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北雪牛の特徴とは?定義や歴史を理解しよう

北雪牛の特徴

北雪牛の特徴は脂の融点、つまり溶ける温度が低いことです。

このことにより抜群の口溶けのよさがうまれ

まろやかな味わいになります。

この脂の融点の低さは脂の成分のバランスによるものです。

少し難しくなりますが

脂肪は分解されると脂肪酸とモノグリセリドにわかれます。

そしてこの脂肪酸は大きくわけて2種類あり

それが飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸です。

この不飽和脂肪酸は常温では液体です。

脂の中で不飽和脂肪酸が多くなると融点が低くなり

抜群の口溶けが生まれるのです。

さらに日本調理学会の調査によると

牛肉の不飽和脂肪酸が多いほうが、うま味と風味が増す

ということがわかっています。

北雪牛の産地は何県?

北雪牛が育てられているのは、北海道苫小牧市(とまこまいし)です。

苫小牧市は北海道の南側、北太平洋に面していて

札幌から車で約1時間半、人口171.143人(2020年1月末現在)の街です。

年間平均最高気温24℃、最低気温-9℃。

ほっき貝カレーでも有名です。

北雪牛の定義

北雪牛はシャトー植苗のオリジナルブランド牛です。

なので、シャトー植苗で生まれ育てられた黒毛和種を北雪牛と呼ぶことができます。

北雪牛の読み方

ほくせつぎゅうと読みます。

北海道で生まれ育ち、雪の結晶のような美しいサシの入った牛肉という意味です。

海外ではHokkaido Snow Beefの名前で売られています。

北雪牛の歴史やルーツ

シャトー植苗は2003年4月植苗ファームの名前でスタートしました。

牛8頭からのスタートでした。

もともとは大手乳業・飼料メーカーの研究開発牧場が閉鎖さたのがきっかけです。

代表がその閉鎖を残念に思い、何か活用できないかと考えたのです。

そこで最高品質の和牛を作ろう、と施設を引き受けたのが始まりです。

初め、生産された数少ない和牛は

北海道札幌市に開いたプライベートレストランにだけ卸していて

ごく一部のお客が楽しんでいるだけに過ぎませんでした。

しかし、その後順調に規模を拡大し

2014年に海外展開のチャンスを得て

現在ではシンガポール、アメリカ、台湾へ輸出を行っています。

また国内でも、東京の銀座や神楽坂、横浜、長崎のレストランへと

販路を拡大しています。

北雪牛の食べ方

北海道札幌市すすきのにある直営レストラン壹頭(いっとう)では

北雪牛を最大限おいしく食べるために

すき焼きとしゃぶしゃぶのコースが用意されています。

それと備長炭の炭火焼ステーキも人気です。

もう少し手軽に北雪牛を食べてみたいという人には

レトルトのキーマカレーもネット販売しているので、試してみてはいかがでしょうか。

北雪牛の育て方はどうなっている?

北雪牛の生産者は

牛は皆、草食動物である

という原点にたって牛たちを育てています。

具体的には飼料にこだわります。

まずは丈夫な内臓を作るために

北海道産の新鮮、良質な粗飼料(乾燥稲ワラ等)を

自由に食べられるようにしています。

その後は指定配合飼料「名人」を与えます。

この飼料は穀物のおいしさ、牛の好み

栄養バランス等、多くの技術的難問を

クリアし開発した特別なものです。

人が食べてもおいしい穀物を牛に食べさせ

長期間飼育し霜降りになった肉が最も美味しい牛肉だ

という考えのもと「名人」は作られています。

さらに牛たちが過ごす環境にも気を配ります。

牛たちにストレスをかけないことが大切だと考えています。

そのため、人に慣れるように1頭ずつ子を声をかけて世話をし

毎日ブラッシングをします。

まるで家族のように育てているのです。

北雪牛の偽物が出回っているって本当?

平成16年から

牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(牛肉トレーサビリティ法)

が施行されました。

この法律では国産牛肉について

牛の出生からと畜場(食肉処理場)で処理され

牛肉に加工され、小売店に並ぶ一連の履歴を

10桁の個体識別番号で管理し

取引データーを記録することが義務付けられました。

もちろん、北雪牛も法律を遵守して

飼育、流通、販売されますので

偽物が入るスキはありません。

北雪牛のおすすめの部位はどこ?

ステーキにはサーロイン

ローストビーフにはモモ、

焼肉にはカルビ。

部位によりそれぞれのうま味を持っているので

好みや料理に合わせて選べます。

直営のレストラン壹頭(いっとう)では

オススメの部位のステーキというメニューを用意しています。

プロの牛肉談義を聞きながら味わうのも楽しいでしょう。

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