あなたは数あるお肉の中で、
何の肉がお好きですか?
特別感あふれる牛肉も良いですし、
リーズナブルでボリューミーな鶏肉も良いですが、
脂の旨味と経済性を両立できる豚肉も捨てがたいものです。
日本国内でも各地域で豚のブランドは様々ありますが、
やはり家計の助けになるのは
海外を原産とする豚ではないでしょうか。
今回は、そんな海外を原産とする豚の品種の1つ、
「デュロック種」についてご紹介。
特徴や肉質など色々な面から説明します。
気になる方はぜひお付き合いください。
デュロック種とは?
ズバリ、「アメリカの豚の品種」です。
一般的に海外の品種は、原産の地域名が
そのまま品種名になっていることが多いですが、
この「デュロック種」は違います。
「デュロック種」は2つの品種をかけあわせて
生まれたのですが、
このうち赤茶色の毛の豚が「デュロック」と
呼ばれていたため、この名前がそのまま引き継がれました。
見た目もこの豚を引き継いで赤褐色をしています。
一般的に産肉量が優れた品種と言われていますが、
繁殖力に劣るため、
日本を含め多くの国では単体での飼育というより、
多品種との雑種という形で飼育されていることが多いようです。
デュロック種の特徴
ここから、「デュロック種」の特徴についてです。
原産
先ほども紹介したように、
原産はアメリカですが、より詳しく言うと、
ニューヨーク州またはニュージャージー州が
原産とされています。
体格
体格はがっちりとしており、
胴回りと足回りが太いです。
また、体全体の筋肉も他の品種に比べて発達しているので、
産肉性が優れた豚としても知られています。
もちろん個体差はありますが、
成体で300~380kg 程度になります。
デュロック種の肉質
「デュロック種」の肉質として、
脂肪分を豊富に含んだジューシーな肉である
ことが挙げられます。
平均して5%前後の筋肉内脂肪量があるというので、
人によっては脂っこいと感じるかもしれません。
また、脂肪の他にも水分量と保水性にも優れていることから、
旨味を逃がしにくい肉であるとも考えられます。
止め雄とは?
ここまで「デュロック種」の特徴について説明しました。
ここで、飼育方法について少し紹介します。
先ほど紹介したように、デュロック種は
産肉量が多いのが魅力なのですが、
なにぶん繁殖力が弱いのが難点でした。
これ特性を改善するため、
繁殖力の強いランドレース種などとの交配のとき、
「止め雄」という役割で採用されます。
「止め雄」とは、産肉性の遺伝のみを目的として
交配される雄のことです。
このような酪農家さんの努力があって、
我々は色々な品種を味わえるのでしょうね。
まとめ
いかがでしたか?
海外を原産とする豚の品種である、
「デュロック種」について、
特徴などについて紹介しました。
豚肉であまり品種を気にすることはないかと思いますが、
知識として知っておくと、よりお肉を味わえるかもしれませんね。
ちなみに、今回は海外を原産とする豚の品種についてご紹介しましたが、
海外を原産とする肉牛の品種である、
「アバディーンアンガス種」「ヘレフォード種」については、
別の記事で詳しく紹介していますので、
気になった方はこの記事と合わせてご参照ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。