今回はこれからタクシー運転手になろうと考えている方へ
「どんな会社を選ぶのが正解なのか?」
「家から近いとこでいいかな?」
「大手4社の違いって何?」
といった疑問や悩みについて現役運転手目線で書いていこうと思います。
これを読むことでタクシー会社の本体・グループの違いから
大手4社の特色を理解できます。
では、早速見ていきましょう。
Contents
東京都だけでも402社のタクシー会社がある(ハイヤー会社を含む)
このリストを数えた結果全部で402社ものタクシー会社があることが分かりました。
正直、この中から自分の行きたい会社を選び出すのは至難の技ですよね。
そうなると
「家から近い会社の方が通勤も楽だしいいかな」
「歩合がいいからここにしよう」
というように楽観的に考えてしまいますよね。
私も最初は家から一番近い所に電話して
説明会の予約を取ったので気持ちは分かります。
じゃーどうやって選ぶのか?を見て行く前に
東京でよく見かけるタクシー会社を見ていきます。
東京でよく見かけるタクシーは全部で8社
大和自動社株式会社
大和自動車株式会社の募集要項や特徴
人と社会の調和を目指した多角的な事業展開で、社会に利便性と豊かさを。
創業以来70余年にわたりハイヤー・タクシーを事業の柱とし、業界初の株式上場会社として、旅客運送業界のリーダー・カンパニーの座を保持してまいりました。
創業以来変わることなく掲げてきた「和」の精神を経営理念として、これからもお客様を第一に考え、より質の高いサービスを提供してまいります。引用:大和自動車交通株式会社
大和自動車の特徴
タクシー業界唯一の東証2部上場企業
4ヶ月40万/6ヶ月35万(選択制)の高額長期保証
月11〜13乗務選択制
上京者には単身寮などのサポートあり
お風呂完備・更衣室完備・仮眠室完備
給与 月収25万+歩合(歩合によって40万以上も可能)
入社祝い金30万円
賞与年3回(4・8・12月)
交通費支給
クラブ活動あり
日本交通株式会社
日本交通株式会社の募集要項や特徴
社是「徳を残そう」
桜にN、日本交通に集う私達は、
誇りを持って働き、高い業績を上げ、
物心両面の幸せを実現して更に
誇りを持って働き、以って仕事を
通じて後世に「徳」を残すことを、
その経営理念といたします。引用:日本交通
日本交通の特徴
入社3ヶ月間は月給40万円保証
月11〜12回乗務
給与:18万2000円+歩合給
仮眠室完備・大浴場・食堂
サークル活動あり
歩合率62%
交通費支給
帝都交通
帝都交通の募集要項や特徴
未来へ向かって、価値ある仕事をつくる
安全・安心という絶対価値の共創
お客さまに対する安全で安心な輸送を提供する事は、
ドライバー自身の身を守るためでもあります。 安全という言葉には、お客さまとドライバーはもちろん、 その周りの人々までもが常に幸せであるようにとの願いが込められているのです。 帝都自動車は、安全・安心も最も重要なサービスであり、 サービスを提供する側にとっても提供される側にとっても、 最も重要な価値であると考えます。引用:帝都自動車交通株式会社
帝都交通株式会社の特徴
配属後4ヶ月間給与40万または配属後6ヶ月間給与35万円保証
入社祝い金30万円
月12〜13回乗務
給与:19万7000円+歩合給
仮眠室完備・大浴場
クラブ活動あり
歩合率62%
交通費支給(最高3万円まで)
賞与:年3回(3月・7月・12月)
上京者には単身寮などのサポートあり
国際自動車株式会社
国際自動車株式会社の募集要項や特徴
kmグループは、つねに感謝の気持ちをもってお客さま満足を追求し、「kmブランド」の向上を通じて業界の発展に尽力するとともに、心豊かで潤いのある社会づくりに貢献します。
1.「輸送の安全確保」を大前提とし、コンプライアンスを最優先とする
2.「人よし」「車よし」「サービスよし」の「kmブランド」を磨き、もって業界全体の社会的評価向上をめざす
3. 社会に貢献する
引用:国際自動車
国際自動車の特徴
月給17万500円〜20万1500円+歩合
研修終了後3ヶ月間32万円保証
臨時給/年3回
社内表彰制度
日勤/夜勤の場合:月7~8日
隔日勤(1日おきの勤務)の場合:月7~8日
(明け休みを除く日数)
↑
ここまでが大手4社
ここからが準大手
↓
グリーンキャブ
グリーンキャブの特徴
月給22万160円+歩合
配属後1年間、月間35万円保証
歩合率60%以上
ボーナス/年3回(4月8月12月)
優秀ドライバー表彰制度
マイカー車検割引
生活応援資金制度
社員寮完備
東京無線
東京無線は東京無線という会社があるのではなく東京無線に何社もの加盟店が入り
東京無線という看板を背負ってタクシー営業をしている会社になります。
なので、東京無線のどのグループに入るかによって募集要項も変わってきます。
ネットで調べた結果53社のグループが東京無線に加盟しているそうです。
チェッカー
このチェッカーと言われるオレンジ色のタクシーも東京無線と同様に何社ものグループが
チェッカーの看板を背負ってタクシー営業しています。
なので、募集要項などもグループによって違います。
ネットで調べた結果60社もの会社がグループになっていることが分かりました。
数で言えば僅かにですが、東京無線を上回っていますね。
日の丸交通
日の丸交通の募集要項や特徴
お客様と市民の安全を守ること、それが私たちの誇りであり、使命です。
1. 安全は経営の基盤であり、徹底して追求します
私たちは順法と「腕よりも心で運転」する姿勢を通じ、企業市民としての社会的な責任を果たすべく、たゆむことなく安全を追求し、信頼を育みます。
2. お客様の視点から発想し、行動します
私たちは常にお客様の視点で考え、工夫し、快適なサービスを提供することにより、お客様から親しまれ、満足いただくことを喜びと誇りにします。
3. 謙虚さと挑戦を大切にします
私たちは謙虚さを忘れずに、お互いを活かし、公正で働き甲斐のある企業風土を築きます。そして、変化を恐れず、つねに叡智をもって挑戦し、前進します。
引用:日の丸交通
日の丸交通の特徴
月給18万8700円+歩合
配属後6ヶ月間、月給30万円支給
仮眠室
大浴場
家賃補助
社員寮完備
クラブ活動
上記で紹介した8社が東京で走っているタクシーの大部分を占めています。
他にも東京七福や大洋タクシーなどもありますが、数で言えば圧倒的に上記で挙げた
会社が多いのが現状です。
ここであなたに知っておいて欲しいことは
某有名掲示板サイトで本体の人間とグループの人間と言われることがあります。
それは一体どういうことなのか?
この辺をしっかりと理解してから会社選びの決断をして欲しいと思います。
タクシー会社の本体とグループの違いは?
先ほど8社を紹介しました。
その中で大手と準大手で区切りをつけました。
本体の人間とグループの人間の話は、この8社の中の大手に当たる4社の話になります。
さらに詳しく
・大和
・日本交通
・帝都
・国際
これをタクシー用語で大日本帝国と呼んでいます。
大(大和)日本(日本交通)帝(帝都)国(国際)
この4社は本体とグループ会社の両方で成り立っています。
簡単に言えば本体が母体の会社でグループがその母体に入るグループ会社ということです。
その母体で働いている人間を本体の人間と言います。
グループは母体の看板(大和なら大和、日本交通なら日本交通)の看板を背負って仕事をしているタクシーになります。
なので、タクシーをよく見ると日本交通と書いてあるけど、ドアの所にグループの〇〇と書かれています。
だから、同じ大和でも本体の大和なのか?グループの大和なのか?で募集要項が違います。
それは他の大手3社にも同じことが言えます。
本体とグループの違いが分かったところで私がオススメする会社を見ていきましょう。
タクシー会社に就職するなら大手4社(本体)がオススメな理由
これからタクシー運転手を目指すのであれば大手4社の本体の会社に行くことをオススメします。
他のタクシーについて書いてあるサイト見ても、タクシー業界は入る会社を間違えると地獄と言われています。
それに関しては私も同感です。
そこで、大手4社の本体ならタクシー業界のリーディングカンパニーだということもあるので
待遇やノルマが地獄になるとは考えにくいです。
また、タクシーには無線配車サービスがあり
無線を貰える順序が
本体の黒タクシー → 本体の黄色タクシー → グループの黒 → グループの黄色
となっている会社もあります。
つまり、本体にいた方が無線を貰える可能性が高くなるので結果として稼ぎやすい環境が整っていると言えます。
ここからは私が知っている範囲での大手4社の特徴を書いていきます。
タクシー会社、大日本帝国の特徴
大和のココがポイント
この会社は某大手有名掲示板で「大和温泉」と言われているように
ぬるま湯に浸かっているような会社だと言われています。
悪い意味ではなく、他の大手3社に比べると比較的緩い会社になります。
営業スタイルは基本的に流し。
無線配車に今力を入れていますが、日本交通の足元にも及びません。
専用乗り場の数も日本交通や国際よりも遥かに少ないです。
専用乗り場とは企業が特定のタクシー会社と契約を結びその看板を背負っているタクシーしか
そこに入ることが許されない場所です。
タクシーが空でお客様が待っている場合は基本的にどの会社も入れます。
大和は基本的に無線や専用乗り場に頼らない流しのスタイルなので
本当に意味で自分のスタイルを確立して稼いでいくことになります。
将来個人タクシーを目指しているなら流しが基本になるのでステップアップするなら最高の環境と言えますね。
また、タクシー業界では唯一上場している会社になるので、社会的信用度は高いでしょう。
日本交通のココがポイント
タクシー協会の会長が日本交通の社長ということもあり、タクシー業界で一番権力があると言っても過言ではありません。
東京のタクシー初乗り運賃を改定したのも日本交通の社長さんです。
日本交通の特徴として「軍隊式」と言われるように接客や運転にはとても厳しい会社です。
ただ、専用乗り場と無線配車のレベルは業界トップクラスです。
なので、道が分からなかったりお客さんが少ない日でも無線に頼れば
ある程度の営業収入を維持することができます。
また、専用乗り場の数も圧倒的(日本一)に多いので病院で専用乗り場になっている所で付け待ちなどをすれば高単価のお客様を乗せることもできるでしょう。
初心者にとっては稼ぎやすい環境が整っていると言えます。
KM(国際)のココがポイント
国際は無線も専用乗り場も日本交通の次に大きい会社です。
あまり、内部の情報を取集できていないので発信することがないのですが
急発進や速度超過に対して違反したものは始末書のようなものを書かされることがあると聞きました。
なので、日本交通よりは緩いけど大和よりは厳しいと言った所でしょう。
ただ、大和よりも無線の数と専用乗り場の数は圧倒しているので
初心者に取って稼ぎやすい環境が整っていると言えます。
帝都のココがポイント
申し訳ありませんが、内部の話を聞いたことがありません。
情報お待ちしております。
まとめ:オススメは本体4社の中のどれか!
ここまで読んでどの会社がいいのかは人それぞれだと思います。
都内在住なら家から近い4社を選ぶのもありですし
上京する方なら社内寮のクオリティーで決めてもいいと思います。
ちなみに、私は大和自動車に勤めているので
大和の一員になりたい方は、私の方で所長との面接を
すぐに組むことが可能です。
※お祝い金最大30万円が贈呈されます!
また、他のポイントとしては募集要項を見てわかる通り
・基本給が微妙に違う点
・入社祝い金がある会社とない会社
・給料保証の期間が違う点
などを考慮して決めることをオススメします。
個人的には入社祝い金30万は結構大きかったですね。
また、自分は緩くやって行きたいなら大和
厳しくても無線や専用乗り場に付けて営業したいなら日本交通
というように自分の性格にも上手く当てはめて会社を選ぶことをオススメします。
ぶっちゃけタクシー会社なんてどこ入っても一緒だろと私も思ってましたが
会社によって経営理念だったり細いルールが違います。
その辺はホームページを見ても分からない情報なので
現役の運転手に聞いてみたりと情報取集していくしかありません。
ただ、これからタクシーで稼ぎたいならどの会社に行っても稼ぐ人は稼ぐし
稼げない人は稼げないといった状況になります。
必要なのは向上心とやる気です。
その二つがあれば何も心配しなくて大丈夫です。
なので、自分の努力がしっかりと給料に反映される優良な会社をあなたが選べることを願っています。
最後までお付き合いありがとうございます。^^