「家庭菜園でしそを作ってみたいけど初心者でもできるかな?」「育て方はかんたん?」
このような悩みを解決しましょう。
家庭菜園をこれから始めるなら間違いなく「しそ」をおすすめします。
スーパーでしそを買うと10枚で100円くらいしますよね。
でも家庭菜園で作れば1つの苗から大量すぎて消費できないくらいに成ります。
苗はホームセンターで100円以下で購入できるのでそれだけ考えてもかなりの節約になります。
栽培管理も他の野菜と比べても簡単ですし、初心者でも成功しやすい野菜のひとつ。
この記事では、家庭菜園でのしその育て方と節約レシピもあわせてご紹介します。
シソ(大葉)の種や苗はいつ頃入手できる?
しその種や苗は4月~5月頃にお花屋さんやホームセンターなどで購入できます。
しその植えつけは6月末頃までなのでそれまでは販売しています。
種は100円ショップでも購入できますが、ひとつの袋にたくさんの種が入っているので使い切れないほどの量です。
1つの苗からもたべ切れないほどの大葉が大量にできるので2~3個の苗で十分です。
買いに行くのが面倒な場合はネット通販で購入しましょう。
安価で出回っていて家まで届けてくれるので便利です。
シソ(大葉)の栽培に向いている季節
しそはハウス栽培や水耕栽培で1年中できますが、土を使った家庭菜園で栽培するなら
- 4月~6月が種や苗の植え時
- 7月~10月上旬までが収穫時期
となります。
しそは暑さに強い植物ですが、土の温度が15℃~20℃にならないと発芽せず育たちません。
したがって遅霜などが発生する心配がなくなった頃の5月~6月が種のまき時です。
シソ(大葉)の作り方(栽培方法)とは?
ではここからはしその栽培方法を詳しく紹介します。
①材料をそろえる
まずはしそを栽培するための材料を準備しましょう。
必要なもの
- 野菜の土
- 苗 (2~3苗)
- 化成肥料
- プランター(幅65センチくらいのもの)
苗以外はすべて100円ショップでそろうものばかりです。
しかし、野菜の土についてはホームセンターの方が量が多く安いので苗と一緒に準備すると安くできます。
節約のための家庭菜園ですから、材料もなるべく安いもので揃えたいですね。
しそは、1つの苗から大量に収穫できるので家庭菜園で作る場合は1つ苗を植えるだけでも食べきれないほどの量になります。
私は土など重たい物は大変なのでネットで購入しています。
②プランターにしその苗を植えつける
材料がそろったら、早速苗を植えつけます。
65センチくらいの幅があるプランターに20センチくらいの間隔をあけて植えつけます。
このとき注意することは
苗の土を崩さずに植えること
しそは、移植に弱いので植えつけるときにはポットの土をできるだけ崩さないように気をつけます。
ここでうまくいかないとそのまま育たないということもあるので注意が必要です。
③水やりをする
しそは、乾燥が苦手でひどくなるとしおれて枯れてしまうこともあるのでいつも湿り気のある土にしておきます。
そのため土の状態をよく観察して水をあげましょう。
畑に地植えの場合はあまり神経質になることはありませんが、プランター栽培の場合は土の水分に注意して栽培が必要です。
④植えつけ後2週間ほどで追肥と除草
プランターに苗を植えつけたら2週間ほどで追肥します。
このとき、肥料が入りやすいように土を耕してから20グラムくらいの肥料を与えます。
雑草が生えているようであれば、同時に除草しておきましょう。
しそは、強い植物なのでたくさんの肥料が必要ではありませんが、長く楽しみたい場合は1ヶ月に1回くらい追肥するとよいです。
ただし、肥料が多くなると虫もつきやすいので注意が必要です。
⑤葉が小さいうちは収穫しない
しその葉が出てきたら早く収穫したくなりますが、葉が小さいうちに収穫してしまうとその後なかなか大きくならないということがあります。
目安は背丈が30センチくらいになったら収穫するようにしましょう。
⑥頂上の葉から収穫(摘心)する
背丈が30センチほどになったらいよいよ収穫できます。
頂上の葉っぱから収穫しましょう。
そうすることでわきの葉からわき芽がたくさん伸びてしそ葉が大量に成ります。
また収穫のときにも注意したいことがあります。
注意ポイント
収穫の際は手でちぎらないこと
しその葉を手でちぎって収穫してしまうとせっかくの大葉のいい香りがなくなってしまいます。
これは香りの粒が手によってつぶれてしまうことが原因です。
しそは香りを楽しむハーブですから収穫の際ははさみを使いましょう。
⑦穂しそを収穫する
しそは葉だけではなく花も実も食べることができます。
- 花(穂しそ)は9月
- 実しそは10月
に収穫できます。
しそは花が咲くと葉が硬くなり香りも弱くなってしまいます。
これは、葉の老化が原因です。
そのため花の部分を切るとまた下から柔らかい葉が出てきます。
穂じそは花が咲く前に収穫すると柔らかくておいしく食べられます。
ここですべて穂じそとして収穫せずに花が2つくらい残っている状態で収穫するのが実しそです。
実しそはゴマのようにプチプチとした食感で塩漬けや佃煮にするのが一般的です。
実しそは見極めが重要で熟しすぎると硬くなり種になってしまうのでよく観察しながら収穫することが大切です。
シソ(大葉)って何種類ある?育て方に違いはあるの?
しその種類は大きく分けて3つあります。
・青じそ
・赤しそ
・ちりめん
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ですが、1年中スーパーでも売っていて、よく知られているのは青じそですね。
てんぷらや薬味などにして食べる人も多いのではないでしょうか。
夏場になると赤しそもスーパーでみかけることもあります。
赤じそは主に
- 梅干しの色つけ
- ふりかけ
- しそジュース
などで食べます。
栽培方法は赤しそも青じそも同じです。
ただし収穫方法は少し違い、赤しそは下からわき芽(則枝)を残して主軸ごと収穫します。
そうすることでわき芽からまた大きく育って収穫することができます。
ちりめんは、葉が縮れているのが特徴ですが、栽培方法や食べ方などは青しそと同じで大きな違いはありません。
色の違いなどがあるだけで育て方は同じなので好みのものを栽培してみてください。
家庭菜園シソ(大葉)Q&A
ここからは家庭菜園でしそを栽培するときによくある疑問に回答していきます。
Q1. シソ(大葉)栽培の肥料は何でもいいの?
A:しその肥料は化成肥料と液体肥料がよいです。
しそを植えつけるときは最初から混ざっている培養土ものがよいでしょう。
もし、培養土を使わない場合は緩効性の化成肥料を土に混ぜて使います。
しそは肥料をよく吸収する植物なので、その後の追肥については液肥を薄めたものがいいでしょう。
化成肥料も液体肥料も100円ショップで購入できます。
Q2. 水はどのくらいの頻度?やり方とは?
A:真夏は土が乾きやすいので朝と夕方に水やりしましょう。
しそは、乾燥に弱い植物ですから土は湿っている状態を好みます。
しそは水切れになると葉が痛んでしまうので水やりには注意が必要です。
土の表面をよくみて水やりをする
のがいいでしょう。
Q3. 日当たりはどうすればいい?
A:しその栽培は半日陰が一番よいです。
日当たりがよい場所で育てると香りはよくなりますが、葉のほうが硬くなってしまい食べるには不向きになってしまいます。
家庭菜園は食べることが目的ですから半日陰で育てるようにしましょう。
Q4. シソ(大葉)の収穫のやり方はどうやるの?
A:しその収穫方法は背丈が30センチほどになったら頂上の葉から収穫します。
逆に赤しそは則枝を2つ残して主軸から一気に収穫します。
青しそは上の方から、赤しそは下の方から収穫と覚えておきましょう。
Q5. シソ(大葉)の消毒はどうやるの?それとも消毒は必要ない?
A:葉を食べるので農薬などで消毒するのは避けましょう。
しそは、薬味でそのまま食べることも多いため農薬などを使用するのは避けた方がよいです。
無農薬で防虫対策するには
- コーヒーのカスを使う
- 水やりのときに葉に水をかける
- 木酢液を使う
- 防虫ネットを使う
などの方法があります。
Q6. シソ(大葉)栽培で発生しやすい害虫とは?
A:アブラムシ・バッタ・ハダニ・ハマキムシ・ヨウトムシなどがいます。
アブラムシはしその栄養を吸ってしまうし、ヨウトムシは葉を食べつくしてしまいます。
しそに肥料を多くあげすぎると害虫もよってきやすくなるので難しいところですが、防虫ネットや木酢液など無農薬で害虫対策しましょう。
ハダニについては、水やりのときに葉の部分にもしっかりとかけてあげるだけで対策できますよ。
Q7. どのくらいの量を収穫できる?
A:1つの苗で背丈が50センチほどまで成長して葉は大量になります。
1苗植えただけでも家族4人でも食べきれずご近所におすそ分けするほどの量が出来上がります。
Q8 .どのくらいのスペースが必要?
A:65センチ幅のあるプランターなら20センチほどの間隔をあけて2苗くらいが目安です。
しそは背の高くなる植物ですが、同時に葉もたくさんなります。
畑に栽培する場合は間隔と日当たりを気にして植えましょう。
そういったことからもプランター栽培が最適です。
日陰に移動することもできるので管理もしやすいからです。
Q9. 毎年同じ場所で作ってもいい?
A:しそ科の植物は連作障害がないので毎年おなじプランターで作ることが可能です。
しそは実しそを収穫せずにそのままにしておくと種がこぼれて植えた場所から芽が出ることもある強い植物です。
毎年同じ場所に植えても連作障害などはなく栽培が可能です。
ただ、肥料などはしっかりと施してあげることが大切になります。
「連作障害」とは、同一作物(同じ科の野菜)を同じ場で繰り返しつくり続けることによって生育不良となり、収量が落ちてしまう障害のこと
国際有機公社より引用
収穫したシソ(大葉)で食費を節約できるレシピ
しそは大量に収穫できるため食費を節約できますね。
ここでは収穫したしそを使ったレシピを3つご紹介します。
【しその天ぷら】
しその天ぷらは夏の定番料理ですね。
材料
- しそ
- 天ぷら粉
- 揚げ油
簡単な流れ
- しそは洗って水気をしっかり切る
- 天ぷら粉を作る
- しそを天ぷら粉にくぐらせて油で揚げる
味つけは塩で食べるとしその香りも楽しめていいですよ。
【しそのゴマ醤油づけ】
しそのゴマ醤油づけはこれだけでご飯がすすむ1品です。
材料
- しそ…10枚
- ごま油 大さじ2
- しょうゆ 大さじ1
- 白いりごま 小さじ1
- すりおろしニンニク 小さじ1
作り方
- ①ごま油・しょうゆ・いりごま・すりおろしニンニクをよく混ぜる
- しそを洗い、①のつけだれと大葉をタッパーにいれて交互に重ねる
- 1時間ほど冷蔵庫に寝かせたら完成
これをおにぎりに巻いて食べるのもおすすめです。
【しそ入りお好み焼き】
しそ入りお好み焼きはキャベツの量を半分にできる節約料理です。
材料
- お好み焼きの粉
- しそ
- キャベツ(あればでOK)
- 豚肉など
作り方
- キャベツ(あれば)しそを刻む
- お好み焼き粉を作る
- 刻んだしそをお好み焼き粉とまぜる
- フライパンに豚肉を引いてお好み焼きの種を流しいれて両面焼く
夏休みのお昼ごはんに便利なメニューです。
キャベツがなければしそだけでも作れます。その時はしその量を多くしてください。
しそは栄養も豊富なので子どもにも積極的に食べさせたいですね。
家庭菜園のシソ(大葉)は初心者にオススメできる?
しそは、家庭菜園をこれから始める初心者の人におすすめの植物です。
しそは基本的に強い植物なので、
- 水やり
- 肥料
- ムシ対策
さえしっかりしていればぐんぐん育ってくれます。
毎日の成長をみながらどんな料理をつくろうかと考えるだけでも楽しいものですよ。
しそは、これから家庭菜園をするなら欠かせない野菜のひとつです。
まとめ
しそは水やりと肥料と日当たりを管理してあげればちゃんと育ってくれる野菜です。
赤しそは夏の定番ですが、青じそは年中スーパーでも売っています。
家庭菜園だからこその醍醐味は旬の時期に「新鮮で香りのよいしそが食べられること」です。
スーパーで10枚100円のしそを買うよりも使いたいときに使う分だけ収穫した方が新鮮で香りもよくおいしいです。
しそは長く楽しめて食費の節約にかなり向いています。
植物を育てていると不思議と「どのくらい育ったかな?」と成長が楽しみになるものです。
ここまでのポイントをまとめますね。
- しそは苗から植えると成功しやすい
- 1つの苗から大量に収穫できるので食費節約できる
- 水やり・日当たり・肥料を気をつける
- 家庭菜園ならプランター栽培がおすすめ
- 毎年同じ場所で栽培できる
- 害虫駆除に農薬は使用せずコーヒーのカスなどを使用する
いかがでしたか?
6月半ばでもまだ間に合います。
ぜひ家庭菜園でしそを作って食費の節約に繋げてみてください。