野菜は、家庭菜園のように「さあ、始めるぞ!」と気合を入れなくても始められるところがいいですね。
例えば、料理中に大根の葉っぱの付け根を切り落としますよね。
小皿にちょっと水を入れて、切った大根を入れるだけ。
台所から1歩も出ないで、再生野菜を始められますよ。
ざっくり切り落としてもOKですが、中心にある小さな葉っぱを残しておくと、「野菜くず」感が薄くなって見た目が良いです。
初心者でも作りやすい
再生野菜は、難しいお世話や道具がいりません。
水をはったお皿に入れる、もしくはプランターのすみっこに植えるだけで始められます。
あとは、毎日ぬめりをとって水をかえるだけです。
プランターなら、土が乾いたら水をやるだけ。
野菜の生きる力を利用しているので失敗しにくく、初心者でも簡単に収穫できますよ。
栄養面でもメリットが
食費の節約を心がけていると、野菜が不足しがちですよね。
気がついたら、料理が全体的に茶色だったり・・・
そんなときに、気軽に使える再生野菜があれば、便利ですよ。
再生できる代表的な野菜、大根の葉には、普段食べている根っこにはないβーカロテンが含まれています。
他にもビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウム、カルシウムなど、栄養たっぷり。
ニンジンの葉には、根の部分の5倍のカルシウム、3倍のたんぱく質がある他、ビタミンA、脂質、鉄分も含まれています。
捨てるはずだった、大根やニンジンのヘタをちょっと再生させると、栄養たっぷりの葉っぱがはえてきますよ。
不足しがちな栄養を、再生野菜で補いましょう。
小さいスペースでできる
とくに広いスペースがなくても、再生野菜は作れます。
窓枠や、キッチンカウンターの片隅に、ちょこんと置くだけ。
コップや小皿が置けるくらいの、小さなスペースから始めることができますよ。
ほうれん草も、ちょっと手間ですが、中の方にある小さな葉っぱを残して切るのがおススメ。
見た目がかわいいですし、早く再生しますよ!
元手がかからない
再生野菜は、お金をかけずにはじめられます。
スーパーで野菜を買うときに、根っこや葉っぱがついているものを選ぶだけ。
普通は捨ててしまう、根っこやヘタを使うので、特別に何かを買う必要はありません。
家庭菜園のように、鉢や土を買わなくてもいいので、元手0でスタートできます。
子供の参加型アクティビティーにもなる
お子さんがいるご家庭なら、再生野菜を一緒に育ててみるのもおススメです。
水をかえる程度のお世話でぐんぐん育つので、お子さんでも簡単に栽培できますよ。
野菜の切り口がだんだん盛り上がってきて、ぴょこんと小さい葉っぱが出てくる様子は、とても面白いものです。
筆者の家庭にも子供がいますが、植物が育っていくのを楽しそうに観察していますよ。
豆苗が、光の差す方へ向かって成長していくのを見て、向きを変えたらどうなるか試してみたり。
長ネギを鉢にさしてみたときは、ネギの花が見たいといって収穫せずに育て続けたことも。
野菜に興味を持って、観察したり育てたりしているうちに、野菜大好きっ子になって、モリモリ食べてくれるようになりましたよ。
インテリアにも使える
窓辺や、キッチンの片隅にちょっとしたグリーンがあると、リラックスした雰囲気になりますよね。
わざわざ観葉植物を買わなくても、再生野菜をちょっとした容器に入れて飾れば、素敵なインテリアになります。
再生野菜は、意外と成長が早いものです。
育てて食べて、また違う野菜を育てて、といった具合にいろいろ違う葉っぱを楽しめますよ。
再生野菜は食べておいしい、飾って楽しい、お得がいっぱいですね。
再生野菜が食費節約になる理由
天候不順になると、野菜が高くなりますよね。
料理にネギを散らしたいなと思っても、そのためにわざわざ買うのはちょっと・・・と思いませんか?
でも、使ったネギの根っこを、捨てずにプランターのすみっこに植えておけば、ちょっと料理に使うくらいの分量のネギならすぐに再生しますよ。
油揚げのお味噌汁に何か緑の野菜を入れたくなったとき、買いに行くのではなく、再生させた大根の葉を入れるのはどうでしょう。
食材費の節約は、ちょっとしたことの積み重ねです。
「ちょっとだけ使いたい野菜」を、買うか育てるか。
切ったネギの根っこを、ごみ箱に入れるかプランターにさすか。
1回ずつの金額は小さくても、積み重なっていくと、大きな差になっていきますよ。
再生できる野菜はなにがある?一覧
簡単!水をはった容器に入れるだけ!! | 土の方がおススメ! | 上級者向き |
・豆苗
・大根 ・ニンジン ・水菜 ※以下、簡単だけど時間がかかります。 ・小松菜 ・ほうれん草 |
・長ネギ
・小ネギ ・ニンニク ※植え付け時期10月半ば頃 |
・キャベツ
・ブロッコリー ・白菜 ・レタス |
オススメの再生野菜
ズバリおススメなのは、豆苗と長ネギです!
豆苗は、水を浅くはったタッパーかお皿につけておくだけ。
※水は毎日かえましょう!小バエがきたり、腐ったりしちゃいます。
豆苗を切ってから2日目の写真です。
もう伸び始めています。
6日育てた豆苗。
買ったときの7~8割くらいのボリューム感に成長しました。
撮影したのは5月末から6月頭で、あいにく曇り続きでした。
普段より成長が遅かったですが、たった6日でこんなに大きくなりましたよ!
夏場など日差しが強い時期は、びっくりするくらいグングン育ちます。
切るときは、包丁でザックリでも大丈夫です。
でも、根本から2~3cmくらいのところにある、小さな葉っぱの上で切ると、見た目が自然です。
筆者は、包丁で切った豆苗は「角刈り君」、葉っぱを残して切った豆苗は「お洒落さん」と呼んでいます。
※角刈りがお洒落ではない、ということではありません。
この小さな葉っぱと茎の間から、新しい茎が出てくるので、葉っぱを残したほうが早く成長しますよ。
長ネギは、植木鉢にさして、水をやるだけでOKです。
大根とニンジンも、気軽に再生できておススメですよ。
上の葉っぱがついているところを水につけておくと、葉っぱが生えてきて手軽に楽しめます。
まとめ
食費を節約して、茶色の濃淡しかない食事ばかりでは、気が滅入ってきますよね。
栄養面も心配です。
そんなとき、捨てるはずの野菜くずから、栄養価の高い野菜を再生できたら、助かりますよね。
台所や窓辺など、ちょっとした場所を家庭菜園にして、野菜を再生してみましょう!