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焼き鳥の「ぼんじり」とは?どこの部位?栄養素?気になるカロリーを解説

焼き鳥のぼんじり、お好きですか?

ぷりぷりとした食感にたっぷり感じられる鶏の脂のうま味が魅力的です。

そんな、焼き鳥屋さんで見かけることの多いぼんじりですが

「一体どこの部位だろう?」

「ぼんじりって栄養あるの?」

「カロリーはどのくらいなのかな?」

ここではそんな疑問にお答えします。

焼き鳥のぼんじりとは?

ぼんじりは地域によって、ボンボチポンチリと呼ばれることもあります。

1羽からわずかな量しか取れない希少部位で、スーパーなどではあまり見かけません。

ごく稀にスーパーで見かけることもありますが

食べるとしたら多くの方は鳥料理専門店焼き鳥屋さんでしょう。

ぼんじりの特徴

特徴はしっかりとのった脂

鶏の脂のうま味、甘味を存分に味わえます。

食感はコラーゲンのぷりぷりとした感じで、

モモ肉のジューシーさとも内臓系のコリコリ感とも違った美味しさです。

食べた瞬間に脂が口いっぱいに広がる部位のナンバーワンとも言えるでしょう。

焼き鳥のぼんじりはどこの部位?

ぼんじりは鶏のしっぽの先端にある、尾骨の周りのわずかについている肉です。

さらに突き出した部分を油壷(あぶらつぼ)、ぼんじりと背中をつなぐ皮の部分をぺた、といいます。

お店によって油壷は切り離していたり、ぺたも尾骨も一緒に出したりと

お店によって個性が分かれます。

どちらにしろぼんじりに付いている肉はわずかで

脂肪と皮が大部分を占めています。

しっぽの部分はよく動かす場所なので食感はプリッとした感じです。

ぼんじりの由来と意味

ぼんじりの「ぼん」とは雛飾りでも使われる小型のあんどんの

「ぼんぼり」の「ぼん」、「じり」はそのまま「尻」。

つまり鶏のお尻を「ぼんぼりのようなお尻」と形容し、

その部分の肉をぼんじりと呼ぶようになった、という説が有力です。

ぼんじりの栄養素は?

ぼんじりに含まれる栄養素で注目すべきものは2つあります。

・ビタミンK

・レチノール

です。

順番に見ていきます。

ビタミンKは骨の代謝(古いものを捨てて、新しいものを取り入れること)

をサポートする栄養素です。

高齢者の骨粗鬆症にによる骨折が問題視されていますが、

それは若い時の骨の状態が大きく関わってくるのです。

20年、30年後の自分のために、しっかり摂りたい栄養素の一つです。

ちなみにぼんじりを1串食べると

1日に必要なビタミンKの約30%を摂ることができます。

もう1つのレチノールはビタミンAの仲間で、

お肌を乾燥から守り、保護する働きがあります。

お肌のことというとコラーゲンやビタミンCに気を取られがちですが、

レチノールも重要な栄養素です。

ぼんぼち1串で1日に必要なレチノールの約10%を摂ることができます。

さらにビタミンKもレチノールも

脂溶性=脂と一緒だと体に吸収されやすいという性質があります。

お話した通りぼんじりには豊富な脂が含まれていますので、

効率的に栄養素を吸収できる食べ物だといえますね。

焼き鳥「ぼんじり」のカロリーってどのくらい?

ぼんじりのカロリーは1串約180kcalです。

ほぼ脂質由来のカロリーです。

ホイップした生クリームをカレースプーンで大盛り3杯

とおなじくらいになります。

脂質は体に吸収されてもすぐにはエネルギーにならず、

脂肪として貯められやすい栄養素です。

おいしくって好きだから、とぼんじりばかり何本も食べるのは

体の負担を考えると心配です。

ほかのメニューと組み合わせるのがよさそうです。

ぼんじり(塩)カロリー

ぼんじり(塩)1串 約180kcal

※参考 モモ(塩)1串  約102kcal

ぼんじり(たれ)カロリー

ぼんじり(たれ)1串 約186kcal

※参考 モモ(たれ)1串  約108kcal

ぼんじりの糖質ってどのくらい?

お話したようにぼんじりのカロリーはほぼ脂質由来で、糖質は0です。

脂質たっぷりと考えると恐ろしいかもしれませんが、

糖質制限をしている方にはもってこいの食材です。

まとめ

ここまで焼き鳥のぼんじりの部位や特徴、意味と由来、

栄養素やカロリーについてお話しました。

ぼんじりというネーミングはかわいらしい響きがありますが、

あのプリンプリンした鶏のお尻が由来だと知ると、ますますかわいらしく思えます。

たっぷりの脂でカロリーが気になるぼんじりですが、

身体に有効な栄養素も含まれていますので、適量ならば安心して食べられます。

今度焼き鳥屋さんに行ったときは、ここでお話したぼんじりの知識を肴に、

楽しい時間をお過ごしてください。

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