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ガツとはどこの部位?ガツ刺しの危険性なども徹底解説

『ガツ』というお肉を食べたことがありますか。

焼肉屋や居酒屋のメニューで見かけたことのある方もいると思います。

この記事では

・ガツの部位の特徴

・ガツの栄養

・ガツ刺しの危険性

・人気のガツの食べ方

・ガツオススメレシピ

などについて紹介していきます。

ガツとは?どこの部位にあるのか?

ガツとは豚の胃袋のことを言います。

また、豚ミノと呼ばれる場合もありますね。

豚ミノと呼ばれる理由には、牛の胃袋が関係しています。

牛には全部で4種類の胃袋があり

牛の第一胃のことをガツと呼ぶこともあるそうですが

牛の第一胃の正式名称は『ミノ』です。

豚も牛の胃袋からとって豚ミノと呼ばれているのです。

でも本来は『ガツ』は豚の胃、『ミノ』は牛の胃と覚えておきましょう。

ガツの由来ってなんなの?

少し攻撃的な雰囲気のする『ガツ』という名前ですが、

この名前はどこからきているのでしょうか。

ガツの由来は、腸や消化器官を意味する

『gut』という英語の複数形、『guts』 から来ていると言われています。

ガツの食感や味ってどうなの?

生の状態だと弾力がありますが柔らかいです。

火を通すことで少し硬く、鶏の砂ズリのようなコリコリとした食感が特徴です。

ホルモンは独特のクセや臭みがあり、苦手という方もいると思います。

しかしその中でもガツは、あっさりとした淡泊な味わいなので食べやすいと言われています。

ガツの栄養素

ガツの三大栄養素はそれぞれ100g換算で、

・タンパク質が17.4g

・脂質が5.1g

・炭水化物が0g

となっています。

ビタミンやミネラルでは、ビタミンB12ナイアシンの成分が多く含まれています。

ビタミンB12は葉酸と一緒に赤血球の中のヘモグロビン生成を助ける働きがあります。

またナイアシンは細胞でエネルギーをつくる際に働く酵素を助ける働きがあります。

ガツのカロリー

ガツのカロリーは100gあたり121kcalです。

同じような部位の牛の胃、ミノは100gあたり182kcalです。

牛のミノに比べると少し低いというところですね。

ただ、ミノよりもコレステロールが多く含まれています。

コレステロールというと、太る原因、万病のもとなど良くないイメージがあります。

しかしコレステロール自体は細胞の膜や身体の中のホルモンをつくるなど、

必要不可欠で大事な物質です。

神経質になりすぎる必要はありませんが食べ過ぎには注意しましょう。

ガツの糖質

糖質の量は100gあたり0gです。

もともとお肉は低糖質な食材として知られていますが、ガツももちろん低糖質な食材です。

ガツのオススメの食べ方は?

一番人気の食べ方としては、ガツ刺しがよく知られています。

お酒によく合う、いわゆる居酒屋メニューです。

わさび醤油につけて海鮮のお刺身のように食べたり、

大葉と一緒に梅肉ソースと食べたり、

甘酸っぱい味噌だれで和えて食べるなど、

色々な食べ方が楽しめます。

また、土手煮にすると味がしっかりとしみ込み、ご飯のお供にぴったりです。

さっぱりとした淡泊な味わいなのでどんな味付けにも合いやすく

シンプルにガツだけを焼き塩を振った焼き鳥の他、

から揚げ、煮物、炒め物など色々な料理で楽しめます。

ガツのオススメレシピ

今回はおすすめの食べ方の項目でもお伝えした、から揚げと土手煮の2つのレシピを紹介します。

まずガツを調理する際の注意点です。

下茹でして売られているガツはそのまま調理に使えますが

臭いなどが気になるようであればもう一度茹でこぼしましょう。

生のものを購入した際には下処理が必要です。

〇ガツの下処理

1.ガツを扱いやすい大きさに切り、脂身の部分を包丁でそぐか、指でむしり取ります。

2.たっぷりのお湯で茹でこぼした後、お湯で洗います。

3.水気を切ったガツ、長ネギの青い部分、しょうがのスライス、酒を鍋に入れ、火にかけます。

ガツがお好みの柔らかさになるまで水を足しながら茹でましょう。

この下処理をすることで臭みをおさえ、柔らかく仕上げることが出来ます。

〇ガツのから揚げ

材料

・豚ガツ(一口大)  300gほど

・にんにく(すりおろし) 少々

・生姜(すりおろし)   2片

・めんつゆ 大さじ3

・薄力粉  大さじ2

・片栗粉  大さじ2

作り方手順

step
1
にんにく、しょうが、めんつゆを入れたボールに豚ガツを入れ、軽く揉みこみ、20分ほど漬け込みます。

step
2
薄力粉と片栗粉を混ぜたビニール袋に1を入れ、全体にまぶします。

step
3
170~180度くらいに熱した油で揚げます。すでに火が通っている食材なので、揚げ過ぎには注意し、カラッと上がったタイミングで取り出しましょう。

☆めんつゆをしょうゆに変える、下味を薄めにして塩をつけて食べるなどのアレンジもおすすめです。

〇ガツの土手煮

材料

・豚ガツ(一口大) 600g

・人参(いちょう切り)  1本

・大根(いちょう切り)  1本

・ごぼう(ぶつ切り) 1本

・こんにゃく(短冊切り) 1個

・しょうが(千切り)  1片

・にんにく(千切り)  1片

・だし汁   1500㎖

・砂糖    大さじ2

・しょうゆ  大さじ1

・みりん   大さじ2

・酒    大さじ2

・みそ   大さじ3

step
1
豚ガツを80~90度程度(沸騰手前の湯面がゆらゆらとした状態)のお湯で1時間ほど下茹でします。あくが出てきたらその都度、丁寧に取り除きましょう。

step
2
1のガツを引き上げ、流水で丁寧に洗います。

step
3
にんにく、しょうが、だし汁、2を鍋に入れ火にかけます。

step
4
3に人参、大根、ごぼう、こんにゃくを入れ強火で10分煮込みます。あくが出てきたらその都度丁寧に取り除きましょう。

step
5
砂糖、しょうゆ、みりん、酒、味噌を入れ弱火で60分煮込みます。みそは最後に味を調節しながら入れてください。

step
6
その後、一晩寝かせる、もしくは冷まして煮込む工程を数回繰り返し、しっかりと味を染み込ませます。

step
7
食べる前に味見をして調味料を足すなど、味の調整をしましょう。

☆お好みで小口ネギや七味をかけて食べるのもおすすめです。

カツオだしとしょうゆの味付けに変更するなどアレンジも楽しめます。

どちらのレシピも好みに合わせて味付けを工夫出来ます。

色々な調理を試して『我が家だけ』の味を楽しんでください。

ガツサシって危なくないの?

ガツ刺しというと、生の内臓を連想し、危ないのでは?

と思う方もいるかもしれません。

しかし、生のガツをそのまま食べるわけではありません。

ガツを一度茹でた後、しっかりと冷やして食べやすい大きさに切ったものがガツ刺しです。

このように飲食店で提供されるガツ刺しは一度火を通してあり、安全に食べられます。

自宅で調理する場合には『刺身』という名前だからといって生のものを食べるのは絶対にやめましょう。

生の豚肉や内臓を食べると食中毒にかかる危険性があります。

ガツはどこで買える?

ガツはスーパーや精肉店で売っている場合もあるとのことですが、

筆者が住んでいる辺りのスーパーでは見かけたことがありません。

スーパーで見つかれば『ラッキー!』という感覚の方が良さそうです。

ではどこで買えるのかと言うと、ネットでの購入がおすすめです。

加工していないそのままのガツや、味が付いているもの、調理済みのものまで色々とあります。

ガツの調理は、

・袋状のガツを開き

・脂身の部分を削ぎ落とし

・下茹でをして

…など、自宅で出来ないこともないのですが、

何かと手間のかかるものです。

ホルモンの調理が初めての方や手早く調理したい方は、用途に合わせた商品を購入するといいでしょう。

まとめ

今回はガツについて部位の特徴や味、栄養、おすすめの食べ方、購入方法についてみてきました。

ホルモンの中ではクセが少なく、あっさりとしているため食べやすい食材です。

その食感に病みつきになる方も多いでしょう。

どんな味付けにも合いやすいので居酒屋や焼肉屋などの飲食店はもちろん、

自宅での調理でも色々と楽しめる食材です。

低糖質ではありますが栄養価の高い食材なので食べ過ぎには気を付けて、美味しいガツを楽しみましょう。

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