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はやきた牛の特徴とは?定義や歴史を理解しよう

はやきた和牛の特徴

はやきた和牛の特徴はとにかくうま味のある肉です。

うま味のある肉を作るためには手間をかけることもいとわない

そんな生産者の味への追求心がつまっているのがはやきた牛です。

そして、販売店ごとに求める肉質が違う特徴も持っています。

はやきた牛では、A3~A5の違う等級の肉を

時期によって品質や味に違いがでないように提供しています。

はやきた和牛の産地は何県?

はやきた和牛が育てられているのは

北海道安平町(あびらちょう)です。

北海道の南西部、新千歳空港のある千歳市の東に位置する

人口7746人(2020年1月末現在)の街です。

年間平均最高気温は24℃、最低気温は-13℃。

チーズ専門工場発祥の地としても知られています。

 はやきた和牛の定義

はやきた和牛は以下のように定義されています。

1黒毛和種であること
2はやきた和牛生産組合が定めた配合飼料が給与されていること
3JAとまこまい広域管内で肥育されていること
4とまこまい広域管内での肥育期間が最長であること
5格付等級(※)が3等級以上であること

(※)格付等級·····肉の質を表すもので肉質等級ともよばれる。5が1番高く、1が1番低くなる。脂肪の入り方、脂肪の色つやと質、肉の色つや、肉の締まり具合ときめの4項目から総合的に判断される。これは審査員による審査の時に、外見から内部の状態を過去の経験から想像して判定しる。そのため味や内部の状態に誤差が生じることもありえる。

しかし現在、はやきた和牛を生産している牧場は鈴木牧場1戸であり

単一農家によるブランド和牛になります。

なので現在では

鈴木牧場で育てられた3等級以上の黒毛和種

はやきた和牛と呼びます。

はやきた和牛の読み方

はやきたわぎゅうと読みます。

安平町は早来町と追分町が合併してできた町なのです。

合併前から育て続けてられているこの牛たちは

合併し町の名前が変わっても旧町名を冠しています。

はやきた牛の歴史やルーツ

現在はやきた和牛を唯一飼育している鈴木牧場は

1985年に旧早来町で牛1頭からスタートしました。

そして1994年、はやきた和牛のブランド設立。

規模を拡大し町内のスーパーはもとより

関西の百貨店や不定期地方のスーパーにも

出荷するまでになりました。

年々、飼育する農家が減っていくなか

「はやきた和牛を指定して買ってくれるお客様がいる限り、よい牛を育てあげたい」

との思いで牧場運営を続けてきました。

しかし2019年9月6日北海道胆振(いぶり)東部地震により被災。

経営の規模の縮小を余儀なくされます。

けれど

うま味のあるおいしい肉を提供する

という信念は変わらず

現在は不定期ではありますが

地元を中心に供給しています。

はやきた和牛の食べ方

はやきた和牛は以前

安平町のふるさと納税返礼品としても扱われていていました。

その際にはすき焼き、焼肉

ローストビーフが人気だったそうです。

また、地元のイベントでは

客が肉を買ってその場で焼いて食べる

ということもあるそうです。

どれも肉のうま味がダイレクトに伝わる食べ方ですね。

はやきた和牛の育て方はどうなっている?

鈴木牧場では

「血統だけでなく、育て上げる期間に与える飼料や環境によって、肉の味を変えることができる」

という信念のもと、牛たちを飼育しています。

まず飼料ですが、市販の配合飼料に

独自に米屋から仕入れたくず米を混ぜて与えています。

お米を混ぜた飼料は肉にうま味をもたらすといわれているからです。

くわえて、成長段階に合わせてきめ細やかに配合や量を調整します。

そして環境です。

安平町は澄んだ空気と清涼な水

広大な緑の大地があり

牛を育てるのに恵まれた環境です。

そこで牛舎に閉じ込め、

運動させず、ただ太らせるのではなく

放牧主体のストレスをかけない

育成法をとることで

おいしい肉作りを目指しています。

はやきた和牛の偽物が出回っているって本当?

現在、はやきた和牛を育てているのは鈴木牧場、1戸のみです。

流通量も流通経路も限られているため

偽物が出回ることはありません。

もし、あなたがはやきた和牛を食べられる幸運に出会ったら

安心して味わってください。

はやきた和牛のおすすめの部位はどこ?

ステーキにはサーロイン

ローストビーフにはモモ

焼肉にはカルビと

料理に合わせて部位を選ぶことができます。

とはいっても現在は限られた地域で限られた時期にしか出回りません。

ただ、鈴木牧場では

うま味のあるおいしい肉を提供するための手間をかけることをいとわない

という姿勢でと取り組んでいますので

もしあなたが、はやきた和牛を食べられるチャンスに巡り合えたら

どこの部位を選んでも間違いはありません。

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