あなたは焼き鳥の「白子」を食べたことがありますか。
タラやフグ、アンコウなどの白子が有名ですが、実は鶏肉の白子も美味しい部位なのです。
今回はそんな白子の部位の特徴や味、オススメのレシピなどについて解説します。
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焼き鳥の白子とは?
白っぽい、そら豆や卵のような形をした部位です。
魚類の白子はぷっくりとした「ひだ」がたくさんありますので、見た目は大きく違いますね。
味はどうでしょうか。
表面は香ばしく、中身は濃厚でクリーミーな味です。
食感はとろとろしており、例えるならフォアグラやとろけるチーズのような感じです。
お店によって塩焼き、タレ焼き、ポン酢につけて、など色々な味付けで提供されています。
魚類の白子よりもより濃厚な味ですが、白子独特のクセが少なく食べやすいと感じる方が多いようです。
そんな焼き鳥の白子ですが、どのような部位なのでしょうか。
焼き鳥の白子はどこの部位?
白子は鶏の精巣のことです。精巣ですのでオスの鶏だけが持つ部位です。
一羽の雄鶏からは2つしか白子がとれず、希少部位と言われています。
また、雄鶏をある程度長く育てなければ白子をとることが出来ないこともあり、
これも希少部位になっている理由の一つです。
また、一般的なスーパーで販売されている国産の鶏肉の多くは
「若鶏」との表記があります。
若鶏とは生後30~60日ほどで出荷される鶏のことです。
この若鶏にももちろん精巣(白子)はあるのですが、サイズが小さいです。
飲食店などで提供されているサイズの白子をとるためには、
通常のおおよそ3倍の飼育期間が必要と言われています。
このように通常の鶏肉よりも飼育期間が長く、とれる量も少ないことから
希少部位と言われているのです。
白子の由来と意味
さて、鶏の精巣はなぜ白子と呼ばれているのでしょうか。
上記でも述べたように「白子」といえば魚介類のものが有名です。
調べてみると魚類のオスにある精巣が乳白色なので「白子」と呼ばれているということでした。
生の鶏肉の精巣は薄ピンクですが、魚類と同じ精巣という器官なので、
「白子」と呼ばれているのでしょう。
白子のオススメレシピ
鶏の白子は焼き鳥屋さんだけでなくご家庭でも簡単に調理できる部位です。
この項目ではご家庭でのシンプルな白子のレシピを紹介します。
白子のお刺身
レシピというと大げさですが、食べやすい大きさに切って、そのまま食べます。
生姜醤油や、ポン酢と一味唐辛子もしくは紅葉おろしを付けるのがおすすめです。
ここで1つ、注意点があります。
鶏肉の生食は規制されてはいませんが、基本的には加熱調理が原則です。
お刺身で食べる場合は出来るだけ新鮮なもの、
もしくは生食用と表記のあるものなどにしましょう。
生食が気になる場合は、沸騰したお湯でさっとゆでて、氷水で〆るとよいでしょう。
焼き白子
切らずにグリルや網でそのままじっくりと焼きます。
白子は周りに薄い膜があり、一気に火を入れると、その膜が破れてしまいます。
1時間ほど時間をかけてじっくり火を入れると膜が破裂することもなく、
おいしく焼くことができます。
時間をかけられない場合は、竹串などで膜に穴をあけることで、
破裂するのを防ぐことができます。
シンプルに塩のみ、ポン酢と一味唐辛子、
もしくはにんにくで香りづけした後、塩コショウや醤油で味付けをするのがおすすめです。
水炊き
水炊きの具材としても使うことができます。
切らずにそのまま鍋に入れ、5~6分煮込むと食べごろです。
他の具材と同様にポン酢を付けて食べます。
その他、茶わん蒸しの具材や天ぷらにするのもおすすめです。
白子は通販でいくらくらい?
希少部位である白子の購入方法ですが、ネット通販で買うことができます。
調べてみたところ、名古屋コーチンの白子は100gで864円でした。
もっとたくさん買いたい場合は1kgで2,160円という商品もありました。
決してお安い部位とは言えませんが、調理方法も簡単ですので、
購入して料理してみるのもいいですね。
まとめ
今回は鶏肉の「白子」について部位の特徴や味、オススメレシピなどについて紹介しました。
鶏の白子は濃厚な味とクリーミーな食感が特徴の希少部位です。
決して安くはない部位ですが、シンプルな調理方法で楽しめる食材です。
魚類の白子が苦手な方でも、より濃厚な割にクセが少ない鶏の白子は
美味しく食べられるかもしれません。
白子が好きな方もそうでない方も、一度食べてみてはいかがでしょうか。