焼き鳥部位一覧

焼き鳥の「さえずり」はどこの部位?「のどぶえ」もさえずりと同じ?

あなたは焼き鳥の「さえずり」を食べたことがありますか?

一羽の鶏からわずかしかとれない貴重な部位ですので、

全ての焼き鳥屋さんで扱っているわけではありません。

ただし、別名でメニューに書いてあることもありますので、

知らないうちに食べていた!という方もいるかもしれません。

今回は「さえずり」について部位の味や特徴、名前の由来などについて解説します。

焼き鳥のさえずりとは?

ほどよいコリコリとした軟骨のような食感の部位です。

また脂身の部分は旨味が染み出しジューシーですが、

味わいはあっさりとしています。

さえずりの部位自体がさっぱりとしていますので、塩、タレどちらにも合う食材です。

焼き鳥のさえずりどこの部位?

出典:池袋酉直ブログ

鶏肉の気管(気道)のことを言います。

人間と同じように、のどから気管支まで続いている空気の通り道のことです。

もともと食道とぴったりとくっついていますので

飲食店によっては気管と食道を合わせて提供しているところもあります。

またさえずりにはその周りを取り囲むようにすき間なく脂肪分が付いています。

この脂肪をどの程度取り除き、どの程度残しておくかによって

上の項目で述べた味わいに違いが出てきます。

そして鶏肉の首は15㎝ほどの長さだそうですが、

さえずりを短く切り揃えて串うちをするお店や、

串に巻き付けられるよう長めに切り分けることもあります。

このようにお肉と食道を一緒に提供するかどうか、

どれだけ脂肪分を取り除くか、どのように切り分けるか、など、

各飲食店の手腕や裁量によって店ごとの特色が出てくる部位と言えます。

ココがポイント

さえずりはせせりと並行した場所にあり、せせりの内側にあるのがさえずりです。

さえずりの由来と意味

出典:食べログ

さえずりと聞くと、鳥のキレイな鳴き声を想像するのではないでしょうか。

鳥の「囀り(さえずり)」とは、繁殖の季節に出す声で、

オスの鳥が自分の縄張りを示すための長い、複雑な鳴き声のことを言います。

このことから、部位の名前の「さえずり」は、気管が空気の通り道ということで、

「声が出てくる部位」→「さえずりが出てくる部位」→「さえずり」

と呼ばれるようになった説が有力です。

ちなみに「鳥のさえずり」は気管のその先、気管支の根本の部分にある「鳴管」というところで出しています。

さえずりの値段はいくらくらい?

ここで、さえずりの値段はいくらくらいなのか見てみましょう。

まずはネット通販での値段を調べてみました。

すると、食道も一緒になったさえずり、国産300g537円でした。

鶏肉の値段としては安くはないけれども、びっくりするほど高いというわけでもないようです。

また、焼き鳥屋さんでの値段を調べてみると、これはお店ごとに違うかとは思いますが、

1本200円~250円ほどのお値段でした。

ねぎまや鳥皮などと同じ一般メニューのお店もあれば、

希少部位で数量限定品としてメニューに載っているお店もありました。

品揃えさえあれば、他部位の焼き鳥と同じようなお値段で食べられそうですね。

さえずりのおすすめレシピ

上でも述べたように、部位自体がさっぱりとした味わいなので、

塩にも、タレなどの濃い味付けにも合う食材です。

タレ焼き、塩焼き、野菜炒めやチャーハンに入れるお肉としてなど、焼き料理に幅広く使えます。

また、塩茹でしたさえずりに薬味を添えてポン酢で食べたり、

赤ワイン煮などにして食べたりも出来ますよ。

さえずりとのどぶえは同じ部位?

さえずりは「のどぶえ」とも呼ばれることがあります。

漢字で表記すると喉笛となります。

まとめ

今回はさえずりについて、部位の味や特徴、名前の由来について解説しました。

希少部位であるさえずりは、加工や調理の方法について飲食店ごとの特色が出る部位です。

全ての焼き鳥屋さんの定番メニューというわけではありませんが、

高価な部位というわけでもありません。

色々なお店のさえずりを味わってみてはいかがでしょうか。

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