今や食費節約のためには、手作り弁当の持参が当たり前ですよね。
ではお弁当を持って行くと、いくらお得になるのか、具体的な金額を知っている人はどれくらいいるでしょうか?
ここでは、お弁当で食費を節約すると一体いくらお得になるのか、またお弁当の作り方や時短テクニックも解説していきます。
「今日もコンビニ弁当でいいや」「外食ランチがラク」と、毎日の昼食代に500~1000円ほど使ってしまう人は必見ですよ!
ここを読めばお弁当を持って行く気になって、きっと食費の大幅節約につながることに期待が持てるようになります。
お弁当が節約になる理由
まず始めに、お弁当を作ることが食費節約につながる理由をご紹介しておきましょう。
以下が、お弁当で食費の節約が出来る理由です。
- コンビニで買うより安上がり
- 外食ランチに行くより安い
- 社食より安い場合も多い
- 弁当用冷凍食品はコスパがいい
お金をかけずに作れるお弁当は、とにかく食費を浮かせることが出来ます。
コンビニ弁当は飽きやすいですが、お弁当はそういったこともありません。
おかずが毎日違うので、飽きることがないんですね。
食費を節約するためには、継続が大事。
そのために、「お弁当は飽きにくい」というのも大きなメリットの一つと言えるでしょう。
毎日の昼食にお弁当を広げて食べることは、コンビニ弁当やテイクアウト、ランチに行くより断然食費が落ちる行動です!
一方、お弁当のデメリットは、
- 水道光熱費がかかる
- とにかく面倒
- 朝の貴重な時間を奪われる
と、いったことでしょう。
しかしこれらは、前夜のおかず調理をしている時に「弁当用に多めに作ってしまう」「冷凍食品を使う」といった工夫で乗り切ることができます。
これだともう、弁当作りのデメリットは、そこまで強く感じないのではないでしょうか。
(お弁当の作り方や時短テクニックは、後程ご紹介していきますね。)
お弁当を持参するだけで年間いくら節約できるのか?
ではお弁当持参で、1年間で一体いくら節約できるのでしょうか?
実は毎日、お弁当を作っていた人とコンビニや外食ランチをしていた人との差は、1年間で8~9万円くらいになることもあります。
男性会社員の昼食代は 555 円(同、15 円減少)、女性会社員は 581 円(同、5 円減少)。
お弁当を作っている人に、一食あたりにかける費用を聞いてみると、全国平均は231.5円という結
果に。
上記2つの引用から、昼食代は年々下がってきているとはいえ、それでも1日500~600円くらいはかかっています。
一方、弁当代は全国平均で1日231.5円。東京でも257.5円です。
お弁当の方がとても安くなっています。
男性会社員の昼食代(お弁当の場合をのぞく)は平均590円*。平日毎日お弁当持参の場合と、買って食べる場合を比較すると、年間93,210円の差となっており、お弁当は家計に優しいと言える。
*株式会社 新生銀行 「2017年サラリーマンのお小遣い調査」
そして両者を比較してみると、上記に書いてある通り1年間で93000円ほどの違いが出ていることが分かります!
これが10年間続けば、93万円ですよ。
お弁当を持って行くだけで、人によっては1年間に10万円程度の節約が可能になるわけですね。
注意ポイント
「お弁当を作りさえすれば、食費節約になる!」というのは、かなり大きな勘違い。
お弁当作りに高い食材を使っている場合は、意味がありません^^
お弁当を作るのは大変!そんな時の時短テクニック
続いて、安く手早くお弁当を仕上げるための節約&時短テクニックを詳しくご紹介していきましょう!
前日のご飯をお弁当のおかずに
前日の夜ごはんのおかずを翌日のお弁当に詰めると、時短になります。
朝バタバタしません。
しかも、夜ごはんの中に食材代が混ざっているので、お弁当自体がかなり安上がりになる!
お弁当作りの基本中の基本は、「夜ごはんをちょっと取り分けて、翌日のお弁当に入れる!」ということです。
「お弁当用におかずを準備するのではない」ということですね。
前日のごはんをお弁当のおかずに入れることは、一番の食費節約術になります。
ポイント
もしもお弁当作りに気乗りしないなら、「お弁当箱」と「水筒」にお金をかけるといいですよ。
毎日使うものだから、ここを贅沢にしておくとテンションも上がります。
お弁当箱がオシャレだったら、皆の前でお弁当を広げたくなりますよ。
お肉などは前日に下味を付けておけば焼くだけ?
お肉や魚は前日に下味を付けておけば、朝焼くだけなので時短になります。
魚ですと鮭に、【味噌と味噌・みりん・酒・砂糖】を同じ割合で作った調味液を一晩なじませておきます。
朝、取り出してフライパンに並べて焼くだけで、「鮭の西京焼き」の完成です。
豚肉ですと、【しょうゆ・みりん・チューブしょうがのすりおろし】を入れて、ビニール袋やジップ袋に入れて少しもみこみます。
玉ねぎ、しめじやえのき、エリンギなども適当にビニール袋に混ぜておきましょう。
朝焼いてしまえば、「豚肉の生姜焼き」の出来上がり。
この場合、野菜もきのこ類も摂れるので栄養的にもgood!
朝にお弁当を作る場合、「前日にどれだけ準備が出来たか」で、翌朝のラク度が変わります。
注意ポイント
お弁当を持って行くことで「節約した気になる」という人も多いので気をつけましょう。
「弁当で節約してるから、コンビニでコーヒーくらいいいよね」「デザート買ってもいいでしょ」などと考えていると、結局お財布からお金が飛んでしまうことになります。
お米だけ持っていってコンビニのPBブランドを購入?
自宅でお米だけタッパーに入れて、おかずだけをコンビニで買うのもちょっとした節約になります。
ここで気をつけるのは、「買うおかずはPBブランドにする」ということです。
PBブランド(プライベートブランド)は、各コンビニが自社開発しているので、安い商品が豊富。
しかも品質も良いものが多いので、食べてもおいしいです。
代表的なものは、セブンイレブンの「セブンプレミアム」や、ファミリーマートの「ファミリーマートコレクション」などでしょうか。
お弁当は、作れば作った分だけの食費の節約効果があります。
ですが、「朝いつもよりバタバタしていてお弁当が作れなかった!」という日もあるでしょう。
そんな時は、白ごはんだけ持参しておかずをコンビニで調達するのも、良い節約方法だと思います。
おすすめポイント
ふりかけ・ゆかり・海苔・梅干し・黒ごま・白ごまなどを買って自宅に置いておくといいですね。
白ごはんにこれらのものを乗せるだけで、見栄えバッチリに!
しかも、日替わりで使えるから飽きにくいです。
最近の冷凍食品はうまくて安い!上手に活用しよう
冷凍食品を買って、お弁当に使うのもとてもいい節約になりますね。
もうこれは当たり前となっているでしょうが、冷凍食品は小分けだから、コスパも抜群にいいですよね。
最近は、凍ったままお弁当に入れれば、自然解凍で食べられるものも増えています。
また冷凍食品の良いところは、野菜価格が高騰している時でも安定した価格で買えるところ。
主な冷凍野菜
- ブロッコリー
- ほうれん草
- インゲン
- 枝豆
- オクラ
- コーン
上記は冷凍野菜の一例です。
冷凍食品の醍醐味は、自分が使いたい分だけ使えるので、炒め物や和え物など自由自在にアレンジできるところ。
充分に活用していきたいものです。
ポイント
冷凍野菜は下処理やカット済みなので、衛生的にも安心して使えますよ。
作り置きおかずを入れる
お弁当に作り置きおかずを詰めるだけにすると、かなり安上がりで時短にもなります。
作り置きおかずには、以下のようなものがあります。
- 切り干し大根
- ひじきの煮物
- ピーマンとちくわのきんぴら
- 煮卵 など
これらは、夜のおかずの副菜として登場する際に多めに作っておきます。
そしてここでの最重要ポイントは、「作り置きおかずを、詰めるだけの状態にしておく」こと。
- 大きめの製氷トレーを準備
- お弁当カップを並べて入れる
- 作り置きおかずを入れる
- 冷凍庫で保存
このような手順で、たくさん作って冷凍庫で保管しておきます。
こうすることで、朝は製氷トレーから1つ取り出して、お弁当箱に詰め込むだけで終了!
勝手に自然解凍されますから、「チン」する必要もありません。
これはいわば、冷凍食品を自分で作っているということですね。
ポイント
製氷トレーは100均で「フタつき」を買うのがオススメ。
お弁当用カップを入れるので、少し大きめのサイズのものがいいですよ。
簡単リメイク丼にする!
弁当を「どんぶり」にすることも、かなり時短になりますし、節約につながります。
これは、前日のメインのおかずを少し残しておいて、それを翌朝白ごはんの上に乗せるだけ!
- ハンバーグ(目玉焼きも乗せると豪華)
- トンカツ
- 天ぷら
- かき揚げ
- 白身魚
- 焼き肉
上記は、全部乗せるだけで「トンカツ丼」「天丼」などに早変わりするメインおかずばかり。
それに、丼ぶり飯のメリットは、見栄えもいい!ということ。
そして「ちょっと周囲が寂しいな」「あ~、すき間がある~」という時は、周りに冷凍ブロッコリーやミニトマトをちらしましょう。
栄養的にも良いですし、豪勢なお弁当に見えます。
お弁当の具材にすぐなる食材の特徴とは
続いては、お弁当の具材として向いている食材をご紹介していきます。
基本的にお弁当の具材として使いやすい特徴を持つのは、とにかく手軽に詰め込める食材です。
フライパンで焼くだけ
- ウィンナー、ベーコン、ソーセージ
- 卵料理
- ナゲット
- 鮭
- 野菜炒め など
麺類・粉類
- スパゲティ
- 焼きそば
- お好み焼き
- そうめん(つゆは別持参)など
スパゲティや焼きそばは、一口分ずつクルクル丸めてお弁当に詰めていきます。
すると、食べる時にカタマリになりにくいので食べやすくなります。
また、スパゲティでしたら「ショートパスタを使う」「半分に折ってゆでる」などしてもいいですね。
そのまま入れるだけ
- ちくわ
- チーズ
- きゅうり
- ミニトマト
- さつま揚げ
- ブロッコリー(冷凍)
- 枝豆(冷凍) など
上記のおかずは、そのまま入れて食べられるので本当にラクです。
あとは、瓶詰めや缶詰もお弁当向きですよ。
瓶詰・缶詰め
- サバ缶
- ツナ缶
- 鮭の瓶詰め
- そぼろ
瓶詰めや缶詰めは、「おにぎり弁当」に最適です。
おかずは作らなくても、上記のようなおかずを白ご飯の中に入れて、丸める。
そして、海苔でくるむ。
ちょっと大きめのおにぎりにすれば、立派な「おにぎり弁当」です。
「フライパンで焼くだけでメインのおかずになるもの」
「そのままで食べられるもの」
こういった食材やおかずは安い上に、毎日の弁当作りをおっくうにさせませんよ。
おすすめ
チョコやクッキー、アメなど、家にあるもので甘いものがあれば、1つ2つ持って行くといいですよ。
食後に甘いものやデザートが食べたくなる人は多いはず。
甘いものが欲しくてコンビニに行くような方は、始めから昼食の「デザート対策」をしておきましょう!
お弁当を持参することで栄養面のメリットも
お弁当を持って行くことは、栄養面でもとてもよい側面を持っています。
実は、栄養のかたよりが防ぎやすいです。
よくネットやチラシで見かける厚生労働省の「食事バランスガイド」は、よく見ないと分かりにくいですよね。
そこで、食事で栄養のバランスを取るために、食材を5つの色に分けると分かりやすくなります。
代表的な食材 | |
白 | 白米、白身魚、鶏肉、豆腐、イカ、タコ、大根、玉ねぎ、りんご、梨など |
黄 | 卵、かぼちゃ、コーンなど |
赤 | 牛肉、豚肉、鮭、マグロ、人参、トマト、スイカなど |
緑 | ブロッコリー、枝豆、きゅうり、ほうれん草、インゲン、キウイなど |
黒 | 海苔、昆布、黒ごま、しいたけ、ゴボウなど |
上記の食材は、どれも簡単にお弁当に入れることができます。
毎日のお弁当をキレイに仕上げるために、上記の5つ色を配色するようにしましょう。
すると自然に、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラル類などまんべんなく摂取することが可能になりますよ。
まとめ
お弁当を作って持って行くと、年間10万円くらいの節約につなげることもできます。
ですが料理がキライな人や、お弁当作りが苦手な人は、お弁当作りがストレスになることもあるでしょう。
ストレスが溜まってしまえば「あ~、もうヤダ。明日からまたコンビニで買おう」と、散財生活に逆戻りしてしまうことも十分考えられます。
お弁当は、「いつもの食事を、お弁当箱に入れるだけ」という軽い感覚を持つことが大切ですよ。
すると弁当作りが苦にならなくなり、自然に長続きします。
弁当を持って行くことが継続されることで、食費の節約がどんどん進んでいきますよ。