家庭菜園でのキャベツの育て方や作り方を丁寧にご紹介します

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キャベツはいろいろな料理に使える、便利な野菜ですよね。

千切りにしてメインの料理に添えたり、野菜炒めにしてモリモリ食べたり、スープや鍋に入れる人もいます。

もし家庭菜園をされているようでしたら、キャベツを育てるのはいいかがでしょうか。

もし広い畑を使えて、キャベツがたくさん収穫できたら、食費の節約になりますね。

目次

キャベツの種や苗はいつ頃入手できる?

キャベツを育ててみたくなったら、まず種から育てるのか、苗を買うか悩みませんか?

「広めの家庭菜園が使えるから、たくさん育てたい」

「値段を安くしたい」

という方は種から育てるのに向いています。

野菜の種は、割と1年中買えます。

説明をちゃんと読んで、スタートしたい時期に合った種を選びましょう。

「初心者だから、ちゃんと育つか心配」

「試しに育ててみたいから、プランターに数株だけでいい」

このような人は、苗から始めるのがおススメです。

苗は、8月中旬か、10月頭くらいの時期に購入できます。

お住まいの地域によって、時期は前後します。

キャベツの栽培に向いている季節

キャベツは寒さに強い野菜です。

そして暑いのは、苦手です。

春、夏、秋と1年に3回種を蒔ける時期がありますが、一般の人が家庭菜園で育てるなら、夏か秋がおススメです。

夏蒔きは、虫の被害に注意が必要ですね。

秋蒔きは蒔くタイミングが早すぎると、とう立ちしやすくなります。

使える畑の空き状況を考慮して、お決めになるとよいのではないでしょうか。

畑をレンタルできるサービスもあるので、家にスペースがない方は検討してみてください。

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キャベツの作り方(栽培方法)とは?

キャベツの栽培をしたことがある人は、あまりいないでしょう。

「身近にキャベツを育てている人がいないから、よく分からない」

という人が多いと思います。

そんな方でも無理なく始められるよう、キャベツの栽培方法を種まきから順に丁寧にご説明します。

種まき

家庭菜園でキャベツを栽培するとき、お勧めな種の蒔きどきは、夏蒔きなら7月中旬から8月中旬。

秋蒔きなら、9月上旬から9月下旬です。

3号くらいの小さいポットに、指先でだいたい1㎝程度の深さにくぼみを作ります。

1つのくぼみに、3から4粒の種を蒔きます。

土は、軽くかぶせてください。

蒔きどきに適した品種の種を選ぶようにしましょう。

間引き

夏蒔きのときは、8月上旬から8月下旬に間引きを行います。

秋に種を蒔いたのなら、9月中旬から10月中旬です。

本葉が1から2枚ぐらいに育ったときが、間引きのタイミングと覚えておいてください。

数本生えてきた中から、一番元気なものを選んで、1本にしましょう。

土作り

キャベツが好きなのは、弱酸性から中性の土です。

㏗6.0から㏗7.0くらいがちょうどいいですね。

苗を植える2週間くらい前から、キャベツ好みの土になるように、畑の準備をしましょう。

苦土石灰(くどせっかい)を、100g/㎡の割合で畑に撒き、よく耕します。

さらに1週間前には、堆肥1から2kg/㎡と、

化成肥料100g/㎡を土に混ぜ込んでください。

畝は、キャベツを1列に植えるなら、幅50㎝程度が良いでしょう。

キャベツが2列なら、幅70から80㎝は必要です。

畝の高さは、10から15㎝くらいにします。

気になる苗の間隔ですが、下葉が大きく広がりますから、株間30から40㎝程度は離してください。

畝(うね)とは

畝(うね)とは畑で作物を作る時に土を細長く直線状に盛り上げる所のことを言います。

植え付け

「苗をどのくらい育てたら、畑に植え替えればいいのかしら?」

「苗を買うとき、どのくらい育っているものを買えばいいのか分からない」

あまり小さいうちに、焦って植え替えして、苗が弱って失敗するのは嫌ですよね。

植え付けのタイミングは、ズバリ本葉が4から6枚になったころです。

時期的には、夏蒔きなら8月中旬から9月中旬。

秋蒔きでは、10月上旬から10月下旬には、そのくらいの大きさに育っているはずです。

植え替えの方法は、まず根鉢と同じサイズに、穴を掘ります。

穴に水をたっぷりかけておきましょう。

苗が痛まないように、優しくポットから出して、穴に入れてください。

周りの土を軽く寄せて、押さえてあげましょう。

植えてから、だいたい1週間程度は、水をたっぷりやってくださいね。

防虫ネットをつける

キャベツは虫がつきやすい野菜です。

夏蒔きのときは、まだ虫が活発に活動している時期なので、防虫ネットをかけて、秋まで苗を守ってあげましょう。

支柱を使わずに、畝にかぶせて、端を地面に埋め込むベタ掛けでも十分です。

支柱を使ってトンネルを作っても、どちらでもいいので、必ず防虫ネットはかけましょう。

追肥1回目

きれいに巻いている、おいしいキャベツを育てるためには、適切な肥料が必要です。

植え付け2から3週間たったころ、本葉が8枚くらいに育ったら、追肥をするタイミングですね。

時期的には、夏蒔きは9月上旬から9月下旬。

秋にスタートしたなら、10月中旬から11月中旬に追肥をするといいですよ。

追肥は1株につき10g、化成肥料を与えましょう。

キャベツの葉の広がりくらいの範囲に、パラパラ撒いてください。

化成肥料と土を、軽く混ぜあわせたあと、土寄せすると株が安定しますよ。

追肥2回目 結球し始めるころ

キャベツが球のように結球し始めたら、2回目の追肥をしましょう。

夏に種蒔きしたら、10月上旬から10月下旬に結球します。

秋だったら、翌3月上旬から3月下旬ですね。

畝の両側に、浅めの溝を掘っていきます。

20から50g/1㎡くらいの量、化成肥料を溝に撒いていきます。

軽く混ぜて、畝に土を寄せておきましょう。

畝の表面を優しくほぐして、株に土寄せしておきます。

秋に種を蒔いたら、春先から蝶が飛んで、せっかく大きく育てたキャベツに卵を産んでしまうことがあります。

暖かくなってきて、蝶が飛びそうになってきたら、収穫までのあいだ防虫ネットで守ってあげましょう。

収穫

夏に種蒔きした人は、11月中旬から翌1月下旬。

秋蒔きの方は、翌4月上旬から5月下旬ごろ、キャベツが出来上がります。

キャベツが締まってきたら、収穫しましょう。

手で押さえてみると、締まってきたか確認できますよ。

家庭菜園キャベツQ&A

キャベツを育てるときに、ありがちな疑問についてまとめました。

キャベツ栽培の肥料は何でもいいの?

家庭菜園でするなら、バランスよく野菜を育てる成分が配合された、複合化成肥料を使うのが手軽でおススメです。

秋蒔きのキャベツの場合、栽培期間が夏蒔きよりも長いので、肥料が足りなくなる可能性があります。

もともとの畑の状態にもよりますが、土作りや追肥の箇所でご説明した肥料の量の中で調節していただければよいでしょう。

水はどのくらいの頻度?やり方とは?

キャベツは、湿気が多いのが苦手です。

水のやりすぎは、株が弱ります。

朝に水をやったら、夕方には土の表面が乾いてるくらいがちょうどいい量です。

日当たりはどうすればいい?

キャベツは、日当たりの良い場所が好きな野菜です。

畑の中でも日当たりの良い場所を選んで畝を作りましょう。

キャベツが巻かない原因とは?

手間をかけてキャベツの栽培をするなら、柔らかくておいしいキャベツを収穫したいですよね。

キャベツは、巻かなくても食べられますが、硬くてあまりおいしくないです。

きちんと巻いた、柔らかいキャベツを食べるためには、巻かない原因を知っておいた方がいいですよね。

キャベツがいつまでも巻かない、主な原因はこちらです。

・気温

キャベツは、結球する時期に13から20℃くらいになっているのが理想的です。

7℃以下の低温だったり、28℃以上の暑さだと、結球しにくくなってしまいます。

お住まいの地域の長期予報などを確認して、結球する時期に最適な温度になるように栽培をスタートしましょう。

植え方

少ない面積でたくさん収穫したいのが人情です。

ついつい「詰めればもう少し植えられるかも。」と株間を詰めたくなりますが、密集し過ぎはキャベツが巻かない原因に

なります。

キャベツの株間は30から40㎝です。

適切な距離を保って植えましょう。

虫の被害

キャベツは、株の中心を虫に食われてしまうと、結球できなくなります。

また、外側の下葉が虫の被害にあってボロボロになってしまうと、光合成できなくなって結球しなくなります。

外側も内側も虫に食われないよう、虫がいる時期にはしっかり防虫ネットをかけましょう。

外葉をとってしまう

キャベツは、下葉が20枚程度になると結球し始めます。

食べない部分だし、邪魔だからと下葉をとってしまうのはやめましょう。

肥料

キャベツに与える肥料は、多すぎても少なすぎても結球できません。

適度な栄養状態を保って、おいしいキャベツを収穫できるといいですね。

キャベツの収穫のやり方はどうやるの?

キャベツの収穫には、包丁を使うと便利です。

畑が家から離れたところにある人は、包丁の持ち運びにはくれぐれも気を付けてくださいね。

キャベツには巻いた球状のところと、下葉のところがあります。

手で下葉を押しながら、球を少し斜めに押してください。

できた隙間に、包丁をあてて切ります。

秋蒔きの場合、収穫があんまり遅れると、せっかくできたキャベツが割れてしまうことがあります。

あまり長く畑に置いておかずに、適切なタイミングで収穫しましょう。

キャベツの消毒はどうやるの?それとも消毒は必要ない?

「葉を食べる野菜なので、薬を使うのはちょっと・・・」という方もいるかもしれませんね。

考えは人それぞれですが、消毒しておけば安心して栽培できます。

使用法と量、回数を守れば、健康を害することもありません。

殺菌殺虫剤は、それぞれ使用できる作物が違いますから、必ずキャベツに使えるものを選んでくださいね。

キャベツ栽培で発生しやすい害虫とは?

キャベツは、虫がつきやすいアブラナ科の野菜です。

夏蒔きは、植え付けしてから虫の姿が見えなくなる秋まで。

秋蒔きした場合は、春先の収穫前の時期に、虫がついていないか気をつけましょう。

<キャベツにつきやすい虫>

  • シンクイムシ
  • ヨトウムシ
  • コナガ
  • アオムシ

どのくらいの量を収穫できる?

キャベツは1株につき、1個収穫できます。

おおよその目安としては、タタミ1畳ほどの畑で8株くらい栽培できます。

セールのときには、キャベツは1個100円程度になりますから、よほどたくさん栽培するのでなければ、食費の節約にはならなさそうですね。

どのくらいのスペースが必要?

キャベツは大きく葉をひろげる野菜です。

狭くて密集していると、葉が巻かない原因にもなります。

広めの畑を用意しましょう。

収穫したキャベツで食費を節約できるレシピ

キャベツは、メインもちょっとした小鉢も作れる、便利な野菜ですね。

我が家では、いろいろな野菜が余ったときに、キャベツメインの肉野菜炒めを作って、冷蔵庫を空にしています。

さっと炒めてタレをからめて、軽く水分を飛ばせば完成するので、とても簡単です。

<肉野菜炒めのタレ>

  • 酒、醤油、みりん 各1人前につき大さじ1
  • オイスターソース1人前につき小さじ1

忙しくて、料理をする時間が取れない方には、キャベツを1/4か1/2程度、まとめてざく切りにして茹でておくのをおススメします。

ラーメンやスープに投入したり、サラダとしてお好みのドレッシングで食べたり、野菜不足を気軽に解消できます。

加熱してあるので、ちょっと変わったものだとナムルも簡単に作れますよ。

<茹でキャベツのナムル>

  • 茹でキャベツ300gくらい(茹でたもやしや、他の野菜でも可)
  • 塩 少々※多くて小さじ1/4
  • ゴマ油 大さじ1弱
  • 鶏ガラスープ 小さじ1弱
  • すりおろしニンニク 少々※多くて小さじ1
  • 醤油 小さじ1

全部ボウルに入れて混ぜるだけです。

お好みで、一味唐辛子を振ってください。

簡単お手軽な1品ですね。

茹でたキャベツがないときは、電子レンジ3分くらいで、ナムルにちょうどいいキャベツができます。

家庭菜園のキャベツは初心者にオススメできる?

初心者に育てやすい、ミニトマトやピーマンなどの夏野菜が終わったら、家庭菜園に空きがでます。

冬に育てる野菜は種類が少ないので、もし土いじりが楽しくて冬も家庭菜園を続けたかったら、キャベツに挑戦するのもいいかもしれませんね。

虫に気を付けて、土作りや追肥などの作業を丁寧にしていけば、初心者でも育てられる野菜です。

面積の割に個数が取れないですし、栽培期間も長めなので、食費の節約というよりは、趣味で育てるのに向いている野菜ですね。

まとめ

土いじりは適度な運動になるし、癒されます。

家庭菜園できるスペースがあるなら、ぜひ野菜を育ててください。

キャベツはスーパーで安く売っていることも多いです。

買うより安くするには、かなり広い家庭菜園が必要ですね。

でも、自分で育てたキャベツは苦労した分おいしく感じるはずです。

実益を兼ねた趣味として、キャベツの栽培をお試しください。

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