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いけだ牛(池田牛)の特徴とは?定義や歴史を理解しよう

いけだ牛の特徴

いけだ牛の特徴は3つあります。

1つ目は、ほどよい霜降りでありながら余分な脂肪が少ないことです。

赤身で肉本来の味が楽しめます。

霜降りもおいしいけれど、2~3切れ食べるともうたくさん、というような人にはぴったりです。

脂の甘みを感じながらもあっさり食べられます。

2つ目は肉汁が豊富でしかも柔らかいことです。

脂肪の少ない赤身肉というと固く、一生懸命噛まなければいけない

そのようなイメージがあるかもしれません。

しかし、いけだ牛なら心配は無用です。

ジューシーでありながら柔らかく、食べやすい。

老若男女問わず好まれる肉質です。

そして3つ目は値段がお手頃ということです。

市場ではサシが入っている=脂が多い牛肉の評価が高くなるため、

余分な脂をもたないいけだ牛は比較的安価になります。

扱うお店によっても違いますが、ネット通販で筆者が調べたところ

松阪牛サーロイン100g、3600円に対し、いけだ牛サーロイン100g、1900円

約半値で購入も可能です。

いけだ牛の産地は何県?

いけだ牛の名前にもなっている池田町は北海道の東側、十勝平野のやや東よりにある町です。

年間最高気温24,7℃、最低気温-15,8℃、人口6683人の町です。(2019年5月末現在)

町営でブドウ栽培やワイン醸造を行う「ワインの町」でもあります。

いけだ牛の定義

JA十勝池田町では特許庁へいけだ牛を地域団体商標を出願し

平成25年2月1日付けで登録査定となりました。

そこでは「池田町内で繁殖・肥育・加工処理された褐毛和種の牛肉」と定義づけされています。

つまり池田町内で生まれ、池田町内で育てられ、主に池田町食肉センターでと畜され

池田町内で部分肉に加工処理された褐毛和種だけがいけだ牛と名乗ることができるのです。

いけだ牛の読み方

いけだぎゅうと読みます。

上述の地域団体商標では地名+商品名で登録することができるため

シンプルでわかりやすいブランド名です。

特に北海道は難読地名漢字が多くありますが

いけだとひらがな表記にすることで誰にでも親しみやすい名前になっています。

いけだ牛の歴史やルーツ

かつて池田町では肉牛のなかでも褐毛和種の生産工程で

母牛に子牛を生ませその子牛を育てる「繁殖」を中心に行っていました。

しかし、消費者の霜降り肉の人気が高まりを受けて、市場でも黒毛和種が重宝されるようになり

褐毛和種が売れない、売れても値が低いということがおきたのです。

そこで平成3年から地域の肉牛の価値を高めようと「繁殖」にくわえ

子牛を育てる「哺育」「育成」「肥育」

さらに加工処理の工程も町内一貫して行うべく取り組み始めました。

さらに平成6年からプロジェクトを本格始動させ今に至ります。

そもそも褐色和種には熊本系と高知系があり、いけだ牛は熊本系の流れを汲みます。

熊本系は古くから阿蘇周辺で飼育されていた牛で

朝鮮牛が土着化した阿蘇牛、矢部牛、球磨牛がルーツで、あか牛とも呼ばれていました。

強健でおとなしく、粗食に耐えるため農耕用や運搬用に飼養されていたのです。

当時のあか牛は体格が小さく、成長にも時間がかかったため

肉用牛としては不向きな性質でした。

そこで明治から大正にかけてスイス原産のシンメイタール種などを交配し

その後改良を重ね、現在のような大型の体格と

短期間で成長する性質を備えた肉用牛になりました。

いけだ牛の食べ方

柔らかく、豊富な肉汁と適度な脂をもついけだ牛は

肉のうまみと脂のうまみ両方楽しめます。

ステーキやすき焼き、ローストビーフと幅広い調理に利用することが可能です。

ただ、JA十勝池田町畜産部の方によると

地元では焼き肉やしゃぶしゃぶなど食卓で各人が調理し

シンプルに味わえる料理で食べることが多いそうです。

いけだ牛の育て方はどうなっている?

一般的な肉牛の育て方は大きく分けて2工程あります。

1つめは繁殖経営です。

母牛を飼養し子牛を生ませ、その子牛を9ケ月齢前後まで哺育・育成し

家畜市場に出荷・販売する形態です。

もう1つの肥育経営は、購入した子牛を20ケ月ほど肥育し

肥育牛として出荷販売することです。

いけだ牛は池田町内で繁殖雌牛を飼養し、種付け、出産の過程を経た子牛を

およそ24ケ月齢まで哺育、育成、肥育し、肥育牛として販売する

繁殖肥育一貫経営が主となっています。

また、食品残さ等を利用して飼料を製造するエコフィードの一環として

町の特産品でもある十勝ワインの澱(おり)や搾りかすの飼料化を行っています。

生後約5~12月齢の育成牛を中心に与えられているのですが

このワインの副産物からできた飼料は栄養価が高いだけでなく

香りもよく、牛の好みにも合うようで、牛たちは喜んで食べています。

いけだ牛の偽物が出回っているって本当?

和牛の偽装問題が一時ニュースにもなりましたが

いけだ牛は地域団体商標として登録しておりブランドが保護されています。

これは類似品や偽物、粗悪品の排除の効果だけでなく

第3者によって商標の独占が行われないように防ぐことができるのです。

JA十勝池田町畜産部によるとブランド化本格始動した平成6年以降

偽物が出回るなどのトラブルはないということです。

いけだ牛のおすすめの部位はどこ?

いけだ牛はネット通販でも購入することができます。

ステーキ用のサーロインやヒレ、焼き肉用にカルビ

ローストビーフ用にモモと様々な部位が用意されているので

料理に合わせて選ぶことができます。

いろいろな部位を1つにした牛一頭セットという商品もあり

食べ比べてみるのも楽しいですね。

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