家庭菜園でのさつまいもの育て方!さつまいもを育て食費を節約

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初心者さんが家庭菜園を始めるなら「さつまいも」がおすすめです。

さつまいもは、植えつけたらあまり手間のかからない初心者向けの野菜です。

スーパーで購入すれば1本100円以上はするさつまいもが家庭菜園でできたらとてもうれしいですね。

そこで、今回はさつまいもの作り方やコツを詳しく解説します。

目次

さつまいもの種や苗はいつ頃入手できる?

さつまいもの苗は、4月の下旬くらいに販売されます。

ホームセンターや苗を扱っているところで購入できますが売り切れてしまった場合などはインターネットでも購入できますから探してみましょう。

よい苗の選び方

  • 茎の太いもの
  • 葉っぱの色が濃く厚いもの
  • 長さ15~20センチくらいのもの
  • 節の数が5つくらいあるもの

これらを基準として選びましょう。

さつまいもの栽培に向いている季節

さつまいもの栽培は、5月の中旬~6月下旬までに植えつけて10月頃に収穫します。

栽培の適温は25℃~30℃で、寒さには弱いので遅霜の心配がなくなってから準備をしましょう。

さつまいもの作り方(栽培方法)とは?

さつまいもは植えつけてからの管理があまりいらないため簡単に作ることができます。

8つのステップを順番通りに解説していきますね。

①資材を揃える

さつまいもに必要な資材を揃えましょう。

  1. さつまいもの苗
  2. マルチ (100円ショップで購入可)
  3. 割りばし

さつまいもは、苗と土があればできてしまうほどで肥料を必要としない野菜です。

逆にさつまいもを植える前の土に肥料がたくさん残っていると「つるぼけ」になってしまいます。

つるぼけとは肥料が多すぎて蔓ばかりが成長し、いもが大きくならないこと

②苗の下準備をする

苗を購入したら、最初にしなくてはいけないことがあります。

  • しおれるまで2.3日、日陰で放置する
  • 苗を植えつける前日に水につけ一晩給水させる

これは「親つるから離れたことを苗に認識させ発根するため」の必要な作業となります。

③土づくりとマルチを張る

広い畑で栽培する場合、土づくりとマルチング作業は必須です。

さつまいもは、「やせた土地」での栽培が向いています。

追肥も必要なく、元肥だけで十分なのでホームセンターなどで販売している培養土を使うことをお勧めします。

そして幅45センチ×高さ30センチくらいの畝を作りましょう。

土ができたら、保温効果や雑草よけのためにマルチングをします。

④苗を植えつける

前準備が整ったら、苗を植えつけていきましょう。

30センチ間隔で、マルチに穴をあけます。

このときの深さは10センチくらいがベストです。

あまり深すぎると、いもが大きく育ちにくくなってしまうので注意しましょう。

さつまいもの植え方には

  • 斜め植え
  • 垂直植え
  • 水平植え

があります。

これは、収穫したい個数や形によって変わります。

  • 斜め植えの場合→細長い芋で個数が多い
  • 垂直植えの場合→丸くて短い芋で個数が少ない
  • 水平植えの場合→土に埋まる部分が多くたくさんの量を収穫できる

お好みで植え方を変えてみましょう。

コツは、わりばしに10センチのところに目印をつけ、土に穴をあけます。

苗が入るスペースができたら、そのまま差し込み土をかぶせて植えつけ完了です。

⑤水やりをする

苗を植えてから根が張るまでの1週間は、毎日水やりをしましょう。

その後は自然の雨だけで十分に育ちます。

さつまいもは、乾燥した土を好みますから自然の雨以外に水をあげすぎると腐ってしまったり病気になってしまうので注意が必要です。

⑥つる返しを行う

8月になると蔓を伸ばし四方八方に広がります。

のびた蔓が土についたままになると、そこからまた根を出して蔓が成長します。

しかし、この蔓からは収穫できるほどの芋はできません。

その結果、養分だけが吸収されてしまい植えつけた部分に太った芋ができなくなってしまいます。

そのため、蔓を浮かせて土から根をはがす作業をしましょう。

つる返しやり方

蔓を持ち上げひっくり返して葉の上に乗せる

この作業は、一度だけではなく根が出た蔓を見つけたらその都度おこないましょう。

⑦収穫する

苗を植えつけてから約4か月(110日~120日)で収穫ができるようになります。

収穫の目安

  • 葉の色が赤や黄色に変色し始めた
  • 植えつけから4か月経っている

土の水分が多いときに収穫してしまうと、掘ったときに出来たさつまいもの傷から余分な水分を吸ってしまい腐りやすくなるので晴れの日が5日くらい続いたら収穫しましょう。

また収穫時期が過ぎると芋は太って大きくなりますが、色や形が悪くなることもあるので、適切な時期に収穫することがよい芋を作るコツです。

もし、心配なら端の方を少しだけ掘って確かめてみるのもおすすめです。

⑧追熟させる

掘り上げた芋は水で洗わずに日光に当てて干し表面を乾かします。

収穫したての芋はすぐに食べたくなりますよね。

でも、実は収穫したてのさつまいもは甘くないんです。

さつまいものでんぷんが糖分に変わらないと甘くておいしいさつまいもにはなりません。

そのため追熟が必要となります。

収穫してから2~3週間ほどおいて追熟してから食べましょう。

追熟するときの注意ポイント

  • 冷蔵庫で保存しない
  • 15℃以上にならないようにする

さつまいもは、9℃以下で糖化が進むと腐りやすくなります。

逆に15℃に以上になると根が出てきてしまうため適温は10℃~14℃です。

新聞紙にくるんで冷暗所に保存と覚えておきましょう。

さつまいもの作り方(栽培方法)プランター編

さつまいもは、広い畑でしか作れないと思う方もいるかもしれませんが、プランターで作ることもできます。

例えプランターがなくても土嚢袋や培養土の袋のまま栽培することも可能です。

作り方は先ほど紹介した手順とほとんど変わりません。

ここではプランターで作るときのポイントを紹介していきます。

Point1.プランタ―の大きさ

プランターの大きさは、幅60~80センチで深さが30~40センチくらいのものを選びましょう。

目安として、容量は40ℓくらい入るものから好ましいでしょう。

この大きさで2本くらいの苗を植えることができます。

Point2.培養土と赤玉土を使う

プランター栽培の場合はマルチを張りません。

早く発根させるために培養土をプランターの淵から10センチくらい下まで入れ、その上から赤玉土を3センチくらい敷き詰めます。

Point3.苗を植えつける

プランター栽培でも畑と同じで「斜め植え・水平植え・垂直植え」の、どの方法でもできます。

好みの植え方でプランターに15センチ間隔を空けて2本苗を植えつけましょう。

最後に葉の付け根にかかるように赤玉土をかぶせてたっぷり水をやります。

以上がプランター栽培でのコツです。

畑栽培と大きく違わないのでチャレンジしてみましょう。

家庭菜園さつまいもQ&A

ここからは、さつまいもの育て方でわきやすい疑問をまとめます。

Q1.さつまいも栽培の肥料は何でもいいの?

さつまいもは、肥料が必要ない野菜です。

むしろ「肥料の少ない痩せた土地」を好み、肥料が多い土地では「つるぼけ」になってしまいます。

とはいえ、全く肥料のない土地では野菜は育ちませんね。

ですから植えつけの時、バランスよく肥料が入っている培養土を使うだけで十分おいしい芋ができます。

Q2.水はどのくらいの頻度?やり方とは?

さつまいもは乾燥を好む野菜です。

水やりは、植えつけの1~2週間のみしっかりとします。

その後は自然の雨で充分です。

Q3.日当たりはどうすればいい?

さつまいもは、日の当たり具合で収穫の量が変わるほど日光のちからが必要です。

十分に日が当たる場所で育てましょう。

Q4.さつまいもの収穫のやり方はどうやるの?

さつまいもの収穫はまず蔓をすべて根元から切ってしまいましょう。

その後は、マルチを剥がしさつまいもを傷つけないようにスコップや手を使って掘り上げます。

Q5.さつまいもの収穫時期はいつ?

さつまいもの収穫時期は、植えつけから約4か月後です。

葉が黄色や赤に変わったことも収穫の目安として確認できます。

Q6.さつまいもの消毒はどうやるの?それとも消毒は必要ない?

さつまいもは、病気や害虫には強い植物です。

基本的には必要ありませんが、まれに病気になってしまう可能性もあります。

その原因は3つです。

  • 通気性の悪い場所での栽培
  • 土壌の排水が悪い
  • 日当たりが悪い

これらを注意しておくことが一番の予防と対策です。

Q7.さつまいも栽培で発生しやすい害虫とは?

さつまいもに発生しやすい害虫は「イモコガ」や「コガネムシ」です。

幼虫を見つけたらその都度、駆除するようにします。

万が一、被害が大きい場合は殺虫剤を蒔くのも1つの手です。

Q8.どのくらいの量を収穫できる?

さつまいもの収穫量は、植えつけ方によって変わります。

  • 斜め植えの場合→細長い芋で個数が多い
  • 垂直植えの場合→丸くて短い芋で個数が少ない
  • 水平植えの場合→土に埋まる部分が多くよりたくさんの量を収穫できる

これを参考に好みの植え方で栽培しましょう。

Q9.どのくらいのスペースが必要?

さつまいもは蔓が四方八方に広がり伸びる野菜ですが、プランター栽培で支柱やベランダの手すりなどを利用すれば狭い場所でも栽培が可能です。

さつまいもは自力で巻きつく植物ではないため、支柱を立てて誘引する場合は、ひもなどで巻きつけていきます。

収穫したさつまいもで食費を節約できるレシピ

ここからはさつまいものレシピを紹介します。

①焼き芋

さつまいも本来の味がわかりおいしく食べられるのが焼き芋です。

作り方

  • さつまいもをよく洗う
  • オーブントースターで40分焼く

今ではスーパーでも焼き芋が売っていますが1つ250円くらいします。

家庭菜園でさつまいもを栽培すれば、おやつ代も節約になりますね。

②さつまいもご飯

材料

  • さつまいも 1本
  • 米 2合
  • 酒 大さじ1
  • 塩 小さじ1
  • ごましお 適量

作り方

  • さつまいもを一口大に乱切りし水にさらす
  • 米を研ぎ炊飯器の2合の目分量まで水を入れる
  • 酒と塩を入れてよく混ぜる
  • 水を切ったさつまいもを入れて炊飯する
  • 炊きあがったらごましおを振る

かんたんで大人も子供も大好きなおかずご飯です。

家庭菜園のさつまいもは初心者にオススメできる?

さつまいもは家庭菜園、初心者さんでも簡単に作れておススメです。

比較的、病気や害虫にも強く、追肥も水やりも気にしなくていい野菜は他にありません。

気をつけることは

  • 風通し
  • 日当たり
  • つる返し

だけですからチャレンジしてみましょう。

まとめ

さつまいもは、初心者でも作りやすい野菜です。

ここまでのポイントをまとめますね。

まとめ

  • 植えつけは5月半ばから6月まで
  • 収穫は植えつけから4か月が目安
  • 水やりや肥料はほとんど必要なし
  • 日当たり・風通し・水はけを気をつける

時期によっては1本200円くらいするさつまいもも家庭菜園で作れば大量に作れて節約に繋がります。

さつまいもは、ビタミンCが多く美容と健康にもよいとされているため積極的に食べたいですね。

栽培方法も簡単ですからぜひ一度チャレンジして食費節約に繋げてくださいね。

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