あなたは焼肉の部位をどれくらいご存じですか?
牛、豚、共通で食べられている部位もあれば、
牛ならでは、豚ならではの部位もあり、
それぞれに魅力ある食材ですよね。
今回はそんな数ある部位の中でも、
牛、豚、共通で食べられているものの一つである
「ツラミ」についてご紹介します。
「牛ツラミ」「豚ツラミ」それぞれについて、
特徴やカロリー、お値段など色々な面から見ていこうと思います。
名前だけではどんな肉かイメージしにくい部位でもありますので
興味がある方はぜひお付き合いください。
それでは早速参りましょう!
Contents
牛のツラミとは?
まずは「牛ツラミ」について、詳しく見ていきます。
牛のツラミはどこにある部位?
ズバリ、「頬の肉」です。
ツラ(面)ミ(身)肉なので、一度聞いたら分かりやすい名前ですね。
このほか、「カシラ」「ほっぺ」「コメカミ」「天肉」
といった呼ばれ方もしています。
一頭あたりに取れる量が少ないことから、
かなりの希少部位ですが、
一度食べたらやみつきになる味なので、
リピーターも多い部位です。
まさに知る人ぞ知るお肉、といった感じです。
牛のツラミ肉の特徴
見た目はところどころ白い筋が入った赤身肉といった感じです。
イメージしていただければ分かるかと思いますが、
頬は生きている間、ほとんど常に動かしている部位です。
まして、反芻の習性があり、食事に時間がかかる牛はなおさら、
長い間動かしている部位です。
反芻(はんすう)とは
草食動物の一種である、牛の主食と言えば、もちろん草です。
ただ、草を消化するのは結構大変なことで、
牛の場合、一回咀嚼した程度では消化できません。
そのため、一度飲み込んで胃に送り、
酵素で消化しやすくなったものを再び口に戻し、咀嚼する。
ということを繰り返しています。
この、一度口に戻して咀嚼することを反芻と言います。
反芻する動物としては牛が最も有名ですが、
他にもヤギやワニのアリゲーターなども反芻の習性があるそうです。
反芻の習性もあって運動量がものすごい部位のため、
余分な脂はなく、濃厚な肉の味わいが楽しめます。
かなり弾力があり、歯ごたえも強めなので、
一般的にお店で提供されるときには、
食べやすいように薄くスライスした状態で出されることが多いです。
ちなみに、肉質としては赤身肉ですが、
と殺後内臓処理のときに一緒に切り分けられることから、
分類的には、内臓肉として扱われます。
牛のツラミ肉のカロリー
ここでは、気になるカロリーについてです。
牛ツラミの場合、
100gあたり約250kcal です。
牛肉の中では比較的低カロリーな部位です。
ゼラチン質が豊富な部位でもあるので、
女性にもおすすめのお肉です。
続いて、豚ツラミのご紹介です。
豚のツラミ肉とは?
ここまで牛ツラミについて紹介しましたが、
豚のツラミも、しっかり食材として使われています。
豚のツラミ肉はどこにある部位?
先ほどの牛ツラミと同様に、
ズバリ、「頬肉」です。
業務用だとかなりリーズナブルに手に入る部位とのことです。
豚のツラミ肉の特徴
基本的には牛ツラミと似ています。
見た目にもほとんど赤身肉です。
硬めの肉ですが、筋張っているような感じではありません。
イメージとして、とんかつのロース肉が、
もう少し弾力を増した感じです。
たくさん食べると顎が疲れてくるような部位ですが、
お肉自体にはさほど味わいがないので、
どんな味付けにも馴染んでくれます。
ツラミの美味しい食べ方
ここまで、牛ツラミと豚ツラミそれぞれについて、
特徴などを紹介してきました。
続いて、おいしい食べ方についてです。
好みにもよりますが、食感と肉の旨味を味わいたいなら、焼く、
柔らかく食べたいなら煮る、という感じです。
各種レシピサイトでも焼いたり、煮たりしたものが公開されています。
特に牛ツラミは肉自体の味わいが深いので、
色んな調理法を試してみていただければと思います。
ツラミの美味しい焼き方
おすすめの調理法として紹介したように、焼くと美味しく召し上がれます。
しかし、焼き方には注意が必要です。
ここではおいしい焼き方について説明します。
牛ツラミの場合、お店で提供される場合はすでに薄くスライスされてる
状態だと思いますが、自宅で切り分ける場合にも、
できるだけ薄く切っておきましょう。
そして、焼くときの加熱時間はできるだけ短くするのが基本です。
特徴のところでも説明したとおり、ゼラチン質が多い部位で、
加熱しすぎると脂になって溶け出してしまい、
肉全体が硬くなってしまいます。
焼くときは、表面をさっと焼くくらいで大丈夫です。
イメージとしてミディアムレアぐらいを目指しましょう。
一方で、豚ツラミの場合は、安全のために、
しっかり中まで加熱する必要があります。
牛ツラミと同様、なるべく薄くして加熱時間を抑えられるようにしますが、
加熱終了前に肉を切ってみて、中の具合も確認してください。
牛の場合は多少赤みが残っていても問題ありませんが、
豚のときは赤みがなくなるまでは加熱してください。
ココに注意
牛ツラミは焼きすぎない。豚ツラミは中までしっかりと。
牛と豚のツラミは通販でいくら?
牛ツラミと豚ツラミを購入しようと思ったら、
いくらになるのでしょうか。
ネット通販で調べてみました。
もちろん個体のブランドやランクにもよりますが、
牛ツラミの場合、200gあたり1100円前後、
豚ツラミの場合、200gあたり500円前後
やはり希少部位なので、それなりに値は張ります。
たまにの贅沢に試してみるぐらいが良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
知る人ぞ知る希少部位、「ツラミ肉」について、
牛、豚それぞれで特徴などご紹介しました。
どちらも魅力的な肉ではありますが、
やはり個人的には牛ツラミの味わいをぜひともおすすめしたいので、
この記事で気になった方はチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
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