あなたは牛肉はお好きですか?
肉の王様ともいえる牛肉、少々値が張るものではありますが
最近は国産にこだわらなければ、輸入品を比較的安価に購入できるようになりました。
また、一口に牛肉と言っても様々な部位があり、
肉質や食感の違いを楽しめるのが面白いところです。
今回はそんな牛肉の中から、「外モモ」をご紹介します。
調べてみると、外モモは細分化されていて奥深い部位でしたので、
興味がある方はぜひお付き合いください。
Contents
「外モモ」の部位はどこにある?
この疑問に答えるために、
まず初めに、牛モモ肉についてご説明します。
牛モモ肉は、一頭あたり約40kg前後ほど取れる部位で、
その中で場所によって4種類に分類されます。
「ランプ・イチボ」「丸モモ」「内モモ」「外モモ」
です。各部位がそれぞれ10kg 前後ずつ取れます。
名前からもある程度想像はできますが、
「外モモ」は、モモ肉の一部なのです。
「外」とあるので、外側かな?と思うのですが、
場所的には、お尻からスネの間にあるお肉を指します。
「外モモ」は関東を中心とした呼び名で、
関西では「外ヒラ」と呼ぶこともあります。
では、「外モモ」について詳しく見ていきましょう。
牛モモ肉は
ランプ・イチボ、丸モモ、内モモ、外モモ の4部位に分けられる
牛肉の「外モモ」とは?どんな特徴がある?
外モモの特徴
先ほど紹介したように、お尻からスネにかけてついている部位です。
場所的に体全体を支える筋肉であるため、
全体的に筋肉質で硬めの部位です。
そのため、薄くスライスしてしゃぶしゃぶに使われたり、
すき焼きなどの煮込み料理に使われることが多いです。
味わいは非常に淡白なので、
肉は好きだけど脂が重いと感じる方にもおすすめの部位です。
外モモ肉は3種類に細分化される?
冒頭で、牛モモ肉が、
「ランプ・イチボ」「丸モモ」「内モモ」「外モモ」
に分類されるとご説明しました。
実はこの「外モモ」の中でも、さらに3種類に細分化されています。
・ナカニク
・ハバキ
・シキンボウ
です。
このように細かく細かく分類されているのが、
牛モモ肉が奥深いと言われる理由です。
ちなみに、「内もも」も細分化することができます。
・オオモモ
・こもも
・かぶり
・メガネ
です。
では、ここからは、外モモのそれぞれの部位についてご紹介します。
ナカニク
「外モモ」は全体として硬めのお肉なのですが、
ナカニクはキメの細かい部位なので、
「外モモ」の中では比較的柔らかめの部分になります。
スライスしたり、角切りにしたりして、
煮込み料理によく用いられます。
ハバキ
大腿骨に巻き付いている部位です。
スネに繋がる部分なので筋が多いですが、丁寧に処理すれば柔らかく、
赤味の旨味が味わえます。
スライスして焼肉などで食べられます。
ハバキの中でも中心部の筋が特に多い部分は
「センボンスジ」と呼ばれ、
コリコリの食感が楽しめる通好みの部位として食されています。
1頭から数百グラムしか取れない希少部位です。
シキンボウ
「内モモ」と「外モモ」の中間あたりにあり、
仕切り棒のような役目をしていることからこのように呼ばれています。
「外モモ」の他の部位に比べてやや色が淡く、弾力があります。
ぱっと見では霜降りが入っているようにも見えるのですが、
見た目に反して硬い部位なので注意が必要です。
ローストビーフなどにして食べられることが多いです。
外モモ肉は
ナカニク、ハバキ、シキンボウ の3部位に細分化される
「内モモ」と「外モモ」の違い
ここまで「外モモ」についてご紹介しました。
「内モモ」とはどう違うのでしょうか。
もっとも大きな違いはやはり肉質です。
「内モモ」の中でも「外モモ」に近い部分になると硬くなるのですが、
それ以外は比較的柔らかい部位です。
一方で「外モモ」はほぼ全体が筋張った硬めの部位になります。
ただ、その分赤身の旨味はより強く感じられるともいえます。
ちなみに「内モモ」も4種類に細分化されています。
「内モモ」については別の記事で詳しく紹介されておりますので、
興味のある方は、この記事と合わせてご参照ください。
牛モモ肉のその他の部位
「外モモ」と「内モモ」の違いについてご紹介しました。
ここからは、残りの牛モモの部位について紹介します。
ランプ・イチボ
合わせて「ランイチ」と呼ばれることもあります。
細かく言うと、ランプはお尻の部分、イチボは「ランプと外モモの間」にあるお肉です。
ランプはモモ肉の中でもっとも柔らかい部位で、主にステーキとして食されています。
イチボは場所によって肉質が変わる部位であり、
ランプ側の部分はサシがきれいに入っており、
ランプより少し硬めではあるもののイチボステーキとして重宝されます。
一方「外モモ」側の部分は非常に硬く、
しゃぶしゃぶなどに用いられます。
丸モモ
「シンタマ」と呼ばれることもあります。
実はこの丸モモもさらに細分化されます。
「トモサンカク」「シンシン」「カメノコ」
です。
トモサンカクはモモ肉の中でも一番といっていいほど、
サシが入って柔らかい部位です。主に焼肉で食べられています。
シンシンも適度な脂で、ステーキ・焼肉に使われます。
一方、カメノコは硬めの部位なのでしゃぶしゃぶなどに用いられています。
亀の甲羅に似ていることから、こう呼ばれるそうです。
丸モモについては下記の記事で詳しい説明しています。
内モモ
先ほど述べたように、こちらもさらに細分化されます。
気になった方は、内ももの記事をご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
一口に「牛モモ肉」と言っても、
肉質などの違いから、合わせて約10もの部位に細分化されています。
余りに分類が多くて混乱されたかもしれませんね。
牛モモ肉が奥深いと言われる意味を感じていただけたかと思います。
また、お肉には正確な定義や名前が決まっていないという背景もあり
関東と関西で呼び名が違うなどで混乱しやすいという特徴がお肉の世界にはあります。
今回ご紹介した部位を見つけたら、ぜひ実際に味わってみてください。