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あおもり倉石牛の特徴
黒毛和種であるあおもり倉石牛の特徴は脂の旨さです。
火を通すことで甘味を含んだ脂身が低温で溶けだし、とろけるような旨さがにじみ出ます。
くわえて良質な赤身。
大自然で育った野趣あふれるしっかりとした味の赤身です。
とろける脂と力強い赤身。
この絶妙なコンビネーションがあおもり倉石牛なのです。
あおもり倉石牛の産地は何県?
あおもり倉石牛は青森県三戸郡五戸町(さんのへぐんごのへまち)倉石で育てられています。
五戸町は青森県の南東部、青森空港から車で約2時間のところにあります。
人口16,833人(2020年6月1日現在)。
年間平均最高気温26℃、最低気温-4℃。
ごのへ3大肉を掲げる畜産の町です。
江戸時代、幕府直下の牧場が置かれていた五戸町。
現在も生産者はきめ細やかな技術で良質な製品を生産しています。
倉石牛の他に挙げられるのは馬肉です。
桜肉とも呼ばれていて、赤身が桜の花を想像させることが由来だとか。
低脂肪、高タンパク質で栄養価が高いことから、健康志向の消費者にも人気です。
そしてもう1つが青森シャモロック。
鶏舎やゲージに入れるのではなく、全て平飼いで通常の倍の時間をかけじっくりと育てます。
味よし、出汁よし、歯応えよしの三拍子揃った自慢のとりです。
あおもり倉石牛の定義
あおもり倉石牛はあおもり倉石牛銘柄推進協議会で以下のように定義づけされています。
1、品種は黒毛和種であること
2、肥育(※1)期間はおおむね20ヶ月であること
3、枝肉(※2)重量は概ね350kg以上であること
4、規格・格付(※3)は日本食肉格付協会(※4)の歩合等級AまたはB、肉質等級4または5であること
じっくりと時間をかけて育て、高評価を受けた黒毛和種だということですね。
(※1)肥育:牛をあまり運動させず餌を与え短期間で体を大きくすること
(※2)枝肉:頭や皮、内蔵などを取り除いた状態の肉
(※3)格付: 1頭の牛からいかに多くの肉が取れるかを表す歩留等級をA~Cで表し、脂肪の入り方、脂肪の色つやと質、肉の色つや、肉の締まり具合ときめの4項目から総合的に判断される肉質等級を1~5で表している
(※4)日本食肉格付協会: 全国の食肉卸売市場、食肉センター等において、全国統一の枝肉の取引規格に基づき、中立の立場で、取引される食肉について1頭毎に格付を行っている団体
あおもり倉石牛の読み方
あおもりくらいしぎゅうと読みます。
あおもり倉石牛は生まれ育った土地の名前を冠し、土地に根付いた肉牛なのです。
あおもり倉石牛の歴史やルーツ
江戸幕府直下の牧場が置かれていた経緯から、長い畜産の歴史を持つ五戸町。
しかし五戸町産の牛肉の市場の評価は決して高いものではありませんでした。
さかのぼること1988年、牛肉の輸入自由化をうけ、輸入牛肉と肉質が競合するホルスタイン種から国内で人気が高まりつつあった黒毛和種への切り替えを進めます。
1992年あおもり倉石牛銘柄推進協議会を設立。
あおもり倉石牛のブランド確立を目的に行政と民間が一体となり設立しました。
以前は市場で青森と表示されるだけで価格が下がっていましたが、ブランドが確立するにしたがい評価が上がり、2008年には全国肉用牛枝肉共励会の日本一の称号である名誉賞を受賞。
誰もが認めるブランド牛になりました。
黒毛和種とは和牛の一種で、古くは近畿、中国地方を主な産地とし、農耕や荷物を運ぶために飼われていました。
明治時代に外国種と交配し改良され、昭和19年に日本固有の肉用種に認定。
他の和牛(※)と比べて体が小さいものの、体の締りがよく足腰が丈夫なのが特徴です。
サシの入り方、肉の色つや、キメなど肉質的に優れた遺伝子を持っています。
さらに特筆すべきは肉の旨みに関連していると考えられているクリーム色を帯びた粘りのある脂肪を多く蓄えること。
日本のみならず世界中にファンがいます。
黒毛和種は日本全国で飼育されており、現在日本で肥育されている和牛の90%以上が黒毛和種になります。世界的に有名な神戸ビーフや松阪牛も黒毛和種です。
(※)他の和牛:和牛と名乗れるのは黒毛和種以外に褐毛和種、無角和種、日本短角種の3種のみ
あおもり倉石牛の食べ方
和牛といえばステーキやすき焼きが王道です。
けれど「もっとリーズナブルにあおもり倉石牛を試してみたい」と思いませんか。
そんなときにオススメなのがJR八戸(はちのへ)駅で販売されている倉石牛めしです。
ごはんの上にすき焼き風に煮たあおもり倉石牛がたっぷりと乗ったお弁当。
甘みのある脂とすき焼き風の味付けがピッタリの組み合わせです。
また、毎年10月には倉石牛肉まつりが開催され3000人の人出で賑わいます。
そこでの目玉はあおもり倉石牛のプレゼント抽選会。
ハズレてもあおもり倉石牛の炭火焼きバーベキューは誰でも参加できるので、あおもり倉石牛ビギナーにはうってつけのイベントです。
あおもり倉石牛の育て方はどうなっている?
日本で1番多い和牛である黒毛和種ですが、産地や牛が変われば飼育方法もエサもその土地、その牛に合わせたものに変える必要があります。
エサは家畜用ではなく、人間も食べられる鮮度と質のものを使用。
小麦ふすま、大豆粕、とうもろこし、米ぬか、りんご粕、糖蜜などを体調、成長段階、気候によって微妙に配合を変えながら給与。
子牛は早い段階で離乳し良質な稲わらや乾草などの粗飼料を与えて胃を丈夫に育てます。
そうすることで病気になりづらく、体が大きく育つのです。
あおもり倉石牛の生産者はこう語ります。
「ストレスを感じてほしくないのです。2頭、3頭いるとどうしてもきゅうくつ。力関係の差も出てきてしまうんです。それより1頭でストレスを感じず、エサをいっぱい食べてもらう。その方が細かくて締りのある肉質になってくれるんです。」
ゆったりとスペースをとって過ごすあおもり倉石牛は、他の牛は立ったまま寝るのが普通だというのに、ゴロリと寝転ぶこともあります。
リラックスしてのびのびと育てられているのです。
もちろん排泄物はすぐに掃除をしていつもフカフカの清潔な木くずの上で過ごします。
青森の厳しい寒さからも木くずの温もりが牛たちを守ってくれているのです。
あおもり倉石牛の偽物が出回っているって本当?
2001年BSE(※)の発生などにより牛肉の安全性に対する信頼性が低下しました。
もちろんあおもり倉石牛も例外ではなく、市場価格が下がり農家は辛い時期を過ごしたのです。
その後、失われた信頼の確保をはかるため牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(牛肉トレーサビリティ法)が施行。
これは牛1頭ごとに10桁の個体識別番号を正確に伝えるトレーサビリティシステム制度です。
この制度により牛の出生からと畜解体処理、精肉と加工され、流通していく過程の全てをデータベースに記録します。
そしてこの個体識別番号をインターネットで検索をすると販売業者だけでなく、生産者や飼育場所を知ることができ、顔の見える牛肉として消費者に提供されます。
(※)BSE問題…2000年代初め、BSEと呼ばれる牛の感染症が発生。イギリスをはじめアメリカ、日本でも感染牛が見つかる。これを機に消費者が牛肉の購買や食べることに抵抗感を示すようになった。
あおもり倉石牛のおすすめの部位はどこ?
あおもり倉石牛は部位によって違った味わいをもつ肉牛です。
脂肪分が適度にあり、旨み成分がつまっているカタロース。
非常にやわらかく脂肪分が少ないヒレ。
赤身と脂肪が層になっていて濃厚な味わいのカルビ。
あなたの好みや料理に合わせて選んでくださいね。
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