ジビエ

ジビエブームって本当?日本での需要や消費はどのくらい?

あなたはジビエを食べたことがありますか?

「食べたことはないけど、ジビエってよく聞くようになったな・・・」

実際にドラマでもジビエ料理が取り上げられることがありました。

ジビエとは、野生動物の肉のことを言います。

野生動物の肉というと、日本で昔からよく聞くのは

シカイノシシなどです。

ジビエの本場フランスでは

ウサギキジの料理が定番です。

「シカやイノシシなら食べたことがあるよ」

という方もいらっしゃるかもしれません。

テレビや雑誌でよく見かけるようになったジビエ。

2018年1月に発売された「広辞苑(第7版)」にも

「ジビエ」の名前が初登場したほどです。

ジビエを取り扱う店舗が増えているのも確かです。

今回は、ジビエがブームになっている理由や

日本でのジビエの需要、消費量について見ていきたいと思います。

ジビエが今日本でブームな理由

テレビや雑誌など

様々なメディアで目にするようになったジビエ。

ジビエ自体は1990年代から少しずつ日本でも浸透してきたようですが

なぜ今、日本でジビエがブームになっているのでしょう。

ジビエが日本でブームになっているのは

下の3つの理由からであると考えられます。

①鳥獣被害の抑制のため

②若者の狩猟免許取得者が増加したため

③ヘルシー食材であること

この3点について、順番に詳しく見ていきましょう。

ジビエが今日本でブームな理由① 鳥獣被害の抑制のため

日本では、シカやイノシシなどの野生動物による

農作物被害が深刻です。

厚生労働省によると

2017年度の野生動物による農作物被害の総額は

約164億円に上ります。

そして、その被害の約7割

シカ、イノシシ、サルによるものです。

農家の方にしてみれば

農作物に被害が出るのは死活問題です。

そこで環境省と農林水産省では、2013年12月に

「抜本的な捕獲強化対策」を打ち出し

シカとイノシシの生息数を

10年後までに半減するとの対策を講じました。

しかし、次に問題となったのが

捕獲後の処理についてです。

害獣としてのシカやイノシシはほとんどの場合

何の利用もされずに焼却処分になっています。

これは、捕獲後の処理における

衛生管理上の問題が大きいと考えられます。

野生動物は家畜とは異なり

寄生虫ウイルスなどを保有していることがあるので

素早く適切な処理しないと

人間にとって害となる場合があります。

2014年に厚生労働省によって

「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」

が出され、安全性がある程度確保されたことにより

現在のジビエブームとなったのではないかと考えられます。

ジビエの安全性については

下の記事に詳細がありますので

興味のある方はご覧になってください。

ジビエが今日本でブームな理由② 若者の狩猟免許取得者が増加したため

①の理由に関連して

年々、狩猟免許の取得者が増加傾向にあることも

理由として挙げられるのはないでしょうか。

環境省の調べによると

狩猟免許取得者は

2000年頃から20万人前後と横ばいですが

新規取得者

2006年で約6000人だったのが

2016年には約17000人に増加しており

年々増加傾向にあるということです。

特に40歳未満の免許所持者が

2010年の6.3%から

2016年には11.6%に増加しています。

さらに、「狩猟女子」「狩りガール」など

女性の進出も目覚ましいものがあり

マンガになっていたり

YouTubeで動画があがっていたりします。

ジビエブームが先か

狩猟免許取得者の若年齢化が先かと言われると

難しいところですが

狩猟免許取得者の若年齢化が

ジビエブームに拍車をかけていると考えられます。

狩猟免許の取得方法や

取得後の手続きなどについては

以下の記事を参考にしてみてください。

ジビエが今日本でブームな理由③ ヘルシー食材であること

安全性が確保されたことで

ジビエの消費が少しずつ増加しましたが

ジビエブームの最大の原因としては

ジビエがヘルシー食材であるということではないでしょうか。

ジビエは牛肉や豚肉、鶏肉に比べて

低カロリー低脂肪かつ高タンパク

ダイエットをしている人には最適の食材です。

また、ビタミンミネラルアミノ酸なども多く含み

普段の食生活が気になる人にもオススメです。

さらに、肌荒れ貧血が気になる女性にもうってつけです。

このように、ジビエがヘルシー食材であるということが

ジビエブームの一端を担っていることは確かです。

ジビエの栄養素に興味のある方は

下の記事に詳しく書きましたのでご覧になってください。

ジビエは日本でどのくらいの需要がある?

それでは、ジビエの需要はどれくらいあるのでしょうか。

「楽天市場」「ジビエ」と検索をかけてみると

約4400件の商品がヒットします。

また、飲食店の検索で有名な「食べログ」

同じく「ジビエ」を検索すると

約5900件がヒットします。

ちなみに同じ「食べログ」内で「鳥」で検索をかけると

約9500件ヒットします。

検索の数字を見るだけですが

そこそこの需要があると考えられます。

また、政府はジビエの需要拡大のために

ジビエ産業の振興と推進を積極的に行っています。

さらに「日本ジビエ振興協会」では

「日本ジビエサミット」を開催し

ジビエの普及に向けて

精力的に活動しています。

ジビエの消費はどのくらい?

2015年の政府の調べによると

捕獲頭数に対する利用率は

シカで約9%、イノシシで約5%

その他の鳥獣類でも約7%

捕獲後に利用されている割合が

ジビエがブームになっているとはいえ

極端に低いものとなっており

ほとんどが焼却処分になっています。

農作物を荒らす害獣だと

人間の勝手で処分するのでなく

山の恵みとしてしっかりと消費していきたいところです。

流通体制がきちんと整備され

今まで以上にジビエが食卓にのぼり

消費量が増えることが望まれます。

まとめ ジビエブームに乗っかってジビエに挑戦してみよう!

ジビエのブームは

政府の政策の部分もあるかもしれませんが

ジビエ自体がヘルシー食材であることが

大きな要因であるのではないでしょうか。

しかし、ブームといえど

消費量がまだまだ少ないのが現状です。

あなたもこのブームに乗って

ジビエに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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