あなたは、焼き鳥でどの部位が好きですか?
定番の「もも」という方もいれば、
ちょっと通好みの「レバー」や「ハツ」といった内臓系が
好きな方もおられるでしょう。
今回は、数ある内臓系焼き鳥の中でもかなりの希少部位、
「目肝」についてご紹介。
以前紹介した、「背肝」と同じくマイナーな部位ですが、
特徴など調べてみましたので、
興味がある方はぜひお付き合いください。
Contents
「目肝」はどこの部位?
目肝とは、ズバリ鳥の脾臓(ヒゾウ)です。
まずは、脾臓って何?
ということについて、
ご説明します。
脾臓とは
人間だと胃の左側、
肋骨のすぐ下にある握りこぶしほどの大きさの臓器です。
スポンジのように柔らかく、2~3倍ほどにまで伸縮できます。
主な体内での働きは、抗体を作ることと、
赤血球の破壊・血小板の貯蔵を通して、
血液の若さを保つことです。
この脾臓が焼き鳥の食材として扱われるとき、
「目肝」と呼ばれます。
鳥に限らず脾臓は1個体に1個しかないので、
串で食べるときは5~6羽分を食べることになります。
かなりの希少部位なので、心して食べましょう。
「目肝」の特徴
続いて、「目肝」の特徴についてです。
「目肝」は、見た目は赤紫の直径2 cm 弱の丸いもので、
ブドウの巨峰のような外観です。
その見た目が、豆にも似ていることから、
「小豆」、「豆肝」、「丸肝」、「豆」などの呼び名があります。
表面に薄い膜がありますが、
焼くとその中はふわりとした柔らかい口当たりになります。
味は、レバーに似ているようですが、
やや苦みが強い印象もあります。
ちなみに、今回タイトルにした「目肝」の呼び方の由来は、
昔から食べると目の疲れに効く部位と言われているからです。
医学的根拠には乏しいので、
実際に目に良いかはちょっと怪しいですが、
気持ちだけでも目に良いと思えば、
ちょっとクセのある部位でも食べたくなりますね。
「目肝」はどこで手に入る?
「目肝」はどこで手に入るのでしょうか?
ネット通販で調べてみましたが、
今回調べた限り「目肝」の販売は確認できませんでした。
やはり需要がかなり限られるからでしょう。
食べたいときは焼鳥屋に行くしかなさそうです。
ただ、目肝の焼き鳥を置いているお店もかなり限られると思うので
リサーチしてから行くことをオススメします。
「目肝」を焼くときの注意点
さて、ネット通販ですら手に入らないので、
自宅で調理することはまずないと思いますが、
この「目肝」を焼くときは注意すべき点があるようです。
中が空洞になっているのですが、
丸い状態だと空気の逃げ道がほとんどないので、
そのまま焼くと圧力が上がって弾けます。
なので、焼くときは半分に切るか、
切り込みを入れると焼きやすいとのことでした。
焼き鳥の「豆」と焼肉の「マメ」
今回紹介した「目肝」、
別名「豆」と呼ばれることもあるとお伝えしました。
実は焼肉にも「マメ」という部位があります。
焼肉用のマメについては、こちらの記事をご覧ください。
牛と豚の「マメ」とはどんな部位?特徴?栄養素?値段はいくらくらい?
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ただ、以前「背肝」の記事でもお伝えしたとおり、
焼肉での「マメ」は腎臓を意味していますので、
焼き鳥の豆とは、別物になります。
お店で注文するときは注意してください。
では、焼肉で今回紹介した脾臓は何というのでしょうか。
焼肉では、脾臓を食材として扱うとき「チレ」と呼びます。
チレについてはこちらの記事をご覧ください。
チレとはどんなお肉?どこにある部位なの?牛と豚2種類を解説!
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ちょっと紛らわしいですが、知らないと分からないことなので、
ぜひ覚えておきましょう。
混同しないように「目肝」と呼んだ方がよさそうですね。
同じ呼び方だけど
焼き鳥の「豆」=脾臓、焼肉の「マメ」=腎臓
まとめ
いかがでしたか?
焼き鳥の中でもかなり希少かつマイナーな部位である、
「目肝」についてご紹介しました。
ほぼ焼き鳥でしかお目にかかることはないレア食材なので、
見かけたらぜひチャレンジしてみてください。