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白老牛の特徴や読み方とは?定義や歴史を理解しよう

白老牛の特徴

白老牛の特徴はキメ細やかなサシに由来する脂のさらりとした甘味です。

とろけるような食感で、和牛本来の風味が味わえます。

また、凍えるような寒さの中、育てられることで肉質が凝縮。

赤身は深く濃厚な旨味が感じられます。

白老牛の産地は何県?

白老牛が育てられているのは北海道白老郡白老町(しらおいぐんしらおいちょう)です。

北海道の南西部、札幌から車で約1時間のところにあります。

人口16,493人(2020年4月末)。

年間平均最高気温23℃、最低気温-10℃。

町の川には毎年、多くの鮭が遡上してきます。

白老牛の定義

白老牛の認定は白老牛銘柄推進協議会(※1)がおこなっています。

条件は以下の通りです。

・黒毛和種であること
・白老町及び白老牛銘柄推進協議会が認める北海道内で生まれた牛であること
・白老町が最長、最終飼養地であること
・子どもを産んだことのないメス牛、もしくは去勢したオス牛であること
・月齢は36ヶ月以内であること
・肉質等級3以上、歩留等級AまたはBであること(※2)

(※1)白老牛銘柄推進協議会・・・白老和牛協議会というものもあるが別組織。白老牛銘柄推進協議会とは別に定義を設け、独自に白老和牛の認定をしている
(※2)肉質等級と歩留等級・・・肉の脂肪の入り方、脂肪の色つやと質、肉の色つや、肉の締まり具合ときめの4項目から総合的に判断される肉質等級を1~5で表し、1頭の牛からいかに多くの肉が取れるかを表す歩留等級をA~Cで表している

白老牛の読み方

しらおいぎゅうと読みます。

白老の地名は北海道の原住民族アイヌの言葉のシラウオイ、「虻(あぶ)の多いところ」に由来するそうです。

白老牛は古くから人々に親しまれてきた土地の名前を冠しています。

白老牛の歴史やルーツ

1954年白老町での黒毛和牛の飼育がスタートします。

白老町の土は火山礫(かざんれき)であることにくわえ、寒冷な気候は畑作農業には適しませんでした。

そこで気象条件が似ている島根県の山間部で盛んに行われていた黒毛和牛の飼育を取り入れてみようと考えられたのです。

その後研究、改良を重ね、2008年にはG8北海道洞爺湖サミットの日米首脳晩餐会や総理大臣夫人主催昼食会に採用されるなど、多くの人の信頼と賞賛を得るまでになりました。

黒毛和種とは和牛の一種で、古くは近畿、中国地方を主な産地とし、農耕や荷物を運ぶために飼われていました。

明治時代に外国種と交配し改良され、昭和19年に日本固有の肉用種に認定されました。

日本全国で飼育されており、現在日本で肥育(運動をさせないでえさを多く与え、短期間にふとらせること)されている和牛の90%以上が黒毛和種です。

白老牛の食べ方

白老牛を提供している飲食店ではステーキ、焼肉、しゃぶしゃぶ、定番の牛肉料理が人気です。

白老町で毎年6月に開催されている「白老牛肉まつり」はビーフシチューや牛丼、一頭丸焼などが食べられます。

2日間で約5万人が来場する大変人気のあるイベントです。

白老牛の育て方はどうなっている?

良い牛の条件の1つは足腰がしっかりしていることです。

肉牛はたくさんの肉が取れるように大きく育てられるので、体を支える足腰は非常に重要になります。

そこで役に経つのが白老町の火山灰土。

黒くて歩くとボクボクすることから黒ボク土とも呼ばれています。

普段、人が歩くには苦労する土ですが、牛たちをこの黒ボク土で放牧すると足腰のトレーニングにもなるのです。

まさに土地の恵みを受けて白老牛の体は作られています。

また、良い体づくりに欠かせないのがエサ。

配合飼料にくわえ独自に小麦、おから、食物繊維が多いビール粕を与えます。

こうすることで胃腸が丈夫大きな体の牛に育つのです。

白老牛の偽物が出回っているって本当?

白老牛銘柄推進協議会は白老牛の生産から流通に至る関係者と関係団体で組織しています。

この白老牛銘柄推進協議会によって生産者と販売店を指定しているので、どこでも誰でも白老牛が扱えるという訳ではありません。

また、2007年に白老牛は商標登録をしていて、白老牛銘柄推進協議会が認めた牛肉には商標シールが貼られます。

このように偽物が入るスキはありません。

白老牛のおすすめの部位はどこ?

白老牛は部位によって違った味わいを持っています。

赤身と脂身のバランスかよく柔らかいリブロース

脂肪が少なくにきめ細かい肉質のウチモモ

ウチモモよりさらに柔らかくくせがなく上品なシンタマ

料理や好みに合わせて部位を選んでみてくださね。

白老牛の通販は下記の記事をご覧ください。

【白老(しらおい)牛の通販】オススメランキング通販ならどこがいい?

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