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未来めむろ牛(うし)の特徴とは?定義や歴史をご紹介

未来めむろ牛の特徴

未来めむろうしは乳用種であるホルスタインのオスです。

柔らかく赤身のあっさりした味わいツヤがよく鮮紅色の肉質が特徴的。

そして生産者の強いこだわりを持って育てられた牛肉です。

未来めむろうしの生産者は

生産して終わりではなく、生産した牛肉が消費者の手元に届くまで責任を持つべき

と考えています。

例えば出荷のときも輸送前には体を清潔にし鎮静剤の投与はしません

敷料を敷き詰めた専用輸送トラックで大切に運びます。

これは少しでも快適にストレスのない状態になるようするため。

ストレスは肉の味の低下につながるのですが、もちろん牛たちの負担にもなるのです。

牛たちが生きている間はしっかりと育てています

未来めむろ牛の産地は何県?

未来めむろうしが育てられているのは北海道河西郡芽室町(かさいぐんめむろちょう)です。

十勝のど真ん中、札幌から車で約3時間、人口約32.894人(2020年2月末現在)の街。

年間平均最高気温25℃、最低気温-13℃。

スイートコーンの収穫量日本一でも知られています。

未来めむろ牛の定義

未来めむろうしは大野ファーム単独農家のブランド牛です。

安心・安全をコンセプトに1頭1頭愛情を込めて育てられています。

つまり大野ファームで育てられたホルスタイン種のオスを未来めむろうしとよべるでしょう。

未来めむろ牛の読み方

みらいめむろうしと読みます。

育てられた土地、芽室の名前を冠しています。

けれど漢字では読みづらいので大衆牛らしくひらがなで親しみやすいようにしました。

未来の子どもたちに安全・安心な牛肉を提供したいその思いを表した名前です。

未来めむろ牛の歴史やルーツ

大野ファームの設立者は岐阜県からの開拓移民でした。

用地取得、規模拡大を繰り返し3代目の現社長が2003年、未来めむろうしの販売を開始します。

2009年には育成牛を導入して肥育する肥育農家から子牛を導入し、育成、肥育する一貫農家に転身。

現在では畜産のほかに畑作、カフェ経営を複合的に行っています。

ホルスタイン種というとみなさんが牛と言われて1番に思い浮かべるであろう白と黒の模様をもつあの牛です。

雌牛は乳牛として飼育されますが雄牛は肉牛にもなるのです。

北海道で飼われているホルスタイン種の約半数が雄で去勢されたのち肉牛として育てられます。

肉牛というと茶色の毛の牛を思い浮かべる人もいると思いますがホルスタインも珍しいものではないのです。

そのホルスタインですが正式にはホルスタイン・フリーシアンといいます。

約2000年以上前にドイツからオランダへの移民が伴った牛が基になっている最も歴史の古い品種とされています。

日本には明治18年ごろアメリカから導入されました。

当時のアメリカと同じ呼称のホルスタインという名が日本では一般的になりましたが、ヨーロッパではフリーシアンの呼び名の方が共通的だそうです。

未来めむろ牛の食べ方

大野ファーム直営カフェcow cow villageでは未来めむろうしを使った料理を提供しています

ハンバーグ
ステーキ
カレー
ビーフソーセージ
シチュー

どれもなじみある料理です。

なじみがあるからこそ、今まで食べたものとの違いを感じやすいと思います。

オンラインショップで購入もできるので試してみてくださいね。

未来めむろ牛の育て方はどうなっている?

牛の健康が何よりも大切だと考える大野ファームでは牛たちのエサの安全性にも気を配ります。

抗生物質無添加非遺伝子組み換え作物の使用ポストハーベストフリー(収穫後の作物に農薬を使わないこと)。

くわえて粗飼料(牧草、麦わら、それとこれらを乳酸発酵させたサイレージなど)は草地管理学の世界的権威Dr.エリック西川に師事し敷地内で栽培。

自家産のものでまかなうようにしています。

牛舎も牛たちが快適に過ごせるように工夫しています。

1頭あたりの飼育スペースは約5㎡以上、換気扇を40㎡ごとに1機以上設置。

場内は舗装し、乗用掃除機での清掃。

菌の繁殖しにくいコンクリートの床の上にビニールを敷き牛たちのベッドとなるおがくず等の敷料を敷き詰めます。

さらに嘱託獣医師に定期健康診断を依頼し病気の予防、重症化の防止を心がけています。

また、牛たちが牛舎を移動するごとに体を洗浄し、殺菌・消毒するのは感染症予防ためです。

なぜここまで健康管理を徹底するのか。

それは途中で健康を損ない回復の見込みがないと通常その時点で処分されてしまうから。

その先、エサを与えても商品価値がなくなってしまうのです。

牛たちは家畜ですが生きている命なのです。

命をムダにしないために、大野ファームではできることを何でもします。

未来めむろ牛の安全・安心の取り組みは?

細心の注意を払い育てられた未来めむろ牛の品質管理は出荷後にも続きます。

生産者である大野ファームと流通販売業者であるホクレンとが定期的に意見交換と状況報告

こうすることで問題点に対する共通認識を持ち、解決することができるのです。

例えば販売店からの意見が出た場合、問題点の解決法として、育て方の見直しをおこない、特にエサのやり方、配合を改善するという方法があります。

そのためには毎週のように出荷枝肉(※)のチェックと肉質の内容を確認することで、問題点を早く見つけ、対策を立てることがとても重要です。

牛肉は生き物であり、生産工程をさかのぼることが難しい商品です。

そこでと畜牛を2~3週間前のエサのやり方、配合などの内容を確認、改善し、次の牛たちの様子をみる、ということを繰り返しおこなって、販売店、ひいては消費者の志向にあった肉質を作り上げてきました。

また、意見が来るのを待つばかりではなく、大野ファームのスタッフが道内外の量販店の店頭に立ち販売応援をすることで、販売者、消費者とも顔の見える関係づくりを続けています。

(※)枝肉…頭、皮、内臓、尾、足先を取り去った状態の肉

未来めむろ牛のおすすめの部位はどこ?

未来めむろうしは芽室町のふるさと納税返礼品になっています。

そこにステーキ用にカットされた精肉があり、ロースヒレランプの3つの部位がセットにされています。

それぞれ違った味わいの部位なので食べ比べができるのは嬉しいですね。

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