肉の部位一覧

豚ロース肉はどこの部位?どんな特徴があるの?牛と豚の肥育経験者がお答えします。

豚ロース肉ってどこの部位なのかご存じですか。

そのカロリーや栄養価、、はたまた豚に関するミニ知識まで折り混ぜて簡単にわかりやすく解説していきます。

豚さんの豆知識

豚は臆病な動物で物音にはとても敏感です。

1頭がびっくりすると他の豚がその声にびっくりして豚舎中が大騒ぎになります。

びっくりさせるとその緊張で育ちにくくなるので遠くから話しかけながら近づいていきます。

養豚家は豚さんたちが常に安心してくつろげる環境を与える様に注意しているのです。

豚のロースの部位はどこなの?豚1頭からどれくらいとれる?

豚ロース肉とは肩の後ろから腰までの部分で背骨の両側にある部位を指します。

特徴は肉質のきめが細かく柔らかい事です。

適度な脂肪がのっていて旨味がありますのでその脂肪を取り除きすぎない様にします。

豚1頭から取れるロース肉の量は約10Kg です。

バラ肉も豚一頭から取れる量が10kgで10kgという数字は

豚の中では平均的な採取量と言えるでしょう。

ロース肉が柔らかい理由ですが、バラ肉等と同じように

特に運動する場所ではないので発達した筋肉が少ないからです。

運動しない部位=柔らかいお肉

運動する部位=筋肉質で硬いお肉

というよになります。

豚ロース肉の特徴は?

豚ロース肉の特徴は厚い皮下脂肪に覆われていることです

ただ、一般の方が厚い皮下脂肪を見ることはほとんどないでしょう。

なぜなら、店頭に並ぶときに脂肪部分は削り落とされ

切り落とされている皮下脂肪は3ミリ~5ミリくらいの厚さになります。

切り落とされる理由としては

・脂肪部分が目立ち過ぎると美味しく見えないから

・健康志向の方に敬遠されるから

です。

気になるカロリーですが100g当たり以下の様になっております。

・ロース肉 250kcal

・ヒレ肉  110kcal

・バラ肉  380kcal

豚ロース肉はカロリーが高い反面豊富な栄養素を含んでいます。

・カリウム  

利尿作用があります。 高血圧の予防に効果あります。

・ビタミンC 

体の酸化を抑えたり動脈硬化や皮膚・血管の老化予防に期待できます。

また、豚ロース肉には良質なタンパク質も多く含んでいます。

タンパク質は私たちの体の筋肉を作るのに不可欠な栄養素です。

体の筋肉を作るのに必要なタンパク質を摂取することで

筋肉が付き、基礎代謝が上がり、痩せやすい体を作ることができます。

※痩せやすい体を作るのには筋トレなどの運動も必要です。

食べ過ぎなければ、前述のカロリーも気にすることは無いですし

・焼いたり

・蒸したり

・茹でたり

することでカロリーをカットする調理法もあるので

豚肉は健康食と言っても過言ではありません。

豚さんの豆知識

豚はイノシシ科に分類されています。産まれた時には上下4本ずつの牙(犬歯)を持ってます。

産まれたと同時に切ります。

理由は子豚同士がかみ合った時や授乳時にお母さん豚のおっぱいを傷つけない為です。

ただ、これには賛否両論あり「切歯」を行っていない養豚場もあります。

豚ロースにあったお料理はどんなのがあるの?

お肉屋さんでは厚切り、薄切りになって販売されています。

薄切りのお肉はしゃぶしゃぶや炒め物に向いてます。

しゃぶしゃぶの場合茹でてる最中に脂肪分が流れ出ます。

その量は約5~7%と言われていてダイエット中の方には向いている調理法でしょう。

厚切りお肉はやはりとんかつにするのがオススメです。

私なら間違いなくとんかつですね。

油を使って調理する為にカロリーはさらに高まります。

なので、ダイエット中の方は控えたいメニューかも知れませんが

低カロリーでとんかつを食べる方法があります。

それは、薄切り肉でとんかつを作るのです。

薄切りの豚ロース肉の場合、包丁で脂身を切り除きやすいからです。

衣に使うパン粉等も低カロリーの物を選ぶ事によって敬遠せずにとんかつをお召し上がりいただけます。

また、豚ロース肉の場合トマトやネギと組み合わせて使うと

栄養素吸収の面からみてより良い効果が期待されます。

私は養豚を長年経験していました。

豚舎を自分で建てたりもしました。

そんな私が豚肉や、豚たちについて書いていきますのでので次回もお楽しみ頂けたなら嬉しく思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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